こんにちは。
今回はこちらのご紹介です。
このブログで何度か紹介している米澤穂信先生の作品で、『本と鍵の季節』の直接的な続編です。
図書委員である堀川次郎と松倉詩門による、ギリギリ日常の謎に収まるか収まらないか、という感じのミステリーです。
前作がかなり衝撃的な終わり方だったんですが、その辺りの話も回収しつつ今作でも二人の活躍が楽しめます。
ある時、返却本の中に忘れられていた誰かの押し花の栞。
そのきれいな青い栞は、堀川たちにとってたたの忘れ物と看過できる代物ではなく……一枚の栞の落とし物から、大きな事件に発展していきます。
今作も堀川と松倉の軽妙なやりとりは見ていて心地よく、最近の高校生はこんなに頭が回るのか…と思ったりもしました。折木奉太郎もそうですが、特別な力を持つ人間が特別な顔をしないのがそわそわしますね…。
綿密に組み上がった会話と嘘のロジックが心地良く、するすると読み進められました。
こちらも前作を読んでからの方が楽しめますが、ちゃんと逆でも楽しめるように調整されているのでどちらから読んでも良いと思います。
面白かった…こちらも前作合わせておすすめです。