目上の人をどう呼びますか?
日本では「苗字+さん」が多いのではないでしょうか。
とても基本的なことなのですが、英語圏で年上の人をどう呼んだらよいのでしょう・・?
先日、オーストラリア人のお友達とランチを食べに行ってきました。
日本人のお友達も一緒に(あまり欧米文化に親しみのない)も一緒に行ったのですが、そこで出た質問が
「様」「さん」「くん」「ちゃん」の使い方。
「相手が欧米人で、年上の人をどう呼んだらいいの?」
「上司をどう呼んだらいいの?」
というもの。
ネイティブの同僚は「その人の性格やシチュエーションにもよるけれど、オーストリアの場合はFirst nameでの呼び捨てでもOKだよ~。オーストラリアは特にカジュアル!」と答えていました。
「初めて会ってすぐに、年上の人を呼び捨てで敬称無しでBobとかEdwinとか呼びにくいなぁ」とお友達は少し困ったように言っていました。
日本人は上下関係の厳しい文化、欧米はカジュアルな文化と言われています。
英語圏では、初めて会った時、相手の名前を知っている場合
Hello, Mr. White. It’s nice to meet you!
と先ず言うことが多いと思います。
きっと相手は
Oh, please call me Bob!
と言ってくれるので、その後はBobと呼ぶといいでしょう。
Bobと呼んで!と言ってくれているのに、Mr. Whiteを突き通すとかえってギクシャク、気まずくなってしまいます。相手が少しrudeに感じるかもしれません。
あと、人の呼び方はコミュニケーションにおいてとても大切なので、分からないときは必ず
What can I call you?
What should I call you?
What would you like me to call you?
などと聞くことが大切です。
英語圏のオフィス内では、上司であっても、年上の同僚でもFirst nameで呼ぶのが一般的。
ホームステイに行ったらホストファミリーをぜひ親しみと感謝を込めてFirst nameで呼んであげてください。
(「〇〇と呼んでね♪」と言われた呼び方で呼ぶと間違いないです🌟)
カジュアルな文化というのもありますが、First name=identity /individualityという考えが欧米人にはあるからだそうです。Family nameは家族の名前ですが、First nameを呼ぶことによってその人個人を尊重している感じがしますよね。英語圏は個人を重視する文化。
なので、英語圏ではFirst nameで呼び合うことが多いです。
イギリス人のお友達は、
「そういえば、Family nameで呼ばれることはほぼないなぁ・・」と言っていました。
ある日、銀行で“Mrs. 〇〇”と呼ばれて、「わぁ、すっごく久しぶりにFamily nameで呼ばれた!」と感動したそうです😊。
(銀行や病院などオフィシャルな場所はFamily nameで呼ぶそうです)
一方日本はとても敬称の使い方に敏感な文化ですよね。
小学校で英語の先生をしているオーストラリア人のお友達は、同僚に対して、上司に対して、生徒に対して、保護者に対して、「様」「さん」「くん」「さん」・・どれを付けて呼べばいいのか、とても混乱すると言っていました。
日本人にとって大切で重要な「敬称」は欧米人からみるととても難しく、厳しい文化に映るそうです。
英語圏の人々、日本人・・お互い、不思議に思う部分があるということですよね、これが異文化なのです。
異文化の中には、挨拶やアイコンタクトなど目に見える異文化、そして、このように上下関係や意見の言い方といった目に見えない異文化があります。
目に見えない異文化は目に見えない分、常にアンテナを張り、学んでいく必要があります。
海外に行けば、自然に見えてくるこういった異文化ですが、海外に行くのが難しい!という方もいますよね。
そういった方は、ぜひぜひドラマや映画を見てみてください!
そこには異文化が詰まっています。授業での発表の仕方、親子関係の在り方、恋愛事情まで・・。
そして、海外に行った時には、広い視野とフレキシブルな気持ちで異文化を受け入れ、対応していってください。
本当のグローバル人材になるには、学ぶ、受け入れるという姿勢が本当に大切です。
広い視野をもった人はとても大きな心をもっています。
みなさんも、そんな大きな心をもって世界に羽ばたいていってくださいね。
天王寺でランチ🍽 異文化の話で大盛り上がり。
英語コミュニケーション講座講師 Amy