一昨日は、午前4時起床だった。なにしろ、大阪から新幹線で東京に戻り、そのまま大学の講義に行かなければならないのだ。
このところのバタバタ続きで講義の準備もまだだったので、ホテルの部屋でやっていたところ次第に夜が明けてきた。
エルスール財団記念館のスタッフへの大阪土産を買い、9時23分発の「のぞみ」に乗り込む。車中、講義の準備の続きを2時間たっぷり行って一安心。
新富士駅付近から見えた富士山は、雲一つない美しさだった。デッキに移動して写真を撮りたかったが、私が座っていたのは富士山とは反対側のA席。お隣の二人は足元に荷物を置いて爆睡されていたので、通路に出ることもできなかった。(涙)
富士山鑑賞の後は、少々早いが新大阪駅で買ったお弁当「ひっぱりだこ飯」を食べた。前夜のたこ焼きに続いてのたこだ。(笑)
11時49分、品川で新幹線を降り、JR山手線に乗り換えて目白へ。そこでスクールバスに乗り換えて大学へ向かった。少し余裕を持っての移動だったとはいえ、5時間弱の通勤時間に我ながら驚いた。
3時間目のフランス映画の講義では、先週解説した「文学的映画」の例として、ジャン・ガブリエル・アルビコッコ監督の『さすらいの青春 ~ル・グラン・モーヌ~』の一部分を観た。
私はこの映画の原作であるアラン・フルニエの『ル・グラン・モーヌ(モーヌの大将)』が好きで、学生時代にはこの作品の舞台となったソローニュ地方に一人旅をしたことがある。森と湖と小さなお城が点在するこの土地の美しさは忘れがたく、パリに住んでいた1997年には夫とともに再訪した。学生たちも目を輝かして映画の中の風景や、主人公モーヌの迷い込んだ不思議な宴に見入っていたのが嬉しかった。
4時間目の会話の授業終了後は、2人の学生の悩み事の相談にのった。
4時起床の影響からか、下校時どっと疲れが出た。そこで、夕飯は夫とともに下北沢のクスクスの名店「ルージール」にうかがうことにした。
まずは生ビールで乾杯。本当は月曜・火曜限定のフルコースにしようと思っていたのだが、「食材の関係で前日までの予約が必要」「4名様から」と言われ、いつものようにアラカルトで注文した。
モロッコ風サラダ。
たらのブランダード。
炭火焼き仔羊のクスクス。赤ワイン「オート・コート・ドゥ・ニュイ」とともに。
夫はチーズ、私はデザートにタルト・タタンを選んだ。
こうして長かった一日が終了。おいしかったです。ごちそうさまでした!