一点透視法(小学校高学年向けテキスト) | アトリエぽーぽー

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『アトリエぽーぽー』は、創作を楽しむ絵画教室。
講師あけやまひかるは、お月謝袋やレターセットなど、クラフト製品の販売も行っています。
このブログは、生徒さんと保護者さまへ発信していますが、
絵や工作について、みなさまのご参考になれば幸いです。

『基本編』
   
下の方に、1本横線を引きます。
私たちが立っているところです。
上の方に、もう1本、平行な線を引きます。
これが地平線です。
私たちの視線を、地平線の真ん中に合わせます。
これを消失点といいます。
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私たちが立っている線から、消失点に向かって線を引きます。
これが、遠くなるほど、物が小さく見えるようになる、比率です。
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中央を道路だとしましょう。
灰色で塗ります。
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マス目に合わせて、ビルを建てていきます。
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I くんの好きな電車。
Iくんは、一点透視法を知っているわけではないのですが、図鑑や本物を何度も見るうち、このような構図をマスターしてしまったんですね。
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でもこの方法を、正確に、実践に使うのはなかなか無理があります。
なぜなら、私たちが絵を描く時、消失点は絵(紙)の向こう側にあることが多いからです。
紙の上に線が引けないんです。

また、線路や道路は、まっ直線じゃないことも多々あります。

だから、このへんかなあ、と無理のない程度に使えばいいと思います。



一点透視法の他に、二点透視法、三点透視法、多点透視法もあります。
機会があったら、説明しますが、まずは一点透視法だけでいいと思います。


『ちょっと難しい編』

階段を描いてみましょう。

私たちが立っている線の上に、もう1本、平行線を引きます。
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一番左にできた四角形に対角線を引いて、伸ばします。
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それぞれ線との交点に、水平線を引きます。
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これで階段ができます。
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