フランス人の女の子の名前とローストビーフ | 野村眞里子のブログ <オラ・デル・テ>

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一昨日は、大学の前期2回目の授業があった。選択科目のフランス語だが、すでに履修登録を済ませている学生ばかりなので、通常の授業となる。


今年は入門会話と入門文法なので、とにかく楽しくやろうと決めていた。


入門会話の授業。何枚かコピーを配った。


まず、私が選んだフランス人の女の子の名前50個が書かれたプリントだ。先週「全員に名前をつけ、授業中はその名前でお互いを呼びましょう」と予告してあったので、プリントを見ると「わー、アニエスがある!」とか「あたし、クロエがいいな!」と、大盛り上がりになった。(笑)


すぐには選べないと思ったので、1時間半近く考えていてもらい、授業の最後に名前をつけることにした。


次に、発音プリント。私の授業の最大の特色は、「正確なフランス語の発音を徹底的に練習し、身につけること」なので、このプリントはとりわけ重要となる。


「フランス語は発音が難しい」とよく言われる。


大人になってから――私は19歳の時に大学の第2外国語で学んだのが最初です――勉強を始めた私にとって、やはり発音は難関だった。しかし、日本の専門学校で過酷とも言える発音訓練をした後、フランスの大学で音声学を学ぶことができたので、「徹底した訓練さえすれば、日本人でもフランス人より発音がよくなる」ことがわかった。(笑)


なので、学生たちにはくれぐれも自分に限界を設けないようにとアドバイスし、「フランスで女優になる」「フランスでアナウンサーになる」夢も不可能ではないのだと励まし、毎年発音特訓をしている。


(もしかしたら、他の先生方には「野村先生って、少しおかしい」と、あきれられているかもしれませんね。)(笑)


ちなみに、フランス語の母音は16(鼻母音4を含む)、子音は17、半母音は3なので、このすべての発音を正確にできるようにし、発音と綴り字の関係を覚え、語末の子音字は原則読まないことを覚え、いくつかの例外を覚え、リエゾンやアンシェヌマン、エリズィオンを覚え、話すさいのイントネーションを身に付けさえすれば、フランス語の「日常のレジストル(言語使用域)」は攻略できる!


一昨日の会話の授業では、母音と子音のすべての発音を学んでから、正確にアルファベ(アルファベット)を読めるようにし、「ボンジュール」の正しい発音を全員にしてもらった。


最後に、全員に希望した名前を言ってもらい――希望がかち合った場合はじゃんけんで決定(笑)――、授業を終えた。


たとえば、こんな名前がついた。


アニエス、アリス、アリシア、アメリ―、ブリジット、カトリーヌ、シャルロット、クロエ、クリスティーヌ、クレール、クララ、ジャード、ジャンヌ、レア、レナ、リル、マエリス、マノン、マチルド、ミシェル、サラ、ソフィー、シルヴィー、イヴォンヌなど。


(来週から、こんな風に学生を呼ぶのがなんだか楽しい♪)


文法の時間は、発音は母音のみにとどめ、その代わりフランスの基礎知識(面積、人口、首都、国旗、国歌)を確認。さらに、四大河川、二大山脈、囲まれている海、さらに主要都市について解説した。


フランスの話を始めるととかく「脱線」しやすいのが私。ロワール川の古城めぐりとか、アルプス山脈とピレネー山脈を飛行機で超える場合と列車で超える場合の違いとか、フランスのど真ん中のシェール県を一人旅した話とか、地中海の美しさとか……、一昨日もけっこう脱線しまくった気がする。(笑)


こうして2クラス無事に終了し、帰宅した。


近頃、夫も私も「片付け物疲れ」と「新学期疲れ」の両方が出ているので、夕飯は自宅で簡単に済ませることにした。夫のカルチャーセンターの講座の生徒さんからいただいたローストビーフがあったので――。


担当は、一応「魔法使い(=夫)」。


ホワイトアスパラ、カリフラワー、ブロッコリーのサラダ、ハモン・イベリコとポーチドエッグ添え。バルチカとともに。











ローストビーフ、グリーンサラダとポテト添え。赤ワイン「シャトー・サン・ソヴール」とともに。








おいしかったです。ごちそうさまでした!