あまり記事には挙がらないが、6月にエゾサンショウウオの金継ちゃんを迎えていた。
サンショウウオと聞くと、飼育が難しいイメージが浮かぶが、それは間違ってはいない。
夏場の高温は危険であり、食が細く餌付きにくい。
しかし、その問題を上手く乗り切れれば、その後はそれほど難しくはない。
序盤の餌は冷凍赤虫であった。
置き餌は食べないので、ピンセットで動かして与える。
ピンセットだと赤虫がバラけてしまい、少ししか摘まめないので、目の前に塊を置き、ピンセットで突っつくと、反応して食べる。
それでも食は細く、一回の給餌で一口しか食べない。
赤虫だけだと栄養が偏るので、人工飼料を混ぜたり、様々な工夫を凝らした。
しかし、なにぶん、食が細いため、一口で終わってしまう。
奴の健康的には特に意味は無かったが、少しずつ人工飼料に慣れさせる思惑もあった。
サーモンの切り身は喜んで食べたが、栄養が偏る。
おやつ程度が良いだろう。
通販で取り寄せたワラジムシは好んで食べた。
一回の給餌につき、5匹~10匹ほどだろうか。
金継を迎えてから三ヶ月以上、赤虫とワラジムシを交互に与えた。
給餌間隔は週に一回~二回。相変わらず食は細く、少しずつ痩せていった。
6月~8月は猛暑で室温が25度~30度近くになるため、ワインセラーの中で過ごして貰った。
ワインセラーの中は18度程だろうか。エゾサンショウウオは北海道の生物なので暑さには気を付けた。
しかし、常にワインセラーの中にいるため、中々人に慣れることは無く、私としても、視界に入ってくることも少ないため、飼育難易度の高さは大してストレスにならなかった。平たく言うと、お互いに疎遠であった。姿が見えないし。
9月に入り、ワラジムシの餌をレプトミンに変えてみた。
ワラジムシは偏食で、最初はレプトミンを喜んで食べたが、数日経過すると飽きてしまったのか見向きもしなくなった。
実に興味深い。彼等に関しては、違う記事でご紹介しよう。
ワラジムシの餌の変更は、「ワラジムシにレプトミンに匂いを、レプトミンにワラジムシの匂いを付ける」ことに目的があった。
これは、いずれ金継をレプトミンに餌付かせることを見据えた上での考えであった。
猛暑が落ち着き、ケージを外に出し、数日経つと、段々と金継が人慣れしてくるのを感じた。
既にシェルターは撤去している。シェルターは人慣れを妨げる。オススメしない。
ここで、一つ策を講じてみた。
ワラジムシをケージ内に放ち、金継のテンションを上げる。
そうすると金継はワラジムシを追いかけ食い付く素振りを見せる。
そしてその刹那、金継とワラジムシの間にピンセットでレプトミンを割り込ませると・・、パクッと食べた。
ワラジムシで食欲を刺激したことが功を奏したようだ。他のサイトを見るとトントン床を叩くとサンショウウオのテンションが上がるとあるが、実際にそのようなことは無かったため、生き餌を放り込んだ方が早いと考えたのだ。
勿論、何日も前からワラジムシのケージにレプトミンを放置し、互いに匂い付けしたことも意味があっただろうし、数ヶ月前から、食べなくても赤虫に人工飼料を混ぜて与えたことにも意味はあっただろう。
そして、ケージをセラーから出し、シェルターを撤去し、人とピンセットに慣れたことも成功した要因だろう。
一度食べると、ワラジムシより美味しいらしく、ワラジムシのオトリ無しでも食べるようになった。
金継を迎えてから三ヶ月以上が経過していた。
私を美味しいご飯(レプトミン)をくれる存在だと認識すると、金継は部屋で行き来する私を目で追うようになった。
因みにミシシッピニオイガメのピノグリちゃんは人の顔を見分ける。
金継が私の顔まで覚えているかは謎だが、すっかり私に慣れてくれた。
ずっと食が細かったため、パクパクとレプトミンを食べてくれると嬉しくなり、つい与えてしまう。
すると・・、レプトミンはワラジムシより高カロリーなのか、すっかり太ってしまったのだ。
このままではメタボになり、それが原因で死んでしまうかもしれない。何事も程ほどが重要だ。
因みに、以前飼育していたトウキョウサンショウウオは野生個体で非常に神経質であり、金継ほど人には慣れなかった。
金継は人が卵から孵した個体なので、人に慣れやすかったのかもしれない。
もしサンショウウオを飼育するなら、野生個体を捕まえるよりも、人工繁殖個体をゲットした方が良いだろう。
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