昨夜から販売開始した作品たち
まずはこの子からご紹介します


Dragontail/ムゲンの赤い月

※こちらの作品はお嫁入りが決まりました❤️
ありがとうございます🥰




『幽玄』と『夢幻』で悩んでいたスタート時

最初に浮かんだのは
光る蓮のつぼみの間に顔をうずめているところ


これは2009年の春に訪れた
石垣島のクラブメットカビラのロビーなんだけど
ガラケーで撮って昔のブログに貼りつけてたののスクショ
今もこのランプあるんだろうか?



この灯りの感じをどーしても入れたくてね

蓮と、ぼぉっと光が灯る感じを組み込むのは
決定事項だった



ケラママリンという
慶良間諸島の海の色をとじこめたホタルガラスのビーズ

これは蓄光なので
夜になるとこうなる




それから
石川あかねさんのメモリーオイル
隠(onu)をサポートアイテムにして潜って


2021年5月26日
月食の日に見えたのは
不思議な長回しのヴィジョン
少年の視点で見る世界

夏祭りの会場とおぼしき神社の境内
出店屋台の匂いと色とりどりの提灯
なにかを探すようにずんずん進んでいくと
海に続く岩場に出る

喧騒は消え
あたりを包むのは静かな波の音だけ
足を滑らせないように岩場を歩いて
大きな岩陰から海をのぞむと
そこには美しい白龍の
月を見上げる後ろ姿



どこからつくりはじめていけばいいのか
わからないままに蓮の葉らしきものをちくちく


でもまだ見えていないなにかがあるなって
もう一度潜ったら
違う次元がレイヤーのように重なっているのが見えた



そしてタイトルが決まる
『Dragontail/ムゲンの赤い月』

占星術でドラゴンヘッドやドラゴンテイルと呼ばれるポイント(ノード軸)
ここに重なる新月のとき日食が、満月のとき月食が起こる

このノード軸は
太陽と月の交点を表していて
実際になにか星があるわけではない

けれど
月と太陽が巡り続ける悠久の時のなか
幾度となく繰り返される営みを表す場所であり
ロングスパンの縁を司る

次元を超えるポイントであり
過去世や未来世
いくつもある座標のなかに突如生まれる新たなタイムライン

そういったものたちとの境界線が
カーテンをめくるように溶け合うところ

双子座ー射手座ラインのノード軸は特に強力とされる
双子座と射手座はどちらも旅をキーワードとする世界
「次元を超える」っていう言葉がいちばんしっくりくるような広がりがここにはある

🌖

ムゲンがカタカナに落ち着いたのは
「夢幻」「無限」「無弦」の3つの意味を含ませているから

無弦は
月を弓に見立てて上弦の月、下弦の月と言うので
それなら新月や食の月は無弦とも言えるよね?って勝手に作った言葉なんだけど

あらためて調べてみたら
「無弦の琴」というのがあって

作品のテーマやわたしの在り方としての課題
こういう視点で世界を見ていたいなっていう憧れが詰まった言葉だった

間や無と思える空間にこそ
すべてが宿っている

*・*・*・*・*

人解読有字書、不解読無字書。
知弾有絃琴、不知弾無絃琴。
以迹用、不以神用、何以得琴書之趣。

人は有字の書を読むを解するも、無字の書を読むを解せず。
有絃の琴を弾ずるを知るも、無絃の琴を弾ずるを知らず。
迹を以て用い、神を以て用いずば、何を以て琴書の趣を得んや。

「無絃の琴を弾く」

世の人は、文字を用いて書いてある書物を読むことは知っているが、
文字を用いていない書物を読むことは知らない。
また、絃が張ってある琴を弾くことは知っているが、
絃が張ってない琴を弾くことは知らない。
文字や絃と云う具体的なものがあればそれを信ずるが、
心と云うような抽象的なものは信じられないなら、
どうして琴や書が本当に語ろうとする心が理解できよう。

*・*・*・*・*





それから
異次元の階層に金糸の刺繍をするべく
直接ペンで下絵を描いて
大胆w



ちなみにこの月の部分
黄色いとこは
フェルトに黄色~黄緑のグラデ布をかぶせて
さらにオーガンジーの生地で覆ったもので

前作『海神/月を誘う』のお月様にしようとつくったけど
結局使わなかったもの

今回とてもいい仕事をしてくれた

月食の赤い月は
いくつもの次元を繋ぐゲート



後半戦は年明け
1月上旬からはじまった

異次元の階層の曼荼羅の刺繍
2mmフェルト+グラデ布+デニム生地

過去のわたしの選択にキレかけるw



同時期
ボディケアの話、空間の話を浴びるように聞いて
空間というものを知ろうとしていた




空間に委ねる
身体の中の空間を意識する

これまさに無弦の琴の話の実践バージョンで
言葉で書くとたったこれだけのことなのに
いくつもの次元を行き来するような感覚で
深い部分の癒しが起こっていく




そして3月末、完成

🌖

『Dragontail/ムゲンの赤い月』

わたしたちは時空を超える
たとえ肉体は滅びても
意識は不滅
過去や未来を美しいものにしたければ
ただ気づくだけでいい
今を生きること
今この瞬間を
愛と喜びのままに在ることを

🌖

時間も空間も肉体も
確かに此処にあって
そして同時に「ない」ものでもあり

如何様にも組み換えることもできて
また、介入できないものでもある

わたしたちはなんにもわかっちゃいないのに
全てを知っていて


そんな矛盾さえも優しく抱き留めてくれる
完璧なこの世界

すべての命が
自分をまっとうできますように

幸せとともにありますように







Dragontail/ムゲンの赤い月
495,000円


額装サイズ  縦 約45cm × 横 約55cm × 奥行き 5cm
(作品本体サイズ  縦 約40cm × 横 約50cm)

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