アカハライモリの水尾くんの水槽(プラケ)に、水作エイトコアM(アメリカザリガニのリーフのもの)を使用したくて飼育環境をリセットすることにした。
イモリは陸と水の両方が必要なので、必然的に水深を浅くしなくてはならない。
その為に、横に寝かせられる亀用フィルターを使っていたのだが、私は水作エイトコア派なので、どうにか工夫をして使おうと考えたのだ。
水作エイトコアはMでも、これだけ高さがある。
尖がった先からエアーが吹き出す仕組みなので、水深は相当高くなくてはならない。
水尾が窒息しないように、陸地も高くする必要がある。
下段に石、その上にリーフに使っていた流木、更に上に土管と煉瓦を重ねた。
危なく見えるかもしれないが、隅にがっちりとはまっているし、これで水が入ると更に安定するのだ。
ヒキガエル程、重量があると崩れる可能性もあるが、水尾は軽いので大丈夫だろう。
水を入れるとこうなる。
水作エイトコアMはしっかりと水に浸かっている。
電源を入れると、エアーが吹き出す。
なかなか良い具合だ。
肝心の陸地だが、しっかりと確保できている。
イモリは陸地よりは水の面積が広い方が良いだろう。
準備は整った。
隔離していた水尾を水槽に戻してやろう。
人によく慣れるイモリはハンドリングも可能だ。
大人しくしている水尾を水槽に戻した。
イモリは脱走の名人なので、蓋は必須である。
故にガラス水槽ではなく、プラスチックケースが望ましい。
このようにプラケの蓋に細工をして、フィルターのエアチューブを通す。
これで、脱走は不可能だ。
ここまで処置をして、私は科捜研の女の再放送を観にリビングへ戻った。
CMで生き物部屋へ戻ると、水尾が陸地でくつろいでいた。
なかなか臨場感があって良い水槽になった。
水槽に高さが出たことにより、活動範囲も広がったようだ。
どこかの田舎の用水路のようだ。
彼も捕獲される前は、このような環境にいたのだろうか。
君に問おう。
「気に入ったかい?」
私は、水尾の背に向けて語り掛けた。
「まあまあ良いんじゃね」と返されたような気がした。
この横顔も心なしか晴れやかに見える。
リーフからのお下がりだが、アクアリウムとして、少しは良くなったと思う。
水量も増えたので、水質も安定するだろう。
可愛いペットには、良い飼育環境を与えてあげよう。