公演まであと2ヶ月を切り、準備もあわただしくなってきた。
フラメンコ公演の準備方法としては、夏にスペインに行って共演するアーティストに振付をしてもらい、いっしょに練習をするという方法がある。でも、コロナ禍で日本とスペインを自由に行き来できない今、この方法はとれない。
幸か不幸か、今回の公演『michiyuki』に出演してもらうスペイン人は、カンタオールのヘスス・コルバチョ1人だった。彼との付き合いはそれほど長くないが、歌とパルマがうまいし、気心が知れていていっしょに仕事をやりやすい相手だった。でも8月に入り、泣く泣く招聘をあきらめた。
彼に代わってヘレスのカンタオール、マヌエル・デ・ラ・マレーナに打診したところ、喜んで引き受けてくださった。2週間の隔離期間を経て仕事を開始したマヌエルと、昨日は恵比寿で待ち合わせて契約の話をした。
私はスペイン語があまりしゃべれないので――15年トリアーナに住んでいたものの、サバイバルスペイン語しか話せません(笑)――この手の話には通訳が必要なところだが、無事に乗り切った! なので、二人で記念撮影。
「ジュン・ナカハラは本当に上手だね。この間、サラ・アンダルーサで初共演した時、あっけにとられたよ。真面目で、責任感の強い子だ。」
「少し頑固だけど。」
「マリコの本当の息子だと思っていたら、違うんだってね。『君のお母さんのマリコ』と言ったら、ジュンがびっくりして『舞台上のお母さんです!』と言っていたよ。」
(二人とも大笑い。)
9月からはいよいよマヌエルも交えてのリハーサルが始まる。
帰宅すると、「魔法使い(=夫)」が夕飯を用意してくれていた。原稿の締め切りがあったため、「ありものを並べただけの簡単なもの」だそうだが、ありがたい。
カニカマ、グリーン・サラダ添え。「魔法使い(=夫)」特製のアスパラの冷製スープ。白ワインとともに。
トルティージャの残り。「Table Ogino」のジャンボンネット(鶏肉の詰め物)、温野菜添え。赤ワインとともに。
おいしかったです。ごちそうさまでした!