年に1度の動物たちのお祭りが始まります。
吠えて うたって ひっかいて
おどって かみつき さえずって
かなりの混乱が予想されますね。
喧嘩ばかりしているにわとりの夫婦、お嬢様で世間知らずのカンガルーの子、しゃっくりが止まらない酔っぱらいのラバ、胸に刺さった矢が抜けなくて彷徨っている幽霊のかっこう、子どもが太っても心配痩せても心配、勉強ができなくて心配勉強ばかりしていても心配、する鳥の母さんたち、きれいすぎて身を投げるしかなかった白鳥の王女…。
動物も人間も、似たりよったり。
いきものはみな それぞれのいのちをいきて
いきものはみな それぞれのいのちをたのしむ
いきのをたべて いきものにたべられて
いきものはおたがいに いかしあう
あまりにも谷川俊太郎さんらしい、詩でできた絵本です。