調剤点数が減少し、出店すれば全て大当たり!という夢の時代は終わりを告げています。そのためか、出店に関する相談を多く受けます。果たして、薬局の出店は、伸るか反るかの賭け事なのでしょうか?

「投資」と「リターン」を冷静に考えると、大きく外れることは少なくなります。俗によく言われるROI、return on investment つまり投下資本利益率を考えるのも一つの方法です。
ROI(%)=年間利益÷出店費用×100
何年やっても投資(出店費用)を回収できないのであれば、「今回の出店は見直そう」と冷静に判断できます。

とはいっても、出店調査が万能なわけでもなく、そもそも「利益」を予想することが困難な場合もあります。そのため、縁起でもない話ですが、撤退も視野に入れた出店を心がける必要があるようです。
新村 記
数十年前、薬局は規制の下、笑いの止まらない世界でしたが、今月より薬事法も改正され、ますます鎖国を解かれていることを実感させられます。事実、医療機関もさることながら、倒産する薬局は、毎年全国で相当数に上っています。

業界内での陣地取りは一服し、今度は、外部からの新規参入者が増加する・・・今の薬局業界は、開国し変革期の真っ只中といったところでしょうか。高齢化に伴い顧客(患者)は自然増加し、国の方針に左右されるとはいえ売掛金(レセプト)を安全に回収できる、こんな業界はなかなかないのかもしれません。

では、外部からの猛者(もさ)を相手に、どのように生き残っていくのか?答えは、薬局の経営者自身が、経営のプロになることではないでしょうか。自分達のフィールドである「薬局」で戦うのですから、必ず勝ち目はあると感じています。

新村 記
近頃、借入返済に関するお問い合わせ(悩み相談)を、よくいただいております。その中で不動産に関するものをご紹介させさていただきます。

調剤薬局を開局する時、特に地方では、土地、建物を購入、建築することがよくあります。自己資金で賄えればよいのですが、全てがそうともいかず、借入を起す方も当然出て来ます。問題は、その不動産の購入価格です。

一般的に、事業用不動産を購入する場合、将来の収益を基に投資額、つまり購入額を計算します。調剤薬局の収益は購入時と比べ減少しており、「計画のズレ」が苦しい返済を生みます。そもそも資産価値が低い不動産を、"調剤薬局のために"高値で購入しているため、売却しても負債だけが残るというケースも多く見受けられ、簡単に解決する問題ではありません。では、このまま倒産するしかないのでしょうか?

方法1:リースバックを検討する
毎月の返済額>賃料 これを設定できる場合、不動産を第三者に購入してもらい、賃料を毎月支払います。

方法2:リスケを検討する
金融機関に返済条件の変更(リスケジュール)を申し入れます。但し、簡単には呑んでもらえません。

方法3:不動産も薬局も売却する
売却価格>残債 であれば可能です。

実際には、後継者がいる場合や、担保状況など多岐に渡り検討し、上記方法だけではなく、また何種類もの方法を組み合わせ、個々のケースに対応していくことになります。長くなりましたが結論は、「借りたお金は返さなければいけないが、打開策は必ずある!」です。
新村 記