もう春というか初夏を思わせる陽気になりましたね
図書館で読みたい本を予約してばかりいて毎日充実した日を過ごしています

先月読んだ本のまとめです

2017年4月の読書メーター
読んだ本の数:34冊
CRISIS 公安機動捜査隊特捜班 (角川文庫)の感想
4月から始まる小栗旬と西島秀俊のドラマの先取りで手に取った。秘密裏に事件を解決する特捜班、特捜班のメンバー一人一人が個性的で良い。ホテルをテロに占拠され特捜班が秘密裏に行動していくのだが自分達の行動がバレている。内通者は誰なのか?意外な黒幕と後味はスッキリしないがドラマはどうなるのか楽しみ。
読了日:4月1日 著者:周木律
本バスめぐりん。の感想
照岡久志は会社を定年退職し同級生の賢一の後釜として移動図書館・通称本バスめぐりん号のうんてになった。相棒は司書の梅園菜緒子。市内16カ所を巡る本バスで起こる小さな謎を描く。移動図書館というと田舎にしかないと思っていたが舞台は横浜と都会。本好きな常連さんと運転手のテルさん、ウメちゃんの心温まる交流。謎解きというより人情味のあふれる内容。本好きの人達との交流、好きな本の話をしたりと人情が息づいて心が温かくなった。
読了日:4月1日 著者:大崎梢
ゴーストフォビア (創元推理文庫)の感想
恐怖症をテーマにした4つの不可思議な連作短編集。幽霊の姿を見ることが出来る元刑事で不動産屋の神凪と幽霊の声を聴くことが出来る女子高生の三紅そして自称サイキック探偵でオカルト好きな怖いもの知らずの芙ニ子この3人で事件を解決していく。幽霊になった理由や犯人が解るのでそれほど怖くはないが一番怖いのは幽霊ではなく人間だということ。人間のそして女性の心の奥に潜む情念と怖さを鋭く切り取って読者に突き出してくる。恐怖あり謎解きありお笑いありの内容面白かった。
読了日:4月2日 著者:美輪和音
終りなき夜に生れつくの感想
「夜の底は柔らかな幻」のスピンオフと知らずに読んだ。日本でありながら鎖国状態にある途鎖国には「イロ」と呼ばれる超能力を持つ者が特に多い。みつきは途鎖国から出てアフリカの北部にある国に医師のボランティアとして来ていて5人の仲間とキャンプを張っていた。実はそこの国のヒドゥ族のいる辺りも「イロ」の強い地域で最近その力を使った殺人事件が続いていた。4話からこの本は成っていてイロという特殊能力を持つ人達をそれぞれ違う視点で語られている。夜の底は柔らかな幻を読んではなく分かりずらかったので読んでみたいと思う。
読了日:4月4日 著者:恩田陸
波形の声 (文芸書)の感想
7編の短編ミステリー。「宿敵」老人同士が車の運転で対抗意識を燃やす。どんな結末なのかと思ったら対抗意識を燃やすのは老人同士だけではなかったという、考えつかなかったがありそうと思った。「黒白の暦」女性管理職のライバルが今日は勝った負けたとカレンダーに付け、何十年も続くという執念深くゾッとした。子供同士が結婚していて子宝に恵まれないという設定が最後のオチ言葉遊びに繋がるとは無理な気がしないでもないと思った。7編のほとんどが日常に潜むちょっとした悪意がテーマになっていてどれも読みやすく楽しめた。
読了日:4月5日 著者:長岡弘樹
誰か―Somebody (文春文庫)の感想
梶田を自転車ではねた人物はだれなのか?その犯人探しがメインであるかと思った。しかし実際は梶田の長女聡美が幼い頃の恐ろしい記憶の真実とその記憶を巡る次女梨子との姉妹の確執こそがメイン。聡美が感じた恐怖を否定することで聡美を見下し両親との美しい思い出だけを胸に姉の婚約者が真に愛しているのは自分だと思い込み自分に都合のいい世界に閉じこもっている梨子。幼い頃の記憶がトラウマになり自分に自信が持てず恐怖や不安と立ち向かおうとしない聡美。何故杉村は真相を姉妹に伝えなかったのかとモヤモヤした。
読了日:4月6日 著者:宮部みゆき
少女Aの殺人 (中公文庫)の感想
深夜放送の人気DJのもとに一通の手紙が届く、いったい誰がその手紙を書いたのか手紙に書かれている内容は本当の事なのか。養父と二人暮らし、この条件にあう生徒は三名。女生徒達が通う高校の教師の脇坂は同級生だったDJから相談を受ける。犯人の推測はついてしまうが丁寧な心理描写がされているので飽きずに読める。浅はかすぎる動機も犯人の生い立ちを知ったら哀れに思えてくる。自分の人生に責任を持てという人もいるだろうが絶対に変える事の出来ない過去を忘れなければ生きていけない人もきっといるのだろう。
読了日:4月7日 著者:今邑彩
IN★POCKET 2017年 3月号の感想
読友さんが読まれているので知った本書。綾辻行人さん今年でデビュー30周年を迎えられるとは驚きました。館シリーズまだ1冊しか読んでいないが改めて全巻制覇をしたくなった。恩田陸さんもデビューから25年という。この25年の中で書かれた本全てが詳しく描かれている。知らない本がまだまだ沢山あり読みたい本がどんどん増えていく。大好きな作家達の知らない本の情報だったので嬉しい。
読了日:4月7日 著者:
分かれ道ノストラダムスの感想
ノストラダムスの大予言が目前に迫った1999年。2年前に死んでしまった同級生そして過激な新興宗教団体。終末の予言が指し示したとされる月のある街を舞台に高校生の主人公とその友人達が過去への後悔や身近な人の死や差し迫る終末への恐怖、将来への不安などを乗り越えながらカルト教団を裏で操る人間の悪意に立ち向かう。身近な人を亡くし彼が死なずに済んだ可能性を探る女子高生の冒険譚。
読了日:4月8日 著者:深緑野分
ファントム・ピークス (角川文庫)の感想
長野県の奥深い山中で行方不明になっていた女性の頭蓋骨が見つかった。妻の死因に疑問を抱いた三井は妻と同様に失踪した女子大生の捜索隊に参加する。ところが探索中にさらに事件が勃発してしまう。この山には何が潜んでいるのか不気味な山奥の描写もミステリアス。人間と自然の共生に関しての論争は難しい問題であり読者に意識させる。身勝手な人間がどうすれば自然との共生を図れるのかというテーマを取り込んだパニック小説。
読了日:4月9日 著者:北林一光
七月に流れる花 (ミステリーランド)の感想
少女ミチルは夏流(かなし)という名前の町に引っ越して来た。町の事をよく知らず不思議な風習や皆が知っている夏の人という存在に戸惑うそんなミチルに夏休みを夏のお城で過ごす招待状が夏流にある窓を塞いだ不思議な冬のお城の正体は?町を歩く奇妙な緑男とは?船でしか渡れない堀に囲われた不思議な夏の城そこに閉じ込められた6人の少女達の不思議な共同生活。分からないまま城の生活を続けるミチルだが少女が1人いなくなった事から疑惑に駆られ何の為に彼女達は集められ消えた友達は何処へ行ったのか?すっきりとまとまった悲しく綺麗な物語。
読了日:4月11日 著者:恩田陸,酒井駒子
八月は冷たい城 (ミステリーランド)の感想
同じ夏の城だが少女達とは塀で隔たれた向こう側に集められた少年達の物語。光彦は夏流で育ったので自分達が城に集められた理由は理解している。それを知った上で彼の中に渦巻く疑問。城の中で起きる不思議な出来事。僕らは誰かに命を狙われているのか?ミステリーとなっているが夏の城の謎がもう解かれているので驚きはない。だがラスト緑男について深い考察が交わされているのだが小学生に理解出来るのだろうか?私が読んでも曖昧でこういう事だろうと思った。恩田陸ワールドをがっつり堪能した。
読了日:4月11日 著者:恩田陸,酒井駒子
人間じゃない 綾辻行人未収録作品集の感想
綾辻さんの今までの単行本に収録されていない短編や中編の5編の作品集。「洗礼」大学生バンドのメンバーの一人が殺害される事件を解くのだがダイイングメッセージや読者への挑戦と王道なミステリー。どんどん橋、落ちたの番外編。「人間じゃない--B〇四号室の患者」星月荘という別荘にやって来た4人の内1人がこの中に人間じゃないものがいると怯え始めた。そしてその後その人物は完全な密室となった部屋でありえない状態で発見される。ホラーかミステリーか狂ったような世界観がたまらなく好み。精神病棟を舞台にしたフリークスの番外編。
読了日:4月11日 著者:綾辻行人
高熱隧道 (新潮文庫)の感想
黒部第三発電所建設を描いた物語。昭和11年8月着工昭和15年11月完工。大自然の怖さと人間の無力さを痛切に感じる。岩盤最高温度165度という高熱地帯に隧道を掘り進める難工事。切端に近づくだけで失神者まで出るそして岩盤温度はダイナマイトの発火点をオーバーし爆破事故まで起きる。それと泡雪崩という厄介な現象まで発生5階建の建物が雪塊の直撃を受け3階以上がぶっ飛び80余命が一度に命を亡くす。それでも工事は中止にならず国家の威信をかけた電力開発。⬇︎
読了日:4月12日 著者:吉村昭
ライオンハート (新潮文庫)の感想
誰かに会いに行ったのだ。突然そんな考えが浮かんだ。彼は時を超え空間を超えて会いたい誰かを探しに行ったのだ。時を超えて何度も出会うエリザベートとエドワード。一緒に過ごすことが許されている時間はとても少ない。だからこそ何度も何度もどれほど生まれ変わったとしても2人は求め合い出会いを繰り返す。長い年月を経て色褪せない想い。終わりのない2人の出会いはとても儚くて切なくてそれでいて温かい。人を愛することの意味、人を信じることの意味そして人と人が出会うことの意味。幸せな気持ちにしてくれるそんな物語。
読了日:4月13日 著者:恩田陸
リカーシブル (新潮文庫)の感想
新しい街に来て中学に入学したばかりのハルカ、弟のサトルが奇妙な能力・予知能力を発揮するようになる。この土地には古くからタマナヒメという予知能力を持った姫の伝承が残っている。この街はおかしいと違和感を覚えつつも聡明なハルカは謎に立ち向かっていく。ラストには散りばめられた謎は回収され一件落着となるかと思いきや新たな試練がハルカを襲ってくる。閉鎖された地方都市の不気味さにゾクりとしホラーみたいな感じもした。
読了日:4月14日 著者:米澤穂信
極限冷蔵庫 (PHP文芸文庫)の感想
女子大生の詩乃はバイト先の居酒屋で店長の穂奈美と店内の冷蔵庫に閉じ込められてしまう終業後で店には誰も残っていなく明日は定休日穂奈美は客や従業員にちらほやされる詩乃が裏の顔を持っていることに気付いていたバイトの雨無と付き合っているはずの詩乃が中年男とデートしているのを目撃したのだ尾行し男は歯医者だと分かる冷蔵庫内で穂奈美に問われた詩乃は仕方なく雨無の他に5人のパパがいる事を告白する。その間にも冷蔵庫の温度はどんどん下がり…一方穂奈美も詩乃に対して秘密を抱えていた密室を舞台に予想を裏切る展開犯人は意外だった
読了日:4月14日 著者:木下半太
オリエント急行の殺人 (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)の感想
雪に閉ざされ立ち往生した列車内での殺人事件。豪華寝台列車が予測出来ない雪の為の列車停止。被害者である男性客の身元が判明してからポアロの冴え渡る推理が始まる。最終的にポアロはふたつの推理を示し事件の依頼者である鉄道会社の重役に判断を委ねる。法が正しく履行されることによって秩序は守られるはず…。けれど法の網をずる賢く潜り抜けた犯人は誰が裁いてくれるのだろう。会話から真実の糸口を見つけ事件の真相を導き出していくポアロの推理は見事で面白い。
読了日:4月15日 著者:アガサクリスティー,AgathaChristie
読んだ本の数:34冊
CRISIS 公安機動捜査隊特捜班 (角川文庫)の感想4月から始まる小栗旬と西島秀俊のドラマの先取りで手に取った。秘密裏に事件を解決する特捜班、特捜班のメンバー一人一人が個性的で良い。ホテルをテロに占拠され特捜班が秘密裏に行動していくのだが自分達の行動がバレている。内通者は誰なのか?意外な黒幕と後味はスッキリしないがドラマはどうなるのか楽しみ。
読了日:4月1日 著者:周木律
本バスめぐりん。の感想照岡久志は会社を定年退職し同級生の賢一の後釜として移動図書館・通称本バスめぐりん号のうんてになった。相棒は司書の梅園菜緒子。市内16カ所を巡る本バスで起こる小さな謎を描く。移動図書館というと田舎にしかないと思っていたが舞台は横浜と都会。本好きな常連さんと運転手のテルさん、ウメちゃんの心温まる交流。謎解きというより人情味のあふれる内容。本好きの人達との交流、好きな本の話をしたりと人情が息づいて心が温かくなった。
読了日:4月1日 著者:大崎梢
ゴーストフォビア (創元推理文庫)の感想恐怖症をテーマにした4つの不可思議な連作短編集。幽霊の姿を見ることが出来る元刑事で不動産屋の神凪と幽霊の声を聴くことが出来る女子高生の三紅そして自称サイキック探偵でオカルト好きな怖いもの知らずの芙ニ子この3人で事件を解決していく。幽霊になった理由や犯人が解るのでそれほど怖くはないが一番怖いのは幽霊ではなく人間だということ。人間のそして女性の心の奥に潜む情念と怖さを鋭く切り取って読者に突き出してくる。恐怖あり謎解きありお笑いありの内容面白かった。
読了日:4月2日 著者:美輪和音
終りなき夜に生れつくの感想「夜の底は柔らかな幻」のスピンオフと知らずに読んだ。日本でありながら鎖国状態にある途鎖国には「イロ」と呼ばれる超能力を持つ者が特に多い。みつきは途鎖国から出てアフリカの北部にある国に医師のボランティアとして来ていて5人の仲間とキャンプを張っていた。実はそこの国のヒドゥ族のいる辺りも「イロ」の強い地域で最近その力を使った殺人事件が続いていた。4話からこの本は成っていてイロという特殊能力を持つ人達をそれぞれ違う視点で語られている。夜の底は柔らかな幻を読んではなく分かりずらかったので読んでみたいと思う。
読了日:4月4日 著者:恩田陸
波形の声 (文芸書)の感想7編の短編ミステリー。「宿敵」老人同士が車の運転で対抗意識を燃やす。どんな結末なのかと思ったら対抗意識を燃やすのは老人同士だけではなかったという、考えつかなかったがありそうと思った。「黒白の暦」女性管理職のライバルが今日は勝った負けたとカレンダーに付け、何十年も続くという執念深くゾッとした。子供同士が結婚していて子宝に恵まれないという設定が最後のオチ言葉遊びに繋がるとは無理な気がしないでもないと思った。7編のほとんどが日常に潜むちょっとした悪意がテーマになっていてどれも読みやすく楽しめた。
読了日:4月5日 著者:長岡弘樹
誰か―Somebody (文春文庫)の感想梶田を自転車ではねた人物はだれなのか?その犯人探しがメインであるかと思った。しかし実際は梶田の長女聡美が幼い頃の恐ろしい記憶の真実とその記憶を巡る次女梨子との姉妹の確執こそがメイン。聡美が感じた恐怖を否定することで聡美を見下し両親との美しい思い出だけを胸に姉の婚約者が真に愛しているのは自分だと思い込み自分に都合のいい世界に閉じこもっている梨子。幼い頃の記憶がトラウマになり自分に自信が持てず恐怖や不安と立ち向かおうとしない聡美。何故杉村は真相を姉妹に伝えなかったのかとモヤモヤした。
読了日:4月6日 著者:宮部みゆき
少女Aの殺人 (中公文庫)の感想深夜放送の人気DJのもとに一通の手紙が届く、いったい誰がその手紙を書いたのか手紙に書かれている内容は本当の事なのか。養父と二人暮らし、この条件にあう生徒は三名。女生徒達が通う高校の教師の脇坂は同級生だったDJから相談を受ける。犯人の推測はついてしまうが丁寧な心理描写がされているので飽きずに読める。浅はかすぎる動機も犯人の生い立ちを知ったら哀れに思えてくる。自分の人生に責任を持てという人もいるだろうが絶対に変える事の出来ない過去を忘れなければ生きていけない人もきっといるのだろう。
読了日:4月7日 著者:今邑彩
IN★POCKET 2017年 3月号の感想読友さんが読まれているので知った本書。綾辻行人さん今年でデビュー30周年を迎えられるとは驚きました。館シリーズまだ1冊しか読んでいないが改めて全巻制覇をしたくなった。恩田陸さんもデビューから25年という。この25年の中で書かれた本全てが詳しく描かれている。知らない本がまだまだ沢山あり読みたい本がどんどん増えていく。大好きな作家達の知らない本の情報だったので嬉しい。
読了日:4月7日 著者:
分かれ道ノストラダムスの感想ノストラダムスの大予言が目前に迫った1999年。2年前に死んでしまった同級生そして過激な新興宗教団体。終末の予言が指し示したとされる月のある街を舞台に高校生の主人公とその友人達が過去への後悔や身近な人の死や差し迫る終末への恐怖、将来への不安などを乗り越えながらカルト教団を裏で操る人間の悪意に立ち向かう。身近な人を亡くし彼が死なずに済んだ可能性を探る女子高生の冒険譚。
読了日:4月8日 著者:深緑野分
ファントム・ピークス (角川文庫)の感想長野県の奥深い山中で行方不明になっていた女性の頭蓋骨が見つかった。妻の死因に疑問を抱いた三井は妻と同様に失踪した女子大生の捜索隊に参加する。ところが探索中にさらに事件が勃発してしまう。この山には何が潜んでいるのか不気味な山奥の描写もミステリアス。人間と自然の共生に関しての論争は難しい問題であり読者に意識させる。身勝手な人間がどうすれば自然との共生を図れるのかというテーマを取り込んだパニック小説。
読了日:4月9日 著者:北林一光
七月に流れる花 (ミステリーランド)の感想少女ミチルは夏流(かなし)という名前の町に引っ越して来た。町の事をよく知らず不思議な風習や皆が知っている夏の人という存在に戸惑うそんなミチルに夏休みを夏のお城で過ごす招待状が夏流にある窓を塞いだ不思議な冬のお城の正体は?町を歩く奇妙な緑男とは?船でしか渡れない堀に囲われた不思議な夏の城そこに閉じ込められた6人の少女達の不思議な共同生活。分からないまま城の生活を続けるミチルだが少女が1人いなくなった事から疑惑に駆られ何の為に彼女達は集められ消えた友達は何処へ行ったのか?すっきりとまとまった悲しく綺麗な物語。
読了日:4月11日 著者:恩田陸,酒井駒子
八月は冷たい城 (ミステリーランド)の感想同じ夏の城だが少女達とは塀で隔たれた向こう側に集められた少年達の物語。光彦は夏流で育ったので自分達が城に集められた理由は理解している。それを知った上で彼の中に渦巻く疑問。城の中で起きる不思議な出来事。僕らは誰かに命を狙われているのか?ミステリーとなっているが夏の城の謎がもう解かれているので驚きはない。だがラスト緑男について深い考察が交わされているのだが小学生に理解出来るのだろうか?私が読んでも曖昧でこういう事だろうと思った。恩田陸ワールドをがっつり堪能した。
読了日:4月11日 著者:恩田陸,酒井駒子
人間じゃない 綾辻行人未収録作品集の感想綾辻さんの今までの単行本に収録されていない短編や中編の5編の作品集。「洗礼」大学生バンドのメンバーの一人が殺害される事件を解くのだがダイイングメッセージや読者への挑戦と王道なミステリー。どんどん橋、落ちたの番外編。「人間じゃない--B〇四号室の患者」星月荘という別荘にやって来た4人の内1人がこの中に人間じゃないものがいると怯え始めた。そしてその後その人物は完全な密室となった部屋でありえない状態で発見される。ホラーかミステリーか狂ったような世界観がたまらなく好み。精神病棟を舞台にしたフリークスの番外編。
読了日:4月11日 著者:綾辻行人
高熱隧道 (新潮文庫)の感想黒部第三発電所建設を描いた物語。昭和11年8月着工昭和15年11月完工。大自然の怖さと人間の無力さを痛切に感じる。岩盤最高温度165度という高熱地帯に隧道を掘り進める難工事。切端に近づくだけで失神者まで出るそして岩盤温度はダイナマイトの発火点をオーバーし爆破事故まで起きる。それと泡雪崩という厄介な現象まで発生5階建の建物が雪塊の直撃を受け3階以上がぶっ飛び80余命が一度に命を亡くす。それでも工事は中止にならず国家の威信をかけた電力開発。⬇︎
読了日:4月12日 著者:吉村昭
ライオンハート (新潮文庫)の感想誰かに会いに行ったのだ。突然そんな考えが浮かんだ。彼は時を超え空間を超えて会いたい誰かを探しに行ったのだ。時を超えて何度も出会うエリザベートとエドワード。一緒に過ごすことが許されている時間はとても少ない。だからこそ何度も何度もどれほど生まれ変わったとしても2人は求め合い出会いを繰り返す。長い年月を経て色褪せない想い。終わりのない2人の出会いはとても儚くて切なくてそれでいて温かい。人を愛することの意味、人を信じることの意味そして人と人が出会うことの意味。幸せな気持ちにしてくれるそんな物語。
読了日:4月13日 著者:恩田陸
リカーシブル (新潮文庫)の感想新しい街に来て中学に入学したばかりのハルカ、弟のサトルが奇妙な能力・予知能力を発揮するようになる。この土地には古くからタマナヒメという予知能力を持った姫の伝承が残っている。この街はおかしいと違和感を覚えつつも聡明なハルカは謎に立ち向かっていく。ラストには散りばめられた謎は回収され一件落着となるかと思いきや新たな試練がハルカを襲ってくる。閉鎖された地方都市の不気味さにゾクりとしホラーみたいな感じもした。
読了日:4月14日 著者:米澤穂信
極限冷蔵庫 (PHP文芸文庫)の感想女子大生の詩乃はバイト先の居酒屋で店長の穂奈美と店内の冷蔵庫に閉じ込められてしまう終業後で店には誰も残っていなく明日は定休日穂奈美は客や従業員にちらほやされる詩乃が裏の顔を持っていることに気付いていたバイトの雨無と付き合っているはずの詩乃が中年男とデートしているのを目撃したのだ尾行し男は歯医者だと分かる冷蔵庫内で穂奈美に問われた詩乃は仕方なく雨無の他に5人のパパがいる事を告白する。その間にも冷蔵庫の温度はどんどん下がり…一方穂奈美も詩乃に対して秘密を抱えていた密室を舞台に予想を裏切る展開犯人は意外だった
読了日:4月14日 著者:木下半太
オリエント急行の殺人 (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)の感想雪に閉ざされ立ち往生した列車内での殺人事件。豪華寝台列車が予測出来ない雪の為の列車停止。被害者である男性客の身元が判明してからポアロの冴え渡る推理が始まる。最終的にポアロはふたつの推理を示し事件の依頼者である鉄道会社の重役に判断を委ねる。法が正しく履行されることによって秩序は守られるはず…。けれど法の網をずる賢く潜り抜けた犯人は誰が裁いてくれるのだろう。会話から真実の糸口を見つけ事件の真相を導き出していくポアロの推理は見事で面白い。
読了日:4月15日 著者:アガサクリスティー,AgathaChristie