【飼育方法】オキナワシリケンイモリのケージやエサは?一人暮らしでも大丈夫!
我が家にオキナワシリケンイモリの菊姫ちゃんが来てから約1年半経過する。
何とも捉えどころのない生き物だったが、ようやく飼育方針が定まってきた。
オキナワシリケンイモリは陸棲?水棲?
※流木のアクで水が薄っすら茶色になっているが、現在は正常。
オキナワシリケンイモリの何が私を悩ませたかと言うと、アカハライモリとの違いだ。
水棲が強いアカハライモリとは異なり、オキナワシリケンイモリは陸棲が強かったのだ。
アカハライモリが8:2で水棲なら、オキナワシリケンイモリは9:1で陸棲だったのである。
(あくまでも我が家の個体の場合で、性質には個体差がある)
プラスチックケースと床材、水のみで飼育は可能だ。
脱走の達人なので、必ず蓋つきの物を選ぼう。
●陸棲飼育の場合
こちらは迎えた当初の飼育環境である。
陸棲が強かったので、プラスチックケースにキッチンペーパーを敷き、水入れを入れていた。
しかし水入れには一向に入らない。
気温が極端に上がるか下がると水に浸かっている姿を見かける程度であった。
陸棲環境のメンテは楽である。
楽は楽でもキッチンペーパーと水入れの水を交換するだけの日々、何とも地味な飼育記録となりブログへの露出も減っていった。
私も次第にキッチンペーパーの片隅でジッとしている菊姫ちゃんに関心を無くしていったのである。
このようなマンネリを打破した転機は引っ越しであった。
広いマンションから狭い部屋に引っ越し、ペット飼育もある程度の調整を余儀なくされた。
ペット用品も沢山廃棄し、スペースの関係上、手放した生体もいる。
その中でもオキナワシリケンイモリは省スペースだったこともあり手元に残ったが、マンネリしていた飼育環境を一新しようと考えたのである。
●水棲の場合
陸棲でも問題なかったのだが、引っ越しを機にガラッと水棲に転換した。
プラケに水を入れ陸地を作るだけだ。
基本、陸にいることが多いので陸は必須である。
陸棲環境の頃から気が付いていたが、オキナワシリケンイモリはあまり活発に動く生き物ではないので、陸はあまり広くなくても大丈夫だ。
不思議なことに水面積が増えると、自然と水に入る姿をよく見かけるようになる。
水棲環境にすると4:6くらいで水の中にいることが増えた。
週に1回、水を全部換える。
水の量が少ないので、水換えは楽だ。
因みに水は水道水である。

餌やりは水換えの前日に行おう。
餌で汚れた水を換えた方が効率が良い。
オキナワシリケンイモリの餌は?
オキナワシリケンイモリはアカハライモリより警戒心が強い。
アカハライモリがすんなり食べてくれた人工飼料に餌付かないことが多いかもしれない。
ただ、生き餌を飼育するのはコスパが悪いので、まずは冷凍赤虫から始めると良いだろう。
●冷凍赤虫→乾燥赤虫
最初は冷凍赤虫を与えていた。
いずれは人工飼料に移行する予定だったので、様子を見て冷凍赤虫から乾燥赤虫へチェンジ。
乾燥赤虫に移行した直後は食べなかったが、次第に食べるようになった。
冷凍赤虫しか食べない個体にそれ以外の餌を食べさせる意義は大きい。
冷凍餌はコストが掛かるので、生き餌ほどではないにせよコスパが悪い。
ここで注意したいのは、餌を食べないからと言ってすぐに前の餌に戻さないこと。
もともと絶食に強い生き物なので慌てることはない。
空腹になるまで待ち、餌を与える・・、それを根気よく繰り返そう。
●ハニーワーム
恐らくハニーワームに食いつかない両爬虫類は存在しないと言っていいほど、優秀な餌。
ハニーワームは弱った個体に与えるか、ピンセットからの給餌に慣れさせるために利用する。
今回の目的は後者である。
ハニーワームを購入する時は最小ロットで充分だ。
短期間なら冷蔵庫で保管できるので、何かと便利な餌である。
●人工飼料
ピンセットからハニーワームを食べるようになったら、人工飼料への移行が可能になる。
イモリはピンセットから餌が運ばれてくることを学習しているからだ。
恐らく最初は反応はするが食べないだろう。
食べなかったらケージの隅っこに置いておこう。
それを繰り返すうちに、いつかは食べるようになる。
我が家ではレオパブレンドフードを与えている。
他の個体も食べるので、大容量の業務用にお世話になっている。
因みに市販の「イモリの主食」は食べてくれなかったが、一応載せておく。
オキナワシリケンイモリはどこで買うの?
ネットショップが一番効率が良い。
ホームセンターやペットショップで見掛けることは多くない。
Amazonや楽天で購入可能。
レアが欲しければヤフオクへ。
※楽天はアマミシリケンイモリです。興味があればどうぞ。
管理人のコラム
ただ飼育するだけなら、キッチンペーパーと水入れのみの陸棲環境が楽だろう。
しかし、効率を求めすぎると飽きが来るのだ。
キッチンペーパーの上でうずくまっているイモリを見ていても面白くもない。
引っ越しを機に水棲環境に切り換えて、流木で一休みする姿や水中で泳ぎ回る姿を見かけるようになり、飼育が楽しくなった。
今回の方針転換は私にとっては正解だった。
だが、自分のキャパを超えないように床はベアタンク、ケージは軽いプラケでそこまでの手間はかかっていない。

ただ、私生活が多忙でそこまで手間暇かけられない方々が多いと思う。
そのような方々は楽な飼育をした方が良い。
自分に合ったスタイルで無理なく飼育することが長続きするコツである。
まとめ
オキナワシリケンイモリはアカハライモリより大きく存在感がある。
飼育環境によっては陸棲、水棲の両方を楽しめる魅力的なイモリである。
ふと気が付くと水槽の中からこちらを見ていたり、ケージ越しのコミュニケではあるが、癒されることもある。
マンションの一人暮らしでも飼育できるので、興味があったら飼ってみてほしい。