フロッグステープルフードとレプトミンの考察 | 爬虫類ブレイク

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我が家でヒキガエルに与えている人工飼料はフロッグステープルフードとレプトミンである。

左のフロッグステープルフードは粉に水を含ませて練る練り餌であり、右のレプトミンは固形飼料だ。

他の違いは両生類用と爬虫類用と言うことだが、添加物を見ると、フロッグステープルフードの方が優秀に見えなくもない。

今回は双方を比べてみようと思う。

 

先日、ヒキガエルたちにフロッグステープルフードではなく、レプトミンを与えてから数日経過した。

ミヤコヒキガエルのマグマ。

ハイブリッドの蘇芳。

二ホンヒキガエルの冬将軍。

 

三匹ともガスが溜まり、このように膨らんでいるが、これはフロッグステープルフードと変わらない。

人工飼料はガスが発生する仕組みらしい。

嗜好性はフロッグステープルフードもレプトミンも変わらず優秀である。

手間は固形飼料のレプトミンの方が少なくて良い。

霧吹きで湿らせるだけだ。

フロッグステープルフードは練る手間があるので、深夜などに給餌する際は、かなり面倒くさい。

 

しかし、両者の違いは消化効率である。

フロッグステープルフードの方が消化が良いのか、排泄までが早く、与えてから3日程度だ。

レプトミンはなかなか排泄してくれない。

つまりは便秘になりやすい餌というわけだ。

 

考察するに、これは前に述べた両生類用、爬虫類用の違いだと思う。

一般的に両生類より爬虫類の方が皮膚も強く高温に強い。

例を挙げるなら、爬虫類のヒョウモントカゲモドキは35度付近までは快適に過ごすし、更には下からパネルヒーターで保温しても大丈夫だ。

このくらいで丁度よく、保温効果で餌の消化も速い。

給餌してから翌日か二日後には糞を出す。

保温の恩恵を思う存分に受けられる爬虫類は、餌がある程度固くても問題ないだろう。

 

しかし皮膚が弱い両生類のカエルはこうはいかない。

ヒョウモントカゲモドキと同じ飼育環境では熱すぎて火傷をするだろうし、下手したら干からびて死ぬかもしれない。

消化を助けるためにがっつり保温したら、逆に弱ってしまうことだろう。

緩やかにパネヒで保温し、じわじわと消化を助けるか、放置しておくことになる。

練り餌のフロッグステープルフードは、柔らかく消化面で優秀だと思う。

レプトミンは湿らせたとしても、カエルの腹には少々固いのではないだろうか。

観察していてそう感じた。

 

以上の理由で、私はヒキガエルに与えるなら、フロッグステープルフードを推す。

もともと両生類用の餌だし、製造者も色々研究しているはずで、生体の様子を見ていても負担は少なそうだ。

 

使い分けるとしたら、普段はフロッグステープルフードで、たまに疲れていて練る手間すらシンドイ時にはレプトミンを与えるだろう。

勿論、飼育環境や個体差で必ずしもこのようにならないだろうが、取り敢えず、我が家では今回の結果となった。

エキゾチックアニマル飼育にこれと言った正解もないだろうから、自分なりに観察していくしかない。

 

小さかった二ホンヒキガエルの冬将軍が大分大きくなってきた。

昆虫だけだと栄養面で心配なので、人工飼料に餌付いてくれていて安心だ。

最近ではカメラを構えると、このようにお腹を膨らませて威嚇してくる(笑)

その様子を下からマグマが感慨深げに見上げていた。

いずれ二ホンヒキガエルはミヤコヒキガエルより大きくなるので、このとき彼は本能的に未来を予測したのかもしれない。