過去の入選作品や、非児童文学系でも、自分が敬愛する作家の作品を読んで、
改めて、200枚の作品世界で、どのくらいの展開が出来て、
どのレベルで入賞するのか、確かめています。
二年前に、この〈ちゅうでん児童文学賞〉の大賞を受賞した澤井美穂さんの「赤いペン」は、
出た時ぐらいに買って一読したし分析済みでした。
ここ1年で、何度か書いてるように、こちらの分析力も倍増以上になってますから、
新たな目で見ると、
二年前とはまた違う全く新たな形で見えます。
あの頃は、どうしても、各行、各段落をどう表現しているかだとか、ストーリーがどう展開したのかとかばかり見てしまっていたんだな、
と反省できています。
今は、主人公も大事だけど、
( 主人公のことばかり考えるのが、自分ファーストの特徴でしょうかね? )
副主人公たちの果たす役割りが気になっています。
また、こうした主人公の周りの環境や、サブテキスト状況( 寒い、暑い、雨の日など )も同じく気になります。
人間って、一人で存在している訳じゃないからね。
小説、物語を書くというのは、究極、「生きること」や「人間存在」と多かれ少なかれ、対峙せざるを得ないのかな、とも思います。
少なくとも、僕は。
ところで、
もっと簡単に、今の自分が書きやすいのは、
ストーリー展開や筋を書こうとしていないからだと思います。
もちろん、小説にはストーリー展開が絶対、必要なんですが、
僕はそれを考えることから始めると、
絶対、上手く行きません。
今の僕は、アイデア構想段階、執筆・表現段階、構成・役割段階と三つに分けて、
それぞれ考えるのが、ふさわしいようです。