Sさんは、手芸がお上手で、手芸店でお仕事もされています。
勤務中、絵を描くことがあり、手芸用品を描けるようになりたい、また刺繍の図案になりそうな絵が描きたい、とご希望です。
それでは手芸用品を描いてみましょう。
モチーフをワンポイントで描く場合のコツは、
1)モチーフの特徴が一番わかりやすい構図で描く。
たとえば、これ。
手芸用品だということが念頭にあるので、糸かな、と察しがつきますが、
この角度で描けば、ボビンに巻かれた糸だということがわかります。
2)情報を加える。
たとえば、これ。
手芸用品だということが念頭にあるので、ボタンかな、と察しがつきますが。
糸と針を加えることで、よりボタンらしく見えます。
勤務中、資料や実物を見ないで、記憶だけで描かなくてはならないことがあるようです。
何も見ずに描くのは、絵が得意な人だって、難しい。
いつも猫の絵ばかり描いているイラストレーターに、電車を描いて、と言って、必ずしも描けるわけではありません。
そらで描けるようになるためには、練習が必要です。
小学生が、漢字ドリルで、お手本を見ながら、まず点線をなぞり、それから何度も同じ字を繰り返して書くように。