言われてみればそう。
蝶々は、いもむしのときには、キャベツを食べるのに、成虫になると、花の蜜を吸うようになりますね。
おとなになると嗜好が変わるということは、よくあることで、そう考えれば不思議ではないのかもしれません。
が、ここに、昔の味が恋しくなった蝶々たちがいます。
キャベツはどこにあるんだろう。
きっと八百屋さんだよ。
そうして、八百屋さんへ行ってみます。
八百屋さんにはキャベツがたくさん売っていましたが、いざ食べようとすると、噛めないではないですか。
「どうなっているの? このストローみたいな口は!?」
八百屋さんは、蝶々たちの嘆きを聞き、キャベツジュースを作ってくれました。
しかし、キャベツ特有の、しゃきしゃきした歯ざわりが、これでは堪能できません。
「おじさん、ぼくたち、キャベツが食べたいんです!」
そこで八百屋のおじさんは特製ジュースを作りました。
どんな特製ジュースかって?
それは読んでのお楽しみ。