~韓国のポンコツ麻薬捜査チームがから揚げ屋に潜入?から揚げがうまそうです~
年が明けて、まだまだ面白そうな映画が続々と公開されていてとても忙しく劇場に通っています。去年のベストにも入れた「パラサイト」を改めて劇場で鑑賞したその日、2本目としてこちらも鑑賞しました。
新宿で鑑賞。字幕版。
【概要】
韓国から来た活きのいいコメディーです。ポンコツ捜査チームが、ある麻薬王の捜査のために事務所の正面にあるフライドチキン屋に潜入するのですが、麻薬王の監視もそっちのけに、フライドチキン店の経営で大成功。ところがテレビディレクターがこのチキン店に注目して取材しようとしたところから話は意外な展開を見せます。主演はリュ・スンリョンら。
【ざっくり感想】※以下ネタバレ注意。
ツッコミどころはありながら、勢いのいいコメディーに仕上がっていて楽しめました。潜入捜査をするはずが、目的を忘れてから揚げ屋で大儲け、の下りはシチュエーションコメディーとしてうまくできているし、小金が出来て調子こく班長は笑えます。
しかし、もちろんクライマックスのアクションはさすが韓国映画。個性を生かしたアクションは楽しいし、ちゃんとボスの用心棒との対決、の熱いシーンも入っていて最高でした。
・班長役のリュ・スンリョン
チームのリーダーなのにどこか憎めない、この愛すべき役をやったリュ・スンリョンが最高で。ちょっと困った顔付きとか、奥さんに頭が上がらない感じとか、それが凄くいいのですが、なぜかあだ名が「ゾンビ」。そのわけは本編でご確認ください。
・オープニングの突入シーンからふざけている
オープニング、映画のクリシェをひっくり返すシークェンスで既に気分よくなっていました。麻薬中毒者のいるビルの上層階に、屋上からワイヤーでぶら下がる捜査チーム。通常、窓を破るのがアクション映画なのですが、この映画では窓を破りません。ところが、「窓を破る」以上の悲惨な展開があって、それでチームが窮地に陥る、このアタマ数十分でもう楽しんでいる自分がいました。
・から揚げ屋。
水原カルビ味フライドチキン。本作を見た後は誰もがから揚げを食いたくなります。しかも、水原カルビ、どんな味付けなのか知らないや。でも本作の勢いでこの唐揚げの美味しさを味わった錯覚に陥ります。。。
・ツッコミどころはあるけれど。。。
例えば先ほども言及したオープニングのアクション。とんでもない事態になって、このチームのだめさが描写されますが、このダメさが、クライマックスでは逆に生かされて大活躍、という伏線になっていたらもっと面白かったのにと単純に思いましたよ。チーム個人個人の特徴がある、というのはいいとして、それがもう少し事前に協調されるとか、唐揚げ業にも生かされていた、というわかりやすいストーリーならもっとよかったのに、と思いました。
とはいえ、アクション・コメディーの快作には変わりなし。見て損はない、面白いB級アクションコメディーでした。
ジョン・ランディスのこのパロディー映画を思い出した。もちろん関係なし。
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