ギアレシオから見る車の個性 | 欧米気分を味わう方法 Ver.アメブロ

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さて、昨日コメントでC220dのギアレシオについて振れましたがそれをネタにしましょうか。


まずC220dとはどんな車か?  からですね


直4 2142ccターボのディーゼルエンジンの車です。
170PS(3000-4000rpm)、400Nm(1400-2800rpm)、 
圧縮比16.2と高圧縮でJC08モードで19.6km/Lです。
タンクは66L。
ちなみに車重は1790kg、最小か移転半径は5.1m
※ステーションワゴン

トランスミッションは9速で、そのギアレシオは・・

イメージ 1

こんな感じ。
赤枠はトルクの美味しいところ
青枠はパワーの美味しいところ

何がすごいって9速を良くあるレシオを単に細かく切ってクロスさせるわけでなく、
クロスもさせつつ9速を超オーバードライブにしたこと。

「スーパーオーバードライブ、発動!」

なんかそういうロボットアニメが有りそうな(笑

この9速、抵抗なしで回しきれば415km/hまで出ます(笑
それくらいオーバードライブです。

ちなみに8速1500回転では103km/h
9速1500回転では124km/hです。
※抵抗なし。

つまりですね。
日本で法定速度で走ってて9速に入る事はほぼなしです(笑


ほんと極端ですよねぇw
さすがアウトバーンな国。

150-200km/hくらいの巡行をターゲットにしてるんでしょうね。



で、続けてパサートバリアントTDIを見てみましょう。

直4 1968ccターボのディーゼルエンジンの車です。
190PS(3500-4000rpm)、400Nm(1900-3300rpm)、ちょっと高回転型。 
圧縮比15.5でC220より圧縮比は低くJC08モードで20.6km/Lです。
タンクは70L。※実測 カタログ値は59L
ちなみに車重は1610kgとCより100kg以上軽く、
最小か移転半径はCよりちょっと広く5.4m。これは駆動方式の差ですね

トランスミッションは湿式6速で、そのギアレシオは・・

イメージ 2

こんな感じ。
赤枠はトルクの美味しいところ
青枠はパワーの美味しいところ

Cよりも高い回転で最大トルクが出るようになってます。
これは排気量の差もありますよね。

で、旨味があるのは1900rpm以上となりますが、巡行時などはそれ以下に落ちるので積極的に加速させるには一つギアを落とすのが良いと思いますが、加速は鬼なのでまったり進めるのが良いかもしれません。

で、パサートの中でもハイギア側、5-6のレシオが詰まってます。
つまりクロス気味です。

この6速でまわしきっても303km/h。
※抵抗なし

いかにCクラスの9速がえぐいかわかりますねw
ちなみにCの8速よりもパサートTDIの6速のほうがローギアードです。
※Cで8速5000rpmで346km/h(笑) ※抵抗なし



これらでわかるのはパサートがより実用的で目一杯ギアを使い切ってるという事ですね。
※9速比

言い方かえるとギア少ないから必然的にそうなってるだけですけどw


高速巡行で、どっちが良いかと言われると見た目の回転数が低いCは燃費もいいでしょうけど100km/h程度だと旨味ゾーンから外れることになるでしょうねぇ

パサートでも旨味ゾーンから外れますが、少し高い速度レンジであれば6速固定で全ての要求に答えれるような気が。。。


こういう側面から車を見るのも面白いもんですね~
ちなみに情報によるとBMW320dは8速ですがクロスしててパサートよりも巡行では高回転になる印象です。
※計算してませんがたぶん合ってます(笑



年次変更でパサートは7速になる予定ですが、その7速は恐らく今よりもオーバードライブになると思います。

そうなるとそれはそれで面白いんですが、Cと同様に1400rpmくらいから最大トルク出たらもっといいのに・・とか思いますよね。

最大パワー/トルクが削られると思いますが。



ということで、今日はここまで