前回は飼育の失敗談を語ったが、今回は「何で気持ち悪い生き物を飼うの?」と聞かれることが多いので、それに答えよう。
当ブログに初めて来た方へ説明しましょう!( ̄∇ ̄)
私が飼育しているのは、ペットと言っても犬や猫、ハムスターのような哺乳類ではなく、両生類や爬虫類、虫の類いである。
昨今、嘆かわしいことに虫や蛙を触ることの出来ない人が多い。家でゴキブリが出ると子供がお母さんを呼び、退治して貰う。玄関にクモがいるだけで家に入れない。お父さんに駆除して貰う。え?なら一人暮らしならどうするのか。とにかく、自分で出来ない。
それは何故か、子供の頃から親が教育してこなかったからである。服が汚れる、気持ち悪い等、親の都合で子供が自然と触れ合う教育の場を奪ってしまうのだ。犬や猫を飼うことも生き物の尊さを学ぶ上で重要だが、哺乳類だけでは不十分だ。何故なら、町中に存在しているし、生活サイクルが人間と似ている為、飼育環境に頭を悩ませることも少ない。
一方、ミミズ、ワラジムシ、ムカデ、クモ、カタツムリ、サンショウウオ、カエル、トカゲ、ヘビ・・、所謂、土壌動物と触れ合うことは重要だ。彼等と触れ合うことは自然と触れ合うことと同義である。土に近い生き物を観察し、大地に触れ、感受性を刺激する。生態系を下から支える土壌生物を知ることで、自然への関心や慈しむ心を養うのだ。それを怠ると、周囲に無関心、無機質でひ弱な子供に育ってしまうだろう。巷では、そのような潔癖症の学生で溢れかえっている。小さな頃から触れてこなかったので興味も無い。苦手。畑や田んぼは汚れるから触りたくも無い。自然保護よりも目先のゲームや就職。いつの間にか消えていく生き物に気づきもしない。
勿論、特に首都圏では自然は探さないと見付からない。(そもそも興味が無いと探すことすらしない)
ゲジゲジやダンゴムシ、カタツムリは見掛けないし、最近ではゴキブリも大分減った。つまり、子供が自然と触れ合える機会は減っている。
私は子供の頃、毎年田舎に帰っては、カエルやセミを捕っては遊んでいた。裸足で田んぼに入り、川では魚やザリガニを捕った。蛍も見た。その経験があるため、大人になった今も虫や蛙に抵抗は無い。
前置きが長くなったが、彼等は町中で見掛けないだけで、昔はその辺りに存在していた。決して変な生き物では無く、我々人間を底辺から支えてくれている尊い生き物たちなのである。彼等が絶滅したら、単純に考えても、森は衰え、温暖化が進み、人間にも影響が出てくる。人類も生態系の一つなのだ。
最近の爬虫類ブームは、町中で彼等を見掛けなくなった反動であると思う。爬虫類売買に関しては賛否両論あるが、身近に感じられなくなった生き物との触れ合いをお手軽に提供してくれる貴重な産業である。わざわざ郊外へ出かけなくてもショップに行けば爬虫類や両生類が沢山いる。飼育することになれば、ネットで彼等の生態を調べる。彼等の餌は生きた昆虫である。餌として虫を飼育することにもなる。そのうち、害虫ごときで悲鳴を上げなくなる。自分で餌を育て、その生きた餌を、彼等に与える、それで生態系を学ぶことが出来る。彼等により良い環境を与えようと、砂利を敷き、流木を並べ、川を再現するかもしれないし、その環境を観察するために現地へ行くこともあるかもしれない。爬虫類飼育を勉強し、密猟者により、乱獲されている現実を知ることもあるだろう。
それらを経験することは、経験しないよりは絶対に有意義だ。
もう一つ、理由を挙げるなら、蛙や蛇、虫はマンションでも省スペースで飼育できて、そこそこ長く生きてくれる。餌代も安い。犬を維持するより安く済むはずだ。毛は抜けないし、散歩も必要ない。糞は犬ほど臭くない。一人暮らし向きのペットなのだ。
それらの要素は「好き嫌い」だからと、単純な理由では無いのである。
前回も言ったが、生き物を飼うことは結局は人間のエゴである。しかし、彼等を観察することで、彼等の生態を知ることが出来るし、その知識が自然保護に繋がることもあるのだ。
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