十二国記シリーズ 第一作 『月の影 影の海』 | 読書と、現代詩・小説創作、猫を愛する人たちへ送る。(32分の1の毎日の努力を綴る)

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文学創作と大学通信等を書いています。【やりたい夢(小説家)がある1/2→夢を叶える努力をする1/4→完成作を応募(挑戦)する1/8→落選する1/16→落選しても諦めず・また努力・挑戦する1/32】(=日々、この1/32の努力を綴るブログです。笑)

このブログでも、何度も紹介している十二国記シリーズ。
今回、取り上げるのは、記念すべき第1作の『月の海、影の海』です。
ストーリーは、アマゾンの紹介文を引用すると、

「謎の男、ケイキとともに海に映る月の光をくぐりぬけ、高校生の陽子がたどりついたのは地図にない国──巧国。おだやかな風景とは裏腹に闇から躍り出た異形の獣たちとの苛烈な戦いに突きおとされる。なぜ、孤独な旅を続ける運命(さだめ)となったのか、天の意とは何か。『屍鬼』の著者が綴る愛と冒険のスペクタクル。」

アマゾンの感想レビューにもあるんですが、何度読んでも面白い! 
ほんとそうです。
今回、10年ぶりぐらいに読み返してもほんと面白い。
シリーズものは、第ニ作とかだと知ってる世界を旅する面白さがあって、
それはそれでファンとしては楽しめるんですが、
こうした第1作は、どう作者が読み手にその作品の世界観を展開・理解させるかの【見本】になるので、
書き手として読むと、格別の面白さです。

また、面白いのは、前回ここで紹介した最新巻の『丕緒(ひしょ)の鳥』に比べると、
作者の小野さんが書かれた年に、おそらく20年以上の開きがあるので、
文体が全然、違うんですよね。

この第1作では、人物が出て来れば、描写文は1行か、2行ほどで留めて、
ほとんど会話文で状況説明をしてしまう。
ある意味、それが本作の最大の特徴かな、と思うほどです。

それと、見事に因果プロットを使いこなしていて、
特にバトルシーンでの、伏線の回収をしつつ、感覚描写で読み手に追体験させる文の繋ぎ方、回し方は、
とても参考になりました。

つい、この間、同様のバトルシーンを書いてみた身には、
その斬れ味の鋭さがより明瞭に体感できました。

こういうのって、自分が一度書いてみて、「失敗」しないと、見えないところでしょうね。