角田光代の凄さ | 読書と、現代詩・小説創作、物語と猫を愛する人たちへ送る部屋

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小説や詩の創作、猫また大学通信を書いています。Twitterは、atlan(筆名:竹之内稔)@atlan83837218 放送大学在学中。「第8回新しい詩の声」優秀賞を受賞。
 京都芸術大学の通信洋画&文芸コース卒業/慶應義塾大学通信卒業/東洋大通信卒業/放送大大学院の修士全科生修了。

今、読んでいるのは、角田光代著『さがしもの』。
本を巡る短編集で、中でも「ミツザワ書店」が秀逸。

特にドラマがなくて、さらっと読ませつつ、
印象に残る。
これって、ほんと、難しい。

角田光代さんは、前に講演会で、三ヵ月で100話短編を書くことを、
自分に課して、修行したのが自信になっている、と、言っておられた。

何事もやってみること! の証明だね。

【追記】
改めて、角田さんの文章を、分析読みしてみた。
今まで見えなかったことが次々と「見えた」。

単にストーリーを進ませる書き方じゃなくて、主人公はもちろん他の登場人物の様々な時間や人生を想起させる「繋ぎ球」的な文章が多々あった。

たくさんのいろいな役割を複合的に担った時間が描かれてあって、
成る程、と、思った。

ああ、バドミントンと同じく、
その、技が、見えた瞬間だった。