ガラシとクルピラ | アトリエぽーぽー

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『アトリエぽーぽー』は、創作を楽しむ絵画教室。
講師あけやまひかるは、お月謝袋やレターセットなど、クラフト製品の販売も行っています。
このブログは、生徒さんと保護者さまへ発信していますが、
絵や工作について、みなさまのご参考になれば幸いです。

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ガラシはアマゾン川のほとりにすんでいる少年です。

弓矢が好きで、お父さんと狩りに出たいと願っていました。
しかし、狩りに出るには、もっと弓矢の練習が必要だし、クルピラのことも知らねばなりません。

クルピラ?

クルピラは、無駄に木を倒したり、幼い動物や、お腹に赤ちゃんがいる動物を捕まえようとすると、狩りの邪魔をするんですって。
また、嵐がくる気配を感じると、動物たちに危機が迫っていることを教え、逃がそうともします。
つまり森の精霊? 守り神? みたいなものでしょうか。

そんなあるとき、ガラシは森の中で道に迷います。
ふと、小さなタツー(アルマジロ)が走っていくのが見えました。
追いかけて、追いかけて、もう少しでつかまえそうになったとき、話に聞いていた、クルピラが現れたのです。
炎のように燃える目、火の色をした髪の毛、かかとが前についている足。
ガラシは恐怖で気を失ってしまいました。

こうして、ガラシは、身を持って、クルピラの存在を知ったのですね。

ひとりで無事に山から戻ってきてガラシは、次の狩りに連れて行ってもらえることになりました。
自然と共存する、狩りの掟を知ることが、おとなへの仲間入りです。