ご存知イソップ童話の1つです。
お昼寝中のライオンを、ネズミがうっかり起こしてしまいます。
不機嫌になったライオンは、ネズミを食べようとしますが、助けてくれたら恩返しますっ、とネズミは命乞い。
「おまえみたいな ちっぽけなやつに なにが できるんだ」
ライオンは嘲笑しますが、まあ、こんな小さなネズミを食べたところで、お腹のたしになるわじゃありませんしね、離してやるんです。
しばらくたったある日、ライオンは猟師が仕掛けた罠にはまってしまいます。
もう助からない、とあきらめた時、あのときのネズミが。
ネズミにとっては、縄を食いちぎるのは朝飯前。
あのときの恩を返すことができました。
こうしてふたりは仲良しになったんです。
この絵本はここで終わりですが、その後、ライオンは小さな動物にも敬意を示し、百獣の王になった、という結末もあります。
私はその結末が好きです。
ライオンは強いから百獣の王になったわけじゃなかったんです。