芥川賞作家の上田岳弘さんの講演会を聞く機会がありました。
(こうして、聴く機会がないときは全然ないのに、
ある時は立て続けにあるものなんですね。)
ファンだったので、聴く機会があればあって、とても嬉しかったです。
内容は、生い立ちから始めて、小さな頃から将来は作家になろうと思ってたこと。
けど、寄り道好きなので、IT系のベンチャー企業会社に勤めて、
その経験が作品に生きていることを力説されてました。
僕的には、その小説を書く上での考え方は凄く面白くて参考になりました。
デビュー作の『太陽』を書く前は、7年ほどブランクがあったそうなんですが、
改めて書いてみると、
その前に自分の身の回りのチマチマしたことを書いていた頃に比べて、
小説を書く技術が上がっていることを気づかれたそうです。
それは、仕事をしている間に、
お客さんとの対応など様々な経験をしたことが、非常に役立っているとおっしゃっておいででした。
好きな作家で、参考にすべき作品だったので、
直接、どういう意図で作品を描かれたかを聴けたことは、とてもありがたかったです。
詳しくは説明できませんが、作品制作上のその戦略・意図は目には見えないけれど、大きな財産の一つになった気がします。
聴けてよかったです。