2020年ベスト映画 | 映画館でぐだぐだ考えた

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映画の感想、音楽、アウトドアについてなど、ぐだぐだと書き付けています。書いている期間だけが長いサイトです。

皆さん、ご無沙汰しております。

 

コロナ禍をきっかけに新作映画が見られなくなり、

数年間続けていた、劇場で鑑賞した映画の感想を書きつける作業をやめていました。

 

もちろん、新作映画をぽちぽちは見ていたので、感想を書こうと思えばかけたのですが、

特にアクセスをいただいてる訳でもない、吹けば飛ぶようなブログですのでひっそりとフェードアウトしていました。

 

ですが、またまた思い付きで、これまた恒例行事にしていた年間ベスト映画の発表をしたいと思います。

 

ですが、すでにツイッターでタイトルのみ発表しています。本ブログではその理由や気になった点を書きつけたいと思います。

 

※今年は順不同です。

 

【ベスト映画】

・ハスラーズ(ローリーン・スカファリア)

・ストーリー・オブ・マイライフ わたしの若草物語(グレタ・ガーウィグ)

・のぼる小寺さん(古厩智之)

・Tenet(クリストファー・ノーラン)

・浅田家!(中野量太)

・82年生まれ、キムジヨン (キム・ドヨン)

・私をくいとめて(大九明子)

 

・ハスラーズ

とにかくゴージャスな美女映画で、ストリッパーがわんさか出てきてそれだけでも点が高いのですが、イケイケの金融マンをぎゃふんと言わせるルサンチマン満足映画でもあるので楽しい映画でした。もちろん、展開的には彼女たちの犯罪行為はきちんと罰を受けるのですが、その苦みもまたこの映画の素晴らしさだと思いました。「クレイジーリッチ」でもよかったコンスタンス・ウーがセクシー衣装で頑張ります。

 

・ストーリー・オブ・マイライフ

グレタ・ガーウィグ、シアーシャ・ローナンのコンビ、「レディー・バード」のこじらせ女子ぶりもよかったのですが、本作ではなんと若草物語のストーリーをベースに、メタ構造を取り入れた作品になりました。ヒロイン、ジョーが作者オルコットと重なるような構成の映画です。しかも本作、4姉妹映画!いうまでもなく「海街Diary」も4姉妹の物語で、大好物です。女性アイドルグループも4人組が大好きだと、改めて本作を見て気づいたりして。そしてポスターの写真にも写っているティモシー・シャラメの滴る美男ぶり!ジョー、なんで断るんや~

 

・のぼる小寺さん

この時期にみた、高校生を主人公にした映画では「アルプススタンドのはしのほう」もありましたが、個人的な好みは本作。ひたむきにボルダリングに取り組む小寺さんを工藤遥が熱演!マイナー部活ものとして「ちはやふる」の瑞々しさを思い出しました。印象的なシーンで、教師に進路を聞かれた小寺さんが、なんて回答するか。ちはや=小寺さん、という感じですね~

あと、中学で引きこもりだったアイツが、高校でボルダリングを始めて彼女までできる展開にはキュンキュンしました。

 

・Tenet

公開してくれてありがとう。ストーリーが面倒だとか、つじつま合わないとか、そんなんどうでもいい。このコロナ禍でこういうド派手映画が見られたことに感謝しかない。その意味では「ワンダーウーマン1984」にも感謝。ヒロイン役の女優さん、190CM超えの身長ってびっくりなんだけど。

 

・浅田家!

「湯を沸かすほどの熱い愛」「長いお別れ」の中野量太監督の新作。大きく2部構成で、主人公の写真家が成功するまでと成功してから東日本震災に巻き込まれて、の話に分かれます。途中までベタだな~って思っていたら、北村有起哉のエピソードで号泣した。ただし、主人公と結婚する黒木華とのエピソードが、どうして結ばれるのかよくわからずもやもや。「家族」を描くならそこもきっちり描いてほしかった。ニノが本当にうまい役者だと実感。

 

・82年生まれ、キムジヨン

お隣の韓国での、女性の地位や子育てをめぐるあれこれ、全然他人事じゃないし、なんなら日本の方がひどいかも、と思いつつぞっとしながら鑑賞。「新感染」「トガニ」で好青年役のコン・ユが、悪い人じゃないんだけど、無意識にヒロインを追い込む夫役で好演。実の母親を前に、祖母が。。のシーンで号泣。女性として生きるって、こんなに大変でトイレすら行きづらいって。。。

 

・私をくいとめて

「勝手にふるえてろ」の綿矢りさ原作、大九明子監督で新作が来た!31歳独身OLのヒロインのこじらせ恋愛を、のんさんが好演しています。特にヒロインの親友役で橋本愛が出演していて、友情を通わせるシーンが出てきて印象的でした。コメディ要素が強い本作、岡野陽一のコロッケ屋で笑わせてくれたり、あとイマジナリーフレンド「A」が具現化した途端、声はこれまで中村倫也だったのに、のギャグが最高でした。

 

2020年、あまり映画を見られず結局35本でした。ここ最近の本数から10本以上少ない。大きな作品だけでなく、アカデミー賞にノミネートしそうな秀作も公開してくれないのだから仕方ありません。もちろん、その分ヨーロッパ映画とか邦画はいろいろ公開されましたが、気になる作品はこれだけでした。少し見逃しも出ましたが。。。

 

2021年こそはどんどん映画が公開され、楽しく劇場に通いたいものですね。

 

皆様よいお年を。