ヒョウモントカゲモドキは基本的に動くものを餌として認識する為、生き餌が有効とされる。
レオパゲル等の人工飼料を与える際も、ピンセットで動かしながら与えることにより、反応し食い付いてくるのだ。
故に、置き餌では食べてくれない。
しかし、今回の記事は、その常識を覆しかねない内容である。
少しぼやけているが、これはレオパゲルを与える時に、途中で千切れて落ちてしまったシチュエーションである。
普段なら、改めてピンセットで摘まみ直して給餌を再開するところである。
その場合は、摘まもうとするピンセットに食い付いてくることが多いので、私としては面倒な作業だ。
しかし、今回は違ったのだ。
ジーっと見つめた後、床に落ちたレオパゲルを食べたのである。
カメラを構えながら、これには衝撃を受けた。
勿論、直前まで餌として認識していたゲルなので、恐らくその流れを組んだものであり、厳密には置き餌ではないが、動かない餌を食べたことに驚きを隠せなかった。
しっかりと食べている。
このレオパゲルは開封してから一カ月以上経過していて鮮度は落ちているものの、彼女の食い付きっぷりを見て、やはり優秀な人工飼料だと再認識した。
これまで何度言ったか分からないが、レオパゲルは最強である。
ゲルを飲み込み、沈黙している。
普段との変化に違和感を感じているのだろうか。
結局、全部食べてくれた。
満足気な顔である。
直前まで餌と認識していたからこそ、成功したのだろうが、なかなか面白い光景と可能性を見られた。
これは訓練次第で、置き餌を食べるようになるのかもしれない。
折角飼育しているのだから、色々試してみよう。
それが爬虫類飼育の醍醐味である。