放送前に唯一公開してた砂漠シーンに
イヤな予感がしてた
日曜劇場『VIVANT』
ここまでのところ
ほぼジャッキー映画
あたふたしまくってる堺雅人が
どんどんジャッキーに見えてくる。
「●●拳」しか知らない人には
何のことかわからないだろうけど
つい最近深夜に放送してた
ジャッキー映画
『スキップ・トレース』ってのが
もろ!あたふた逃走しまくる展開で。
刑事役のジャッキーが
事件の鍵をにぎる詐欺師を
自国に連れ戻そうと各国を移動するうち
モンゴルのある一族に捕まり
コテンパンにやられたり
一転して歓待されたり
逃走した詐欺師を馬で追いかけたり
異国で警察に捕まって…
ほぼVIVANTでしょ!
バルカ共和国とか
架空の国が出てくる話はだいたい
つまんないしなー。
『相棒』でもいつもそう
VIVANTの舞台が日本に戻れば
おもしろくなるのかなぁ
阿部寛出てるし、これから松坂桃李も
登場するし、見続けるしかないな。
まさかこれがHuluで配信されるとは!
1980年にオーストリアを震撼させた
一家惨殺事件の映画化
『アングスト/不安』(1983)
このジャケ写から異常さが伝わる
とても俳優の演技には見えない
ヨーロッパ各国で上映禁止になったという
“観る者の心に取り返しのつかない
深い傷跡を残す”衝撃作
しかも実話。
2021年に日本で初BD/DVD化され
鑑賞における注意喚起の文言が長い長い。
最後には
「心臓の弱い方はご鑑賞をご遠慮下さい…
自己責任において覚悟してご覧ください」と。
人生のほとんどを刑務所で過ごしてきた
殺人鬼のモノローグで話が進む。
徹底した冷たいトーンで
カメラはまるでドキュメンタリーのように
犯人の狂人ぶりを生々しく捉えている。
映画の始まりは
男がある家を訪れ
応対した老婦人に銃を向け
「撃ちますよ」と言って
躊躇なく撃ち殺す衝撃のシーン
2時間後に現場に戻った男は逮捕される。
ここから殺人鬼ヴェルナ―・クニーセクの
幼いころの境遇から、動物への残虐行為や
盗み・強盗など数々の犯罪が
写真と共に紹介される。
祖母に預けられるが
私生児の孫をよく思わない祖母は
修道院に行かせて
彼に神父になるようにと言った。
家に戻され養父に厳しくしつけられる。
14才で出逢った年上女性により
サディズムに目覚める。
犯罪を繰り返す息子に
家から出て行けと言い放った母親を
めった刺しにしパリに逃亡するも
拘束され10年服役。
さらに何の前触れもなく女優を殺して
10年服役。
人生のほとんどを刑務所で過ごしていた男が
1980年1月に起こした
オーストリアでの一家惨殺事件は
刑法を変えるきっかけになった。
それは、10数年の刑期を終える1ヵ月前に
就職先を探すために3日間のみ
外出を許された際の凶行だった。
恐ろしいことにこの男は
人を殺すことしか欲していなかった。
人が苦しみながら死ぬのを
見たくてたまらないのだ。
最初に入ったカフェで
2人の女性に目を止め
殺人の妄想にかられる男
人目から逃げるようにタクシーに乗り込む。
赤い車かっこいい~
かつての年上の女に似ていると思い
走行中に靴紐もほどいて犯行に及ぼうとするが
気づかれ、叫ばれる
逃げ出して、さまよった後
犯行に理想的な大邸宅を見つけて
侵入する。
そこでびっくり!
車椅子の男と出くわす。
「パパ?」と繰り返す男を無視して
家の中を見て回る。
日が暮れて、車で帰って来たのは
老いた母親と娘だった。
男には恰好の餌食の3人家族。
決して怪力ではない男の手際の悪い暴力でも
突然のことに抵抗はできないものなのか
もがく母親と娘を縛り上げ
車椅子の息子を浴室で溺死させた。
母親はまだ殺すつもりがなかったが
病気だったため死んでしまう。
逃げ出そうとした娘を追いかけ
屋外でめった刺しにする。
血まみれの遺体にかぶさったまま
夜を明かす。ぞぞぞー
犯行の最中もその後もついてくる飼い犬。
カンヌならパルムドッグ賞🏆間違いなし。
(実際は猫もいて殺され、イヌは殺されなかった)
「そうだ、次に捕まえるヤツを
死体と一緒に監禁して
恐怖を与えよう」
すぐ次の殺人に想いをはせる男
四苦八苦して3人の遺体を運び
車のトランクに詰め込む。
血を洗い流して
タキシードのような服を拝借する。
いつ運転を覚えたのか
堂々とベンツを走らせる。
街中を走行しながら
まだ手に血が付いていることに気づき
革手袋を着けた。
が、やはり衝突事故を起こしてしまう。
大勢の人が覗き込んでくるのを振り切り
走り去る。
最初に立ち寄ったカフェにたどり着き
中に入ると…
「店の中にいる人間を全員殺してしまおう」
不審そうに見つめる客たちの目に
耐えられなくなり車に戻ったところで
警官が到着し、トランクを確認。
男は「重度の精神障害である」として
やっと終身刑を宣告される。
先に起こした犯罪で
服役後に精神病院に収容していれば
この事件は起きなかっただろう、と
新しい刑法が制定された。
被害者3人は
映画で描かれている以上に残忍な
肉体的・精神的虐待を執拗に
受けたらしい。
***Wikipediaで知る事実の方が
映画の何倍もおそろしい***
ジェラルド・カーグル監督はすべて自腹で製作し
全財産を失い、これが唯一の監督作となった。
殺人鬼を熱演したのはアーウィン・レダー。
実際の犯人よりも何倍も異常に見える。
この作品の2年前に『U・ボート』(81)に
出演している。