この夏、エルスール財団記念館のオーディオ・ヴィジュアルルームの大々的な片づけを行った。フラメンコ関係のビデオ・DVD・CD・レコード、現代詩関係のビデオ・DVD・CD、コンテンポラリーダンス関係のビデオ・DVDを、どんなものがあるか一目でわかるようにしたのだ。もちろん、これまでも一覧表のようなものは作って置いてあったのだが、並べ方がごちゃごちゃしていたため、ジャケットを直接見て選ぶのが難しかった。そこで、スペイン居住歴8年のスタッフが、スペイン語やフランス語タイトルにもひるまず、ひと夏頑張ってくれたのだ。
大きい方の本棚は、フラメンコと現代詩関係のものが中心。小さい方の本棚はコンテンポラリーダンスと現代詩中心。中には閲覧できないものもあるが、かなりレアなものが多数あるので、ぜひのぞきにいらしてください! なお、9月10日(土)は臨時休館となるので、ご注意ください。
また、私のフラメンコ本のほうはいよいよ大詰めとなった。編集者のたくさんのコメントが付いた本文ゲラをすべて直して送り、あとがきと参考資料一覧を送ったので、残るはフラメンコ用語と曲種解説だ。すでに原稿は仕上がって送ってあったのだが、これについても編集者からの要望がいろいろあって、さらなる加筆が必要だった。
用語に関しては、コンパス、ジャマーダ、マルカール、ファルセータ、ゴルペ、プランタ、タコン、プンタ…などにとどまらず、ドゥエンデ、センティード、ペジスコ、チャフラン、ラティゴ、カレティージャ、ミの旋法など、解説するのがけっこう難しいものにも及んだ。
(私自身の勉強にもなった。)
そして、最後が曲種解説。編集者からは「もっとたくさん」の要望もあったが、最終的には16曲にとどめた。そのうちの9曲は、歌:小松美保さん、ギター:徳永健太郎さん、徳永康次郎さんによる参考音源のQRコード付き! 乞ご期待!
そして、なかなか決まらなかった本のタイトルだが、私が出版記念フラメンコ公演につけたタイトルを編集者の方が気に入ってくださり、1ヶ所変えただけで使用してくださるようなのだ。つまり下記となりそう。
公演タイトル:アンダルシア夢ututu ~南に着くと、そこにはフラメンコがあった
本のタイトル:アンダルシア夢うつつ ~南に着くと、そこにはフラメンコがあった
どちらもよろしくお願いいたします!
昨夜は、フラメンコ用語と曲種解説に加筆したものを送り、オンラインレッスンをひとつ行った後、夕食のために下北沢に向かった。うかがったのはお気に入りの和食のお店「楽味」だ。コロナ禍以降、地下にある人気店は避けることが多かったが、久々に行ってみた。相変わらずの超満員だった。
まずは生ビール。突き出しは、なんとしゃこ! お寿司でしゃこを注文して食べることはほとんどないが、とてもおいしかった。
注文したのは下記。私はサラダとかき揚げを選んだが、夫が選んだのはこちやのどくろなど、少々お値段が張るものばかりだった。(苦笑)
お刺身(こち)。旬のこちがこりこりしたいい歯ごたえだ。
生落花生塩茹で。
ひき肉と春雨のサラダ。
のどくろの塩焼き。
小柱のかき揚げ。
モロヘイヤとえのきだけと油揚げの煮物。
デザートのあずき。
大忙しだったにもかかわらず、大将が「引退後もフラメンコ踊ってます?」など、いろいろ話しかけてくださった。私が「今フラメンコの本書いてます。この秋は踊りもやりますよ」と言うと、驚いていらした。
すべておいしかったです。ごちそうさまでした!