北海道北見市常呂町栄浦
サロマ湖の東側にあるワッカ原生花園という国定公園で、今年はセイヨウオオマルハナバチの調査&駆除活動を時々ですがやってました。
5~6月においては、越冬した女王蜂が対象です。
その時期はワーカー(働き蜂)はいないので、女王蜂だけです。
一日で100匹以上も駆除する日もありました。
原生花園ですので、花を傷めないように捕虫網を振るので、成功率は7割くらいです。
秋は9月からやっていました。
9割以上がワーカーです。
ワーカーについては、処分しても焼け石に水っぽいので、網に入れば処分するって感じです。
が・・・オスと新女王が発生してますので、それを見つけたら真剣になります。
来年の拡大を少しでも食い止めるために、一匹でも多く処分します。
全部で20回くらい出動しています。
かなりの殺生をしています。
だけど、未来に現在の自然景観を残す為に、鬼になっていました。
気持ち的に暗い時はかなり凹みました。
プチプチやるのですから・・・
でも、観光客が「わー、綺麗な景色!」という声を聞くと、誰かがやらんといかんのだよねって、割り切れます。
Q1.さて、どうしてセイヨウオオマルハナバチは何が問題なのでしょうか。
1.交雑、食べ物や住処の奪い合い、伝染病で在来種は圧迫されます。
2.在来マルハナバチと置き換わります。
3.自然界においては似た様な生物の密度はある程度定まっているからです。
Q2.在来のマルハナバチとセイヨウが置き換わるとどうなるのか
1.セイヨウは親しみのある外来植物につき、受粉をさせます。
2.在来種ではセイヨウが花についても、花粉から管が伸びないものもあるようです。
3.在来植物の中には口吻が届かないものあるので、齧って蜜だけ盗むので、結実できません。
4.外来植物の拡大を促せてしまいます。
Q3.なんで来たの?
1.自力で飛んできたのではないでしょう。
2.何かにくっついて来たのでもないでしょう。
3.人間に生物農薬(農作物に受粉させる為)として連れて来られました。
Q3.なんで殖えているの?
1.そもそも蜂なので女王蜂さえ逃がさなければ自然界での繁殖はしません
2.生物農薬として使用しても管理さえ出来れば怖くはないでしょう。
3.使用後、蜂販売業者にきちんと返却するとか、処分すると言う管理です。
4.管理が甘かったのは、知らなかった、予測しきれなかったからでしょう。
5.農家の人だって作物を実らせてくれた恩ある生き物を処分するのは嫌でしょうし。
Q4.今後は?
1.特定外来生物法
の規制対象になっているので管理についても厳しく扱われています。
2.違反に対する罰則はかなり厳しいものになっています。(個人で懲役1年罰金300万円、法人では1億円)
3.釣魚やペット、食品などに扱われるような意外な生物も対象になっていますので気をつけましょう。
4.見つけて捕獲したら移動させずにその場で苦しみを与えないように処分してやってください。
5.とは言え、おっかない生物もいるので安全には気をつけてください。
6.食えるものは、漁業権とか気をつけて、その場で料理して食ってもいいみたいです。
7.国立公園内でも捕獲処分はOKです。
8.捕獲する道具類については、使用出来ないもの、許可が必要なものがあるので注意が必要。
9.間違えて在来種を処分しないでね。(トラップとかは混獲するので要注意)
駆除する方法とか人について、許可やら届けが複雑で、一般人は駆除しちゃいけないみたいに思っている人も多いようですが、法律に準じていれば誰が捕獲処分してもいいみたいです。
さすがにアライグマが歩いているのを見つけたからって、そりゃどうにもならんけど。
対象生物をペットとして飼っていて、飼えなくなったら処分するしかないのがこの法律です。
そこについて、一部の人から反論が出ているようですが、それは飼い主の義務と責任だと思います。
アライグマやカミツキガメとか毒蜘蛛とか・・・・・
そこらに捨てたり逃がしたりしないでほしい。
規制対象生物に指定されていなくても、生存して雌雄が出会えば殖えるだろう、食物連鎖に影響を及ぼすだろうとか、毒とか牙とか凶暴なのは逃がしたり捨てたりするなと思います。
釣りする人は、ブラックバスとかせっかく釣ったら処分してやって欲しいです。
一人ひとりが出来る事をして、余計な事をしなければ、かなりの効果が出ると思います。