レントゲンで写らない骨折・④ | 未来スターを日々診療

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常識を超えた幾多の超回復を成し得て来た院長のブログ。

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(たにかわスポーツ疾患研究室)

今も昔も骨折の診断にはレントゲンが有効です、私もとても参考にさせて頂いております。

 

しかし、エコー画像の進化は止まりません。

*近年の空間認知能力はMRIを超えています。

 

♦下の画像の赤い丸の部分に骨折が判明しました。

しかし救急病院では異常なしで診断された物です。

 

Q:どこが骨折かわかりますか?

 

【赤丸内の丸い骨は種子骨です。骨折ではありません】

 

・救急病院検査後に当院に来院されGE製ロジックeのエコーで確認し骨折が特定出来ました。

 

【剥離骨折】左正常・右骨折

 

【拡大検査スコープ】

 

慢心に浸らず、翌日、更にセカンドオピニオンでチームドクターへ念のため追診をお願いしました。

 

以下、

 

 

診断が的中した時は安堵の思いと背負ってきたリュックに宝物を入れる瞬間です。

 

遠くから診断に来て頂けるのも感謝に尽きます。

 

またこの日はチームドクターの先生が遅くまで待っててくれたそうで、ドクター2人がかりで診てくれたそうです。

 

初めは超音波エコーでも不明・・

その後、CT、MRI、3Dスキャン画像で精密検査をされました。

 

 

将棋で言う、桂馬→飛車→角の3連砲体制、

 

また、ここはプロ養成の有名チームで、

医療体制は日本一ではないでしょうか。

 

今後はこの様なチームドクターとの

連携も大切ではないかと思います。

【3Dスキャン画像による剥離診断】

 

*ちなみに通常タイプのエコーでは以下の様に写りました。

参考にして下さい。

この10年は「ミリの世界」にどっぷり浸り、

診療後もずっと画像を見ています。

 

今後も切れ味抜群一本刀の千里眼を磨き続けます。

 

楽しい世界です。