マヌエラ・カラスコクルシージョと女王の涙とスペイン土産 | 野村眞里子のブログ <オラ・デル・テ>

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昨日は、先日の公演のことで出演者と思わぬトラブルが生じた。でも、「こんなことで落ち込んでいるわけにいかない」と自分に言い聞かせ、代々木のスタジオ「カデーナ・フラメンカ」に出かけた。マヌエラ・カラスコのクルシージョに出席するためだ。

 

12時少し前にスタジオに着くと、すでに大勢の方がいた。半分ぐらいが知り合いのバイラオーラ/ル、そして半分ぐらいが東京以外からみえた方のようだった。

 

クルシージョの前、マヌエラが公演で着た衣装やマントンを「売ります」と言って袋からどんどん出した。女王のものだからすべてが極上品。しかも、かなり安く譲ってくださるという。

 

次々に試着して購入される方がいたが、公演直後で金欠の私はもちろん蚊帳の外。でも、公演記念Tシャツと、エンリケ“エル・エストレメニョス”のCDは購入した。これも私には宝物だ。

 

 

 

 

 

 

私が出席したのは「ソレア」のクルシージョの方だ。歩き方、思いの込め方、ブラッソ、マルカールのさいの足の向きと重心、顔の向き、キレのよい向き替え、回転、「身長2メートル」に見せる方法…など、マヌエラはていねいに、そして熱を込めて教えてくださった。

 

私は頭上に上げた手の開き具合――もっと開くようにというアドバイスをいただいた――、とプリエをもう少し浅くするようにという2点を直接注意していただいた。

 

(嬉しい!)

 

最後は、ペドロ・シエラのギター、エンリケ“エル・エストレメニョス”の歌で踊った。「¡Perfecto!」とマヌエラが言い、講座終了。拍手、そして全員で記念撮影。こうして、夢のような時間が終わった。

 

終了後、私はマヌエラの方に行った。ホアキン・アマドールとマヌエラ・カラスコに囲まれて撮った25年前の写真を見せるために――。それを手に取ると、マヌエラは写真のホアキンにキスし、大粒の涙を流した。

 

 

 

 

 

(マヌエラ、泣かせちゃってごめんなさい!)

 

「この写真もらえる?」とマヌエラ。「もちろん」と私。

 

その後、スタジオを出て代々木駅前のカフェで公演の残務整理のひとつを行った。一仕事を終えた頃、マヌエラの2つ目のクルシージョが終了し、バイラオール/フェステーロの小谷野宏司さんからメッセージをいただいた。そこで、クルシージョ終了の軽い打ち上げをいっしょにすることにした。

 

代々木には16時台に開いている居酒屋群「ほぼ新宿のれん街」がある。2年前の私の出版記念フラメンコ公演『アンダルシア夢ututu ~南に着くと、そこにはフラメンコがあった~』の実行委員会(実行委員長:小谷野宏司、実行委員:小松美保、瀬戸口琴葉、出水宏輝、北岸麻生)の最終回&打ち上げを、ここの「貝フォルニア」で開催したことがあった。

 

 

 

 

 

昨日は、マグロと鶏が食べられる「ウミドリ」を選んだ。まずは生ビールで乾杯。突き出しの茶わん蒸し。

 

 

 

 

 

 

 

 

注文したものは下記。

 

ハチノミ炙りカルパッチョ。一本のマグロからたった5%しか取れない貴重な部位とか。

大トロ並みに脂がのっている。

 

 

 

 

 

鶏のMIX焼き。

 

 

 

 

 

マグロ顎のから揚げ。

 

 

 

 

 

チャンジャクリームチーズ。

 

 

 

 

 

脳天トロたく巻き。

 

 

 

 

 

ホタテバター巻。

 

 

 

 

 

話題は、なんと言ってもマヌエラ・カラスコ。さらにお互いの近況を報告しあった。小谷野さんは、スペイン滞在の始めにフェスティバル出演があり、それが終わってからは比較的のんびりした日々を過ごせたとか。よかった、よかった。

 

素敵なお土産もいただいてしまった。お茶、スープ、そして豪華なシージョ留め。嬉しいです! ありがとうございました。

 

 

 

 

 

 

帰宅後、私のトラブルに同情した「魔法使い(=夫)」が、「元気が出るように」とステーキを焼いてくれた。そしてグリーンサラダも。

 

 

 

 

 

 

私のトラブルはこの先どうなるかわからないが、マヌエラのクルシージョを思い出せばきっと乗り越えられる!