野村眞里子のブログ <オラ・デル・テ>

野村眞里子のブログ <オラ・デル・テ>

ブログの説明を入力します。

昨日(3月7日)は、午前10時からアルバイシンのピソの1階のスタジオで、『ロルカフェスティバル2026 ~ロルカ、フラメンコ、そして日本~』の踊り手だけによる最終リハーサルを行った。メンバーは、伊藤笑苗さんと山本海さん。

 

写真1枚目は、笑苗さん到着時に――私がヘレス・デ・ラ・フロンテーラに行って留守だった3月4日――、ピソのテラスで撮影したものを共有させていただいた。

 

 

 

 

 

そして次の2枚は、昨日スタジオで撮ったもの。ほぼ初対面のお二人だが、オンラインでの打ち合わせと数日間のグラナダでのリハーサルで、パレハの「アレグリアス」を1曲完成させたそうだ。詞はフェデリコ・ガルシア・ロルカ。

 

 

 

 

 

 

リハーサル後、かつてロルカが文芸サロン「エル・リンコンシージョ」の仲間たちと通っていた「カフェ・アラメダ」のあった場所に作られたレストラン、「CHIKITO」に3人で行くことにした。

 

 

 

 

 

ところで、「CHIKITO」はけっこうな高級店。ランチとはいえあまりラフな格好では行きづらいとばかりに、笑苗さんも海さんもドレスアップして登場!

 

(私だけ、いつものGジャン!)(笑)

 

まずはドリンクで乾杯。昨日は土曜でランチの定食がなかったため、グランドメニューから前菜とメインを3つずつ取って、シェアすることにした。

 

 

 

 

 

前菜。ハモン・イベリコ・ベジョータ(100グラム)。特別なおいしさ! パンがたくさん来た。トマトのペーストも。

 

 

 

 

 

 

 

前菜。クロケトン・デ・アブエラ。クロケトンは大きいコロッケなので、2つとって3つに分けた。中に、ハモン、チーズ、チキンが入っていた。

 

 

 

 

 

前菜。グラナダの特別なサラダ「グラナイーノ」。見た目も美しいし、味も上品でおいしい。

 

 

 

 

 

メイン。オックステール。ものすごいボリュームに見えるが、かなりの部分は骨。いい味付けだ。

 

 

 

 

 

メイン。サーモンのグリル。薄味に仕上げている。テーブルに塩とミニサイズのオリーブオイルとビネガーがあるのはそのためらしい。

 

 

 

 

 

メイン。仔牛のサーロインのグリル。塩だけで食べた。おいしくて絶句。

 

 

 

 

 

赤ワインは海さんに選んでいただいた。テイスティングも海さん。さすがワイン通で、お値段も手ごろなのにおいしいワインを選んでくださった。

 

 

 

 

 

 

デザートも盛合わせでとってシェアすることにした。コーヒーを頼んだ私たちに対して、海さんはグラスワインを追加。(笑)

 

 

 

 

 

 

お会計を頼むと、強いお酒を3つサービスしてくださった。「常連でもないのに、こんなサービスしていただいて…」と3人で感激した。

 

 

 

 

 

デザートを食べ終わると、16時過ぎていてだいぶお客さんも減ってきたので、ロルカ像の方に行き、記念撮影することにした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(せっかく来たのにこれを忘れたら大変!)(笑)

 

しっかり保護された柱は「カフェ・アラメダ」時代のものらしい。

 

 

 

 

ロルカへのオマージュ公演の前にこうして「CHIKITO」に3人で来られてよかった!

 

何もかも美味しかったです。ごちそうさまでした!

一昨日は、列車でグラナダに戻るため、朝一でヘレス・デ・ラ・フロンテーラの駅へ向かった。

 

(それにしても、寒いし、雨だし、2度も列車を乗り換えるなんて!)

 

駅に着いてから窓口に駆け込んだ。そして、「いくら調整のためとはいえ、ドス・エルマナスで次の電車に乗り替える意味が分からない。寒いホームで私はなぜ1時間も待たなければいけないの? 乗り替えずに、その列車でセビージャ・サンタ・フスタまで行く方が普通じゃない?」と苦情を言った。

 

窓口の女性は私の3枚のチケットの不思議さを感じたらしく、上司に相談した。

 

「このお客様のチケットなんですけど、なぜか3枚に分かれていてグラナダまでに2度乗り替えるんです。」

「いったい、誰がこんなチケット売ったの? 馬鹿げているわ。変更してあげて!」

 

(売ったのはRENFEの人なんですけど…)(笑)

 

こうして、ドス・エルマナスで1時間、セビージャ・サンタ・フスタで1時間の待ち時間だったチケットが、セビージャ・サンタ・フスタで2時間待つだけとなった。

 

(2時間あれば、少しだけセビージャ市内を散策できる!)

 

私は駅へ戻るタクシーのことも考え、タクシープールのあるプラサ・ドゥケ・デ・ラ・ビクトリアの「エル・コルテ・イングレス」へ向かった。10時過ぎていたので、すでにデパートは開いていて、フラメンコ衣装・小物の売り場に直行した。

 

今年のフェリア用衣装は、黒白水玉や赤白水玉の衣装が並んでいて壮観だった。でも、飾りの花の値段を見て愕然とする。大きなお花一つのものが25.5ユーロ、小さなカーネーションなどがまとまった花が26.5ユーロ!

 

(とても買える値段じゃないわ。今まで持っている花を大切に使おう!)

 

タクシーにのり、駅に戻る。カフェで早めのランチを食べることにして、テーブル席に座った。選んだのはビールとチキンバーガー。これがけっこうおいしかった。

 

 

 

 

 

私が勢いよく食べていると、アジア系の女性から英語で話しかけられた。「このテーブルにごいっしょしてもいいですか?」私が「もちろんですよ」と答えると、西欧人の男性と3人で、同じテーブルを囲んで食事することになった。ちなみに、他のテーブルではどんなにスペースがあっても、相席をしているところはなかった。

 

食べながら、女性が「日本人ですか?」と私に聞いてきた。「はい」と答えると、その女性は嬉しそうにいろいろな話をしてくださった。自分たちは東京にずっと住んでいたが、彼の故郷のアイルランドに今は住んでいること。毎年旅行でスペインに来ること。日本語を話す機会がないため、ほとんど忘れていること…など。旅先でこうして知らない方と話すのも旅の醍醐味だ。

 

食後、お互いの旅の無事を祈りながら、彼女たちはカディスへ、私はグラナダへ向かった。

 

グラナダ駅でタクシーに乗り、プラサ・ヌエバのホテルに向かう。グラナダのピソのWi-Fiが全く使えない状態のため、公演1週間前から事務所代わりにホテルの部屋を予約することにしたのだ。毎年泊っているホテルなので、レセプションの人が大歓迎してくれた。

 

(ここならネットも問題なくつながるので、仕事が進む!)

 

すっかり安心したので、夜はすでにグラナダ入りして毎日リハーサルをしていた伊藤笑苗さんと、いっしょにタブラオに行くことにした。今回のグラナダ公演の出演者の一人で、私の旧友アントニオ・エレディア“エル・チョニーコ”さんがショーの監修をしているサクロモンテのタブラオ「Venta el Gallo」だ。

 

アントニオ君(笑)に「今日行くわよ」と電話をかけると、「マジ?」と大喜び。「今日は僕も出演するんだ!」

 

プラサ・ヌエバで笑苗さんと待ち合わせ、34番のバスに乗ってサクロモンテに向かう。昔だったら、夜普通のバスでサクロモンテに行くなんて危なくてとてもできなかったが、今はサクロモンテもアルバイシンもテーマパークと化していて、「悪い人」の数より観光客の数の方が圧倒的に多い。(笑)

 

中に入ると、アントニオ君はバルで私たちを待っていてくれた。公演ポスター、チラシ、お土産のチョコレートに大感激のようだった。見ると、衣装のシャツの上には、彼のお気に入りの黒字に白い水玉のスカーフをしていた。

 

(ずいぶん使い古してるな~。またプレゼントしなきゃ!)(笑)

 

注:私とアントニオ君の35年越しのスカーフ問題は、拙著『アンダルシア夢うつつ――南に着くと、そこにはフラメンコがあった』(2022、白水社)の第2章「ロマの人々 ~あの人は今~」に書いた。そして2024年1月、ようやく渡すことができたのだ。気になる方はぜひブログをご参照ください!

https://ameblo.jp/atelier-elsur/entry-12838610759.html

 

ショーが始まる。構成はこんな感じ。残念ながら出演者の名前はアントニオ君以外わからない。

 

●ギター・ソロ

●プレセンタシオン「ファンダンゴ・デ・アルバイシン」

●「タラント~タンゴ」

●「シギリージャ」

●「アレグリアス」

●ルンベーラ「ブレリア」~フィン・デ・フィエスタ「ブレリア」

 

 

 

 

 

 

 

 

たっぷり1時間のショーだった。130席超満員だったのはすごい。

 

アントニオ君の演奏に感激したのはもちろんのこと、わずか7~8歳の女の子が踊った「タラント~タンゴ」には舌を巻いた。足は強いし、体は柔らかいし、腰はよく動くし、表情もいっぱしだ。将来、きっとすごいバイラオーラになるに違いない。

 

他には「アレグリアス」を踊ったバイラオールがよかった。最後にルンベーラだったのは少し疑問だったが、途中で謎が解けた。「タラント」を踊った女の子が、普段着で「ブレリア」を踊るための「前説」に近いものだったようだ。圧倒的な「ブレリア」に、観客も大盛り上がりになった。

 

ショーの中心は明らかにこの女の子。彼女の踊りを出演者全員が温かく見守っているのが印象的だった。

 

終演後、アントニオ君は帰りを急いでいたので、笑苗さんと2人でタクシーを呼び街まで下りた。夕食に向かったのは寿司バル「ポテムキン」だ。相変わらず混んでいたが、カマレロが中に――外は雨も降って、寒すぎ!――何とか席を作ってくれた。

 

飲物とお寿司。餃子2種、肉と野菜。ハーフサイズにして、ミックス餃子にしてくれたようだ。焼きそば。どれも本当においしかった! そしてここにくればみゆきさんや山本海さんにも会えるのが嬉しい。

 

 

 

 

 

 

 

 

グラナダに戻ったばかりのこの日は、相当盛りだくさんな一日だった。少し疲れたかな?(笑)

 

一昨日は、ヘレス・フェスティバルでのマリア・モレーノのカンパニーの公演『Magnificat』を観た。<magnificat>とは、キリスト教の夕べの礼拝のさい歌われる聖母マリアを讃える聖歌のようだ。マリアがどういうコンセプトでこの言葉をタイトルに使ったかはわからないが――。

 

私は、今回初めてフェスティバルにクルシージョなしで参加した。本当はクルシージョもとる予定だったが、私の申し込んだクラスが運悪く中止になったため、忙しいこともあって代わりのクラスに申し込まなかったのだ。

 

なので、午前午後はじっくりグラナダ公演の準備ができる。一昨日は、撮影のビデオカメラマンとカメラマンが決まった。また、日本から来る出演者2名との打ち合わせも順調に進んだ。

 

その後、12時半からヘレス・フェスティバル関連のメサ・レドンダ(シンポジウム)があったので、うかがった。概要は下記。

 

 

 

 

 

「EL CORAZÓN DEL FESTIVAL DE JEREZ:MAESTRAS Y CURUSILLISTAS」

日時:2026年3月5日(木)12:30

会場:COWORKING CYEC

出演:アンヘリータ・ゴメス、志風恭子、林結花、コヴィ・パサンティーノ

司会進行:マリア・デル・マル・モレーノ

 

「ヘレス・フェスティバルの心」というタイトルのメサ・レドンダ。司会進行のマリア・デル・マル・モレーノ先生――私は2000年頃から習い続けています――にうながされ、まず一人ずつが10分ほどしゃべった。4人とも全く違う立場なだけに、実に興味深い。志風さんのヘレス・フェスティバルの多様性についての話、林さんの自分にとってのヘレスやヘレス・フェスティバルについての話、アンヘリータ・ゴメス先生の「フラメンコとは?」「ヘレスのブレリアとは?」という本質論の話などなど。

 

 

 

 

 

 

テーマがテーマだけに、観客も巻き込んでの大激論となった。スペイン語だけの1時間半は私にはかなりきつかったが、内容が面白かったので、まったく飽きなかった。

 

ランチは、ポルヴェラ通りのバル「Casa Lusa」で昨年から気に入っている「あさりのニンニクソース」とパンとビール。ゆっくり味わいたかったが、犬を連れた常連っぽい隣のテーブルのおじさんにしつこく話しかけられ、早目の退散をした。カマレラが「ごめんなさい!」と謝っていた。

 

 

 

 

 

 

(あなたが悪いわけじゃない。スペインではよくあること。)(笑)

 

この日も20時半ギリギリにビジャマルタ劇場に駆け込んだ。今年のTシャツを買い、席へ。この日は3階席(スペイン語では2階席)で見やすかった。

 

舞台を見ると、ところどころ不思議な明かりが灯っている。後からわかったが、ネオンサインまであった。(驚)

 

白いバタ・デ・コーラの衣装とマントン姿で登場し、踊りまくるマリア・モレーノ。オレ! の声が最初からかかった。

 

また、超絶パルマで観客を驚かせるなど、リズムでもたたみかけて来る。

 

この日もやはりメモをとっていなかったため、曲種も曲順もほとんど忘れてしまったが、暗転を使わず、ギタリストも椅子を持って移動したりして、独特の流れがあった。上手前方のサスの中で、マリアとギタリストが「ファルーカ」を演じたシーンがとても美しかった。

 

また、エレクトリックギター――頭に昔の兵士のような兜をつけて演奏――でマリアが踊ったり、さらにカンタオールがギターを弾きながら歌った見事な「ソレア」(記憶が怪しいですが、たぶん「ソレア」だったような…)で踊ったりもした。このシーンが私はけっこう気に入った。

 

最後はマリアが靴を脱いで投げ、再びマントンの踊りで盛り上げた。

 

マリアの魅力とフラメンコの魅力が全開の作品に、客席は大興奮だった。カーテンコールの後、出演者全員が舞台を下りて客席から退場した。

 

 

 

 

 

 

終演後、かつてタブラオ「エスペランサ」(40年前の田代さん経営時代!)で同じ曜日にレギュラー出演していた古橋知佳さんと待ち合わせていたので、いっしょに劇場近くのバルへ向かった。知佳さんはフランス在住のため日本で会うことはなく、このヘレス・フェスティバルで会うのが毎年の楽しみになっている。

 

昨年はフランス人のパートナーもいっしょに「フアニート」で食事をしたが、今年は彼女も私も翌朝が早いため、一杯やるだけにとどめた。テラス席に座り、3人でフランス語で大いに盛り上がった。(笑)

 

 

 

 

 

 

途中、マリア・モレーノとギターを弾きながら歌ったカンタオールが通りかかったので、カンタオールに話しかけ、ハグとベシートをさせていただいた。知り合いではないけれど、とても素敵だったので――。

 

この日も素敵な公演と、素敵な再会がありました。ヘレスは魔法の街かもしれません。