以前に3校の大学留学を経てのアメリカ就職体験記をここで書いたが、まだあれで私の大学体験記は終わらなかったようだ。

 

2022年2月に自分は「何もしていない」のではないかという感覚と、「このままでは腐る」という感覚から、「そうだ大学院へ行こう!」と、自分が社会に貢献出来る事を考えた結果再び大学進学を目指す事にした。アメリカに再留学した時と全く同じ感覚である。何年経っても何かを決める時の感覚は変わらないらしい。

 

もちろん希望進学先はアメリカ。今まで充分アメリカで過ごしてきたので、ヨーロッパでも良いなとは思い、同じく学費免除に給料制がありそうなスイスやドイツの大学も探してみたが、ネット上で上手く情報がゲット出来ずにあっさり断念。それに比べて2年制大学、大学、大学院と何度も進学しているアメリカの大学の情報はどう探して、どこを見たら良いのかを心得ているし、なんと言ってもアメリカの大学院へ進学する魅力は「授業料免除に加えて給料が貰える制度がある」事が明確にわかっていたので、結局アメリカオンリーで探す事にした。

 

私が常に考えているのは「どうしたら子ども達が、主体性を持って自分らしく生きる力を身につけられるか」と言う事。講座の中でも何度も受講生に伝えて来ている事なのだが、自分で選んで決めるというのは最終的に日本人が感じにくい「幸福感」の向上に繋がるからだ。そもそも日本には謙遜するという文化がある為、「いえいえ、私なんて」という自分を下げる感覚がスタンダードで「日本人は自己肯定感が低い」と言う事自体もスタンダードなのだと思う。その辺りを踏まえて子どもたちのサポートシステムを研究する為に心理学の道へ進もうと決めた。大学で副専攻として心理学を専攻していたので、元々興味があった分野。そこから更に自分の興味のある分野を研究している教授を探していった。

 

仮に心理学でアメリカの大学院に行くとしたら、給料が貰える代わりにTeaching Assistantというポジションがついてくる。そうなると今の自分にはアメリカ人に授業を教える程充分なスピーキング力はない、おまけに研究となるとそもそも苦手なライティング力も必要になってくる。そう思って去年1年間は4技能を全て測る英検に加え、TOEIC S&Wと言う、TOEICのスピーキング&ライティングバージョンを受ける事にした。この二つを受ければスピーキング力とライティング力が上がると言うわけではなく、コツコツ勉強をするのが苦手な私には、定期的にテストを受け、点数で自分のレベルを視覚化出来る方が向いていると考えたからだ。

 

アメリカの大学院出願に向けて、履歴書や志望動機書などを書いて用意をしていたのだが、必要な物が揃わない事に気づいた時点で出願を断念する事に。これがアメリカの大学院の出願締め切り1ヶ月前。その時に今なら日本の大学院の出願がギリギリ間に合う事に気づいた。アメリカの大学院に行きたい理由は「自分の経済的負担がないから」だったが、日本の大学院へ進路変更するにあたり「自分に経済的負担が掛かっても大学院へ行きたいか?」と自問自答した。答えはもちろんYesだった。

 

 

英語コミュニケーション講師

Dakota