毎日、さまざまなことに追いかけられ、怖い夢を見ることも多い今日この頃。でも、エルスール財団記念館の満開のバラに癒される。雨が残った昨日の午前中、ピンクの花びらに小さな緑色の虫が乗っていた。
(ピンクと緑のコントラストがきれい!)
そんな昨日、三木卓さんを偲ぶ会から戻った夫が、「夕飯はどこかにフレンチでも食べに行こうか?」と言うではないか。フレンチと言えば、「高い」「太りそう」というイメージを持ちやすいが、私たちの考えるフレンチは「安い」「ダイエットにいい」食事なのだ。
そこで、松陰神社前「プレ・ド・ショウイン」に行くことにした。松陰神社前のフレンチではいつも「ゴン・アルブル」にうかがっているので、これが初訪問だ。
カウンター7席、テーブル4席のかわいらしいお店なので、予約は必須。19時半に予約した。
世田谷線「松陰神社前」で下り、徒歩1分。中に入ると、サッカーユニフォーム、大型テレビ、小型テレビなどがあり、シェフのサッカー好きがうかがえる。でも驚いたのはその音声だ。Jリーグの試合、なでしこの試合が流れているにもかかわらず、音声がすべてフランス語なのだ。ものすごい異空間。(笑)
また、このお店はフレンチと言ってもリヨン料理に特化しており、ワインはボジョレー産のみの徹底ぶりだ。
(フランス人もびっくり!)(笑)
さて、昨日頼んだのは次のメニュー。
まずはハイネケン。ナッツがサービスされた。
メニューは、前菜にリヨンのお惣菜とリヨン風サラダ。どれも「小・中・大」があったが、シェフのお勧めで両方とも「中」にした。
お惣菜の「中」は4種だ。キャッロット・ラペ、大麦のサラダ、ハムのサラダ、ブロッコリーのムース。どれもいい味。パンもおいしい。
リヨン風サラダ。本場でも何度も食べたが、本場以上に本格的なので驚いた。自家製パンチェッタの他、砂肝も入っていて嬉しい。赤ワイン――もちろんボジョレー(笑)——のキャラフェ。日本ではなかなか見ない、下の方が厚くなった壜に入っていた。写真は撮り忘れた。
メインを2つとろうと思ったところ、シェフが「どれも量が多いので、1つとってシェアした方がいいですよ」とアドバイスしてくださった。そこで、お店の一押しのローストポークを選んだ。さすがにおいしい。くたくたに煮込んだ付け合わせのキャベツまで、フランスそのものだった。ここまでのマニアックぶりには脱帽だ。
安くておいしい、マニアックなフレンチを食べたい方にお勧めの「プレ・ド・ショウイン」。すべてが感動的でした。ごちそうさまでした!