『滑走屋』2日目夜公演鑑賞と博多ゴハンの会食 | 野村眞里子のブログ <オラ・デル・テ>

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昨日は、午前中エルスール財団記念館のスタッフと打ち合わせをした後、11:37品川発の「のぞみ」で博多に向かった。プロフィギュアスケーター高橋大輔さん初プロデュースによるアイスショー、『滑走屋』の2日目夜公演を拝見するためだ。

 

なお、公演の概要は下記。

 

公演名:滑走屋

日時:2024年2月10日(土)~12日(祝・月)11:00/14:30/18:00 計9公演

会場:オーヴィジョンアイスアリーナ福岡

出演者:

高橋大輔、村元哉中、村上佳菜子、友野一希、山本草太、三宅星南、青木祐奈

大島光翔、櫛田一樹、門脇慧丞、木科雄登、佐々木晴也、坪井聖弥、松岡隼矢、菊地竜生、三宅咲綺、江川マリア、奥野友莉菜、岩野桃亜、中西樹希

スタッフ:

プロデューサー 高橋大輔

振付 鈴木ゆま

主催・企画・製作 株式会社ユニバーサルスポーツマーケティング

公式サイト:

https://kassouya.jp/

 

 

 

 

 

日本フィギュアスケート界の「先駆者」のお一人として、数々の記録や、記憶に残る名演技を残してきた高橋大輔さんが、昨年自身2度目の引退(2014年シングル引退、2018年シングル現役復帰、2020年アイスダンスに転向、2023年アイスダンス引退)をされ、満を持して開催する初プロデュースのアイスショー。どんなに忙しくともこれを見逃すわけにはいかないだろう。

 

この公演のタイトルである「滑走屋」という言葉は、私にとってかなりのインパクトだった。フィギュアスケートには、スポーツと芸術の融合という魅力があるが、高度なジャンプや独特の感性による表現はわかりやすくとも、「滑走」というのはわかりづらい部分かもしれないからだ。

 

でも、私はスケートリンクを疾走するスケーター、とりわけスケーティングがうまく、美しい軌跡を描くことのできるスケーターにどうしても目が行ってしまう。この部分に焦点を当ててくださった高橋さんは「さすがだな!」と感じた。

 

つまり、ある種の「職人芸」。そうした日本人の若手強者スケーターたちを集め、75分――通常フィギュアスケートのショーは1部・2部に分かれ、2時間強かかる――に凝縮したショーがこの『滑走屋』なのだ。

 

まず、14分にも及ぶ圧倒的なオープニング。全員が黒いコートドレスのような衣装に身を包み――女子は下にレギンス、男子はズボン――、次々にフォーメーションを変えて行く。まるでダンス公演を観ているような錯覚に陥る。でも彼らはスケート靴を履いて、氷上にいるのだ! 

 

かつて、シングル時代の高橋さんが「フィギュアスケートの靴を履いているにもかかわらず、氷上でダンスを踊っているかのよう」とよく言われたものだが、今回高橋さんによってキャスティングされたメンバーは、みな同様のことを要求されたに違いない。もともとダンス系が得意なスケーターをのぞいては、たいへんな試練だったに違いない。

 

ソロスケーター、そしてアンサンブルスケーターのみなさん、壮大なオープニングお疲れさま! すごくかっこよかったですよ。

 

プログラムは、ソロも、グループナンバーも、途切れることなくスムーズに流れて行った。この辺の工夫は、高橋さんが経験された劇場でのダンス公演『LOVE ON THE FLOOR2016』『同2017』や、いまやシリーズとなって今年6月に4回目を迎える『氷艶』などの経験も、大いに生かされていることだろう。

 

昨日の夜公演のソロでは、友野一希選手のキレキレの演技、村元哉中さんの指先まで色気漂うセクシーな演技、高橋大輔さんの新作ソロナンバーの演技がとりわけ印象に残った。

 

村元さんは、シングルの選手としてスタートされた後、故クリス・リードさんや高橋大輔さんと組んでアイスダンスで活躍をされたわけだが、彼女のスキルと研究熱心さには並々ならぬものを感じていた。これからも、プロスケーターとしてさまざまな場で活躍して欲しい、とあらためて思った。

 

高橋さんは、公演を仕切る超多忙ななかでも、シングルとしては実に4年ぶりとなる新プログラム「Flame to the Moth」を用意してくださった。2014年までの最初のシングル時代も、毎シーズン新プログラム――そのすべてが伝説的プログラムとして、今なお語り継がれている――を用意して楽しませて下った記憶がよみがえる。今回のものは、ボーカル入りで、ジャンプも、バレエジャンプも入るスタイル。後半の、南のショートサイドから私のいる北のショートサイドへのストレートラインステップは、「滑走屋」のコンセプトにも符合する疾走感にあふれ、感動的だった。また観たい。

 

フィナーレでは、「黒い職人」がさまざまなフォーメーションを作り、中央で高橋さんが往年の美しいスピンをするシーンがあった。

 

(レイバックスピン、やはりいいなあ。)

 

通常のアイスショーではありえないことだが、『滑走屋』は携帯・スマホでの撮影は写真・動画ともすべてOK。商業目的でない、個人のSNSへの投稿もOKとのことなので、遠景を数枚ご紹介させていただく。なお、オープニングと高橋さんのソロは動画で撮影させていただいた。アリーナ北(ショートサイド)6列目右寄りからの撮影だ。

 

 

 

 

 

 

 

 

フィナーレでは高橋さんが挨拶をしてから、メンバーを指名して一言しゃべってもらうことになっていたらしい。すでに村元さんや三宅選手が泣いていたが、高橋さんがその泣いている三宅選手を指名したので、場内からは一層声援が飛んだ。

 

終演後、13年前からお付き合いくださっているSさん――アメブロで知り合った方――、12年前からお付き合いくださっているAさん――ロシア語の学校での同級生――のお二人と会食をすることにした。20時に、中州川端の「さんじ」に集合。私は天神のホテルにチェックインしてからだったので、30分以上遅れての参加になってしまった。ごめんなさい。

 

私が到着してから、再度乾杯。小皿に乗っているのは、すでに注文して私の分をとりわけておいてくださったもの。塩昆布ピーマン、モッツァレラ醤油漬け、長芋のキムチ、海老のハトシ揚げ。

 

 

 

 

 

 

さらに、いろいろ注文。アボカドとチーズの白和え。明太れんこん。ゆでタン。焼き餃子。

 

 

 

 

 

 

 

 

そして博多ゴボ天塩もつ鍋。〆にちゃんぽん麺。

 

 

 

 

 

 

 

3人でものすごい種類を頼み、しっかり飲んだのに、お会計はなんと一人3000円弱。博多は、安くて、おいしい! ごちそうさまでした!

 

私たちの両隣も「スケオタ」(注:フィギュアスケートオタクのみなさん)のグループだったので、似たような話題が繰り広げられていたかもしれない。(笑)

 

さて、今日は早くも千秋楽。私は残念ながら1回しか見られなかったが、はるばる博多まで行って公演を見届けた甲斐があったと、大満足している。

 

スケーターのみなさん、素晴らしい公演をありがとうございます。高橋さん、これからも高橋さんにしか創れないような、コンセプトの強いプロデュース公演に期待しています。そしてみなさん、千秋楽頑張ってください!