どうする?どちらが正解か?

どちらも正解だ
重要なのはどちらを選択するか、ではなく速やかに選択すること
迷わないこと

元旦のサッカー代表戦のゲスト解説の宮澤ひなたの声になるほどと唸った
FWがゴールに迫った後
自分で行くのか、パスするのか
「宮澤さんならどうしますか?」と問われ
極々控え目にそれこそ文字通り半ば迷いながらな雰囲気を醸し出しながら
それでも実は強い信念を感じる語り口で語った

迷う、その一瞬でチャンスは消える
以下は私見だが
これに関連する重要なポイントがある

確かに一瞬の躊躇や迷いが原因で、望むべき結果が得られないことは良くある
その教訓は「迷うべからず」だけではない
迷い自体が良い経験でもある、と私は思う
「迷い」とは何か、それは広義の思考や感じることに他ならない
そしてよい経験になるか否かは、その時何を考えたか何を感じたかが重要であり、それを顧みることが更に重要だとかねてから思っているからだ

何故迷うか、いつもは迷わないにも関わらず
・結果を意識
・相手をリスペクトし過ぎ
等々
後者は大谷翔平の有名なスピーチにも通じる
前置きはさておき、あくまで私見だが
今年の高校ラグビーで東福岡と桐蔭学園を最大限リスペクトしないこと等不可能だ
相手をリスペクトし過ぎて、記録に表れない極々僅かにいつもより攻撃が遅れたとしても
それは無理からぬことだ
それは決して自滅ではない
準決勝の2試合
いずれも点差程には実力差はない
東福岡と桐蔭学園は相手のストロングポイントを消すことに成功した
(例えばヒガシは佐賀工・服部のランを消した=服部はキックを使う=佐賀はマイボール失う=ヒガシは陣地よりボールで確実に前進、ところが服部はドロップゴールで対抗、ここまではそのレベルの高さに舌を巻いた、驚愕で舌が伸びたかも知れない
例えば桐蔭学園はモールで数的有利を作りペナルティ誘発、個々で判断出来るがチームとして統一出来ている)
佐賀工と大阪桐蔭はそれがちょっと空回りした、と思うのだ


さて、本論だが(やっと本論かい)
花園でドロップゴールを作戦に組み込めるとは凄過ぎる
桐蔭学園・FB吉田とSO萩井、佐賀工・SO服部
特にFB吉田がSOの位置に入るとはフランス代表FBを思い出した、SO服部は逆にFBの位置で待ち構える凄いプレイをしていた
東福岡のFW(松崎、高比良)はランニング能力高い
大学ではCTBにコンバートも有り得ると思える位だ
WTB西浦の決定力は昨年から凄い
桐蔭学園のFB吉田はFBとしては小柄だがスキル高い、独特のプレースキックのルーティーンはイケてる、斜めの軸意識を持つスキーヤーも多いはずだ
CTB白井もスキル高い、タックルをハードヒットさせずに前進できる、大きなステップではなく小さなステップだ、大人のプレイ
大阪桐蔭は伝統のフロントロー、何でも出来るフッカー西野
大先輩の帝京の江良(ネクスト堀江候補)を彷彿とさせる
優秀な選手をフロントローに配置するチーム作りは王道だと思う
準決勝のフロントローのマッチアップは高校史上最強レベル
佐賀工のSH井上(五郎丸(※)2世と呼ばれる黄金の左足)、SO服部のハーフは高校史上最高レベル
そしてそして何と言っても
WTB内田慎之甫(佐賀工2年)
素晴らしいスピード、止まらない止められない
高校時代の福岡や大学時代の大畑を彷彿とさせる

決勝戦(東福岡vs桐蔭学園)について
今年は桐蔭の番かな、理由は以下
・準決勝でAシード対決を外れた
・FW平均体重は桐蔭の方が3.6kg重い、桐蔭FWは動けるのでアドバンテージ
ヒガシは茗溪戦でもスクラムは押されていた
・ブレイクダウンで優位に立てる
理由は上記FWの優位と集散の集に長けていること
(ヒガシは集散の散に長けている=FWのライン参加など)
・ヒガシのプレースキックは必ずしも精度高くない
ヒガシが決勝で負ける時はプレースキック不調
・桐蔭はラインアウトが課題だがノットストレート取られなければ問題ないだろう
・ヒガシのBKは快足揃いだが、内田のスピードを見て無敵ではないこと判明
ペナルティの数に差がある点も記しておこう
つまり、比較的にだが
流すレフェリーであれは桐蔭がより有利
シビアに取るレフェリーであればヒガシ有利
レフェリー次第では意外に差が付く可能性もある
ヒガシは谷崎監督時代からペナルティ犯さないプレイが身に付いてる
これは決して桐蔭に否定的な意見ではない、ギリギリを攻めて試合中に修正するのは高度なスキルだからだ
今後、国際戦では不可欠になって来る

※↓後半に五郎丸の話