前回のブログ記事(「私の大学院の選び方」)からかなり間が空いてしまいましたが、今回は、MA留学中の一年間に私がどんな風に毎日を過ごしていたかについてお伝えしようと思います。

 前回も触れたように、イギリスの修士課程は通常一年間で修了します。そのため夏休みや春休みなどの長期休暇は・・・残念ながらないです!
私が履修したコースの年間のスケジュールはこんな感じでした。

9月:新入生オリエンテーション
10月:1stセメスター開始
12月:1stセメスター修了
1月:2ndセメスター開始
4月:2ndセメスター修了
5月:修士論文の執筆にとりかかる
9月:修士論文提出
11月:成績発表、修了者発表
12月:修了式(Graduation ceremony)

まず、約3か月間のセメスターが2回あります。1セメスターでは3コマの授業を履修するので、半年で6コマの授業を履修します。それがすべて合格したら、5月から修士論文の執筆にとりかかることができます。
 私が在学していた教育学研究科TEFLコースには、ぺーバー試験はなく、評価は授業への出席と貢献度、そしてアサイメントのみでした。アサイメントはすべての授業で、4,000ワードのペーパーを提出することでした。もちろん英語です。みなさん、4,000ワードと聞いてどれくらいの量になるか想像ができますか?私の場合、参考文献なども含めるとA4で17~20ページほどになりました。それを最初の3か月で3本、次の3か月で3本書くのです。はっきり言ってとてもハードでした。
 そもそも私は学部時代に研究論文を日本語でさえも書いたことがなかったので、それをいきなり英語で書かなければならず、研究論文の書き方から学ぶ必要がありました。
結果、最初のセメスターのアサイメントは今思えばひどいものでした。それでも、とりあえずすべての授業で合格点はもらうことができました。
 アサイメントの研究論文の書き方が分かったら2ndセメスターはもう少しだけましなものが書けるようになりました。ただ、やはり時間に追われる日々です。なぜなら、アサイメントごとに執筆テーマを決めて、先行研究を探して読み漁って、データ収集して、分析して、考察、結論と書いて、書いて、書いて、そして書く。締め切りに間に合わせるため毎日必死でした。
 しかも、私はMA入学と同時に、10月ごろからアルバイトも始めており、(イギリスは就労可能な学生ビザがあれば週20時間までアルバイトできます)週2日半はアルバイトに行っていたため、常に時間との勝負でした。ちなみにこの時のアルバイトは、イギリスの食品や雑貨を日本はじめ世界中に輸出販売している会社でのマーケティングリサーチの仕事でした。
 授業が午前中だけの日は、終わり次第アルバイトに行きます。そして、大学に戻り、図書館かPCルームでアサイメントに取り掛かります。だいたい深夜0時くらいまで図書館で作業し、帰って夕飯を食べて、お風呂(シャワーだけ)に入り、余力があれば続きをし、3時頃に就寝。翌朝は授業があれば8時頃学校に向かい、アルバイトの日はアルバイトに向かいます。そして、図書館で勉強。その繰り返しでした。週末は一日15時間くらいアサイメントだけを集中的にやっていました。それくらいしないと到底私にはこなせない量だったのです。
 でも、当時なぜ私がそんなに自分を奮い立たせて頑張ることができたかと言うと、友人の存在がとても大きかったです。実は、同じ教育学研究科に、入学早々できた日本人の友人がいました。コースは違ったのですが、同じ授業を履修することも多く、彼女とはアルバイト先も一緒だったので、アルバイトが終わってから、二人で図書館に行き、一緒にPCに向かっていました。彼女をMさんと呼びます。おそらくMさんがいなかったら、私はもっと自分に甘えて、課題に取り組むことを先延ばしにして、締め切り前にもがき、納得のいくものを提出できていなかったかもしれません。でも、Mさんと一緒に図書館に行き、とりあえずPCの前に座る。そしてUSBを挿し、やりかけの課題にとりかかる。その作業を励まし合いながらできたからこそ頑張ることができたと思います。
 2015年の年明け早々に1stセメスターのアサイメントの提出が3本あったため、2014年のクリスマスはMさんの家で泊まり込みで一緒にアサイメントに取り組みました。一緒にご飯を作って食べて、またPCに向かう。そんなクリスマスの夜を過ごしました。
 大学生になると、授業、部活、アルバイトなど、皆さんも本当に色々なことで忙しくなると思います。煮詰まったときこそ気の許せる友人と気晴らししたり、励まし合いながら一緒に勉強する時間を持つとモチベーションが維持できるかもしれません。そんな友人との出会いがあることを願います。

2014年12月アルバイト先の同僚とのクリスマスパーティ in Birmingham, England

島根大学 英語コミュニケーション講座
講師 Cathy

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