フィジカルはやはり重要、と言うより不可欠
しかしそれは
見た目の大きさではなく秘めたる強さ
学生ラグビーの話を少しだけ

佐賀工のSO服部亮太
夏の7人制優勝の立役者でMVP
判断の早さと的確さが凄い
ラグビーのBKはこれが難しい
ステップを踏むにしろどちらに踏むか
持って走るかパスするか
ほんの一瞬迷うことによりチャンスは消えるものだ
服部の決定力は群を抜く
前を向いて早くて速いパスを出せる点で、元日本代表の朽木(日体大卒)を彷彿とさせる

京産大のFB辻野隼大
FBとしてのプレイもさることながら注目すべきはプレースキック
弾道が凄い、W杯列強のキッカーの様な凄さ
近いショットを外しがちらしいが、これは要するに
「点を狙った時は全て芯を食う」と言うこと
伸び代は計り知れない

特筆すべきはこの2人、いずれも180cmに満たないが、180cm台の相手より大きく見えること
近年注目の学生BKは180cm台半ば以上が多い中、ちょっとだけ珍しい存在とも言える

あるあるな話だが、例えば
「日本代表注目の選手」よりむしろ
「学生注目の選手」の方が身長が高いことが何気に多かったりする
プレイが未知数の場合、身体の大きさを第一に見られるからだ

彼らが有しているのは
見た目の大きさではなく秘めたる強さ
ちなみにだが
高校では桐蔭学園、大学では帝京の完成度が高いようだ

桐蔭学園(中心の神奈川)は国体で東福岡(中心の福岡)にあっさり負けたが、完全に別のチームと言うべきだろう
Aシードの3校(桐蔭、佐賀工、東福岡)は単独の方が強いだろう
今季この3校は1つずつタイトルを獲っている
(選抜は桐蔭、セブンスは佐賀工、国体はヒガシ)
3校なので準決勝で対戦しない1校が決勝は若干有利かな
(Aシードと対戦せずに決勝に進む1校)

1月2日の準決勝の京産大vs明大
個人的には今季の大学選手権で一番興味深い
京産大はチームとしては若干スロースターターな気がした
明大も京産大も「試合の入りからフルスロットル」が可能か否か
決勝を睨むとそこが鍵の1つだと思う
私見だが
絶対王者に勝つには意外にも「終盤の逆転」は良くある話
ただ、その場合も実はスロースタートだった訳ではなく「開始から全開」
それは「電光石火の先制」の意味ではない
得点の先制ではなく肌感覚の先制
それが自信をもたらすものだからだ