秘書職に就いているとき、ボスは年間6回から12回海外に出張していた。海外出張の手配は、秘書の仕事になるので、フライトとホテルの予約手配を行ってた。行先が毎回同じボスは、航空会社も座席もホテルも決まっていたので、特に調べることはなく、ボスから出発日と帰国日、便名、ホテル名の指示があった。行先が異なるボスの場合は、OAGという分厚い、電話帳の飛行機時刻表で最適なフライトを決めて、取引先の旅行会社に予約を電話で依頼していた。

 

『モヤモヤしていた就職活動』に記載したように、学生時代に就職活動をしていた際、旅行会社を希望していた。学生時代から、旅行の計画を立てることは好きだったし、OAGを見ることに慣れていた。OAGに記載されている空港名は、3レターコードと言って、成田国際空港はNRT、羽田空港はHNDと表記されている。ニューヨークの国際線の場合は、JFKがジョン・F・ケネディ国際空港、EWRがニューアーク・リバティ国際空港、国内線は、LGAがラガーディア空港と表記される。お迎えのドライバーを事前に手配するので、どこの空港なのか間違えずに依頼をしないといけない。

 

旅行会社には一度も就職しなかったけれど、秘書の仕事で旅行手配をしているときはとても楽しかった。今は検索すれば、クリック一つで、フライトを探すことができるし、ウェブで予約もできる。私が秘書をしていた頃は、インターネットがなかった時代だったので、質の悪い紙のページをめくりながら、3レターコードで出発地と目的地を探していた。乗り継ぎが必要な場所に行く場合、トランジットに余裕があるかどうか、また、空港が同じかどうかを確認しながら、旅程をつくっていた。

 

もともと、旅程作成はもともと好きで得意なほうだったが、お金をもらう立場の仕事としてかかわることにより、海外旅行のフライト手配はかなり慣れたと思う。