アタローの読書 -16ページ目

アタローの読書

ブログの説明を入力します。

もう6月になってしまいました!

今年の5月は夏のような気温に体も暑さについていけずへばっていますぼけー

皆さんも体調管理しっかりしてくださいねビックリマーク

先月読んだ本のまとめですラブラブ



5月の読書メーター


桜ほうさら桜ほうさら感想
桜がほころび始める頃に出会った人々との繋がりや絆と様々な出来事が起こる。そして笙之介が江戸に出て来た目的である父の汚名を晴らす時が訪れる。賄賂の濡れ衣を着せられ死に追いやられた父を追い込んだのは一体誰なのか。生きていく中で心が捻じ曲がってしまった哀しみ真っ直ぐには生きられない不幸が語られている。人は一人では生きられない、だからこそ人と人との繋がりは大切にしたい。温かく見守る眼差しや互いに助け合う思いを大切にしたいと感じる。哀しい出来事もあったが心がほっこりし素敵な小説だった。
読了日:05月02日 著者:宮部 みゆき
夜行夜行感想
尾道、奥飛騨、津軽、天竜峡、鞍馬と旅先で出会う謎の連作絵画「夜行」その絵は不思議な絵。この4つの物語に登場する夜行、その不気味な絵と物語の不気味な繋がり。読んでいると次第にぶわ〜っと鳥肌が立ってくる。この本の不気味さになかなか気づかない、最終の鞍馬を読みホッと一息つくがそれまでのなんとも言えない怖さなんとも不思議な体験をしているようだった。幻想と現実が交錯するような世界。夜の闇の深さの恐ろしさを感じて夜中に一人で読んでいると怖かった。
読了日:05月02日 著者:森見 登美彦
出口のない海 (講談社文庫)出口のない海 (講談社文庫)感想
多くの命が失われてしまった戦争。実際にその時代を生きた人達にとっては一生忘れられない時間になっただろうと思う。戦争によってもたらされる悲惨さ残酷さも哀しみや憤りや悔しさも本当の意味では分からない。出撃し不具合の為に戻って来た者達を理不尽な言葉で訳もなく暴力を振るう人達がいる、自分達は出撃さえしていないのに。平和を守り維持していこうとするのも人間、戦争を起こし多くの命を平然と奪っていくのも同じ人間。未来は人が作っていくもの、ならば二度と哀しい時代が繰り返されないよう二度と大切な命が使い捨てされないように。
読了日:05月03日 著者:横山 秀夫
七人の中にいる (中公文庫)七人の中にいる (中公文庫)感想
過去に犯した罪から逃れ平和に暮らしていた晶子のもとに届いた手紙と写真。そこには忘れたくても忘れられない人間が死体となって写っていた。晶子は自分の手を血に染めた訳でもなく同行していた者が勝手に暴走した結果の殺人。晶子の視点で家族を除いて皆怪しく見える。愛する娘と夫には過去の過ちを知られたくない。守り通さなければならない秘密を抱え晶子は恐怖に脅える。晶子から調査を依頼された元刑事は独自の推理から徐々に真相へ。そして犯人がいなくなった後の晶子達。ラストがすっきりしなかった、晶子に共感出来なくどことなく不満が残る
読了日:05月04日 著者:今邑 彩
変若水変若水感想
告発文に関係する2人の女医の突然死これは連続殺人事件。厚労省に勤務する向井の幼馴染だった。真意を確かめる為向井は調査を始める。パートナーは元彼女であり上司でパワハラまがいの無理難題と格闘しつつ事件の真相に迫ってゆく。島根県と広島県の県境にある雪深い村そこは変若水(をちみづ)村と呼ばれある一族が絶大な権力を振るっていた。誰も見てはならないとされるひな祭りが行われ旧い因習に囚われた閉鎖的な村で起きた連続殺人事件。若い女性が眠る墓荒らしの過去さらに隠蔽された奇病それら全ての事件の裏に踊る邪悪な人の影。⬇︎
読了日:05月05日 著者:吉田恭教
ばらばら死体の夜 (集英社文庫)ばらばら死体の夜 (集英社文庫)感想
吉野がずっと隠し続けてきた心の中にある深淵。誰にも理解されず誰にも知られないようにひっそりと闇と向き合ってきた吉野だったが同じような境遇の砂漠と知り合ったことから何かが動き出す。自分自身の境遇を憎みながら必死に這い出そうとする人間がいる。流されるままに金を使いなくなれば安易に消費者金融で借金をし遂には多重債務者となった人間もいる。吉野の闇は死ぬまで誰にも理解されないだろうし吉野も又理解されたいとは思っていないだろう。責任の大半は本人にあるとはいっても砂漠の人生は哀しすぎだと思った。
読了日:05月06日 著者:桜庭 一樹
本を守ろうとする猫の話本を守ろうとする猫の話感想
亡くなった祖父の古本屋を引き継いだ高校生の林太郎と突然現れた人語を解す猫の物語。林太郎は猫に導かれるまま本の迷宮を旅する。それぞれの迷宮では本に対する自己の姿勢を貫こうとする人達と出会い対峙する。その過程の中で林太郎は本の力とは何かという問いに自分なりの答えを出す。想像力や気持ちを汲み取ったりする心が育まれるそれが本の力なのかと思った。本というのは人が書いたものそして人が書くからそこには知識だけではなく気持ちも宿っている。喜怒哀楽それを読むことで登場人物に同調したり感動したり出来る。⬇︎
読了日:05月07日 著者:夏川 草介
いつか、虹の向こうへ (角川文庫)いつか、虹の向こうへ (角川文庫)感想
尾木は不祥事で警察を辞め今は短期のアルバイトで食いつないでいる。魔が差した結果順調に歩いてきたはずの道を外れ日々の生活に追われている始末。尾木は面倒だと思いながらも行き場のないジュンペイ達に生活の場を提供し厄介だと思いながらも早希の為に駆けずり回る。尾木の人の良さは物語の終盤になってますます明らかになっていく関わった人達に自分が出来ることがあるなら手を差し伸べてしまう。登場人物達のキャラが立ち彼らの過去も現在も多くは語られていないがある程度の事情は推察でき彼らのその後に何となくではあるが明るさがみえる。
読了日:05月09日 著者:伊岡 瞬
SCS ストーカー犯罪対策室 上SCS ストーカー犯罪対策室 上感想
有梨はSCS(ストーカー犯罪対策室)に勤務する警察官。SCSに寄せられた5つの短編が描かれる。そして短編だけではなく有梨もストーカーに悩まされている。「S」という人物から頻繁に送られてくるメール、まるですぐ側で彼女を監視しているかのよう。同僚に協力してもらい「S」が誰なのか密かに調べていたが最後の事件の直後Sかもしれない人物が本性を現す。Sがその人物だと思ったのだがその直後Sからのメールが届く。Sとは一体誰なのか?
読了日:05月09日 著者:五十嵐 貴久
SCS ストーカー犯罪対策室 下SCS ストーカー犯罪対策室 下感想
上巻の最後でストーカーに襲われ負傷した有梨がSCSに復帰。SCSには岸川という刑事が本庁から派遣されて来ていた。Sは死んだはずなのに…本物のSは誰なのか?次々とSの候補が浮かび上がり最後明らかになるSの正体とは。Sの正体が途中でこの人ではないかと気づいたが最後まではっきりとしたことは解らなかった。ラスト意味深な一文で終わっているのが腑に落ちない。続編ではっきりとさせてほしい。
読了日:05月09日 著者:五十嵐 貴久
刑事のまなざし (講談社文庫)刑事のまなざし (講談社文庫)感想
通り魔によって幼い娘を植物状態にされた夏目。彼はその事件を機に法務技官を辞め刑事になった。被害者にも加害者にもそれまで生きてきた人生があり事情がある元々洞察力に優れていたのか小さな疑問や矛盾から夏目は犯人へと迫っていく。そして犯人に対してさえ時に優しいまなざしを送る。犯罪は決して許すことは出来ない。そこに至った人間の弱さを夏目が憎むことはない。夏目というひとりの刑事を通して人の温かさや強さについて考えさせられた。
読了日:05月10日 著者:薬丸 岳
i(アイ)i(アイ)感想
胸の奥から波が押し寄せて目から涙が溢れ出るこの本の最後の一行を読んだ時になった。シリア生まれ裕福な夫婦の養子として育てられた女性が自分の存在を問い続ける物語「i」アイのような特殊な状況でなくても生きている実感が乏しく自分の存在意義に悩む人は多いだろう。リストカットは私は存在していることの確認作業だという。そんな今ここにいる私とは何か、私は何故ここにこうして生きているのかという思いに悩む人にとっては一生の宝物となるだろう。大切な人と大切な時間わ紡ぎたいと強く望む人。⬇︎
読了日:05月11日 著者:西 加奈子
月の扉 (光文社文庫)月の扉 (光文社文庫)感想
心酔する師匠の為に罪を犯し乗客240名を乗せた旅客機をハイジャックしてしまう弟子達。しかし弟子達それぞれにも思惑や動機があり…。突然のアクシデントに混乱する機内は犯人によって監視状態に置かれるにも関わらず殺人事件が起こる。何故どうやって?ハイジャック犯からの指名により不可能犯罪を解き明かしていく座間味くん。愛する子供への愛情は時に人を狂わせてしまうほどの強さがあるのかもしれない。犯人の動機には共感は出来ない。素人である座間味くんが論理的根拠に基づいて解明していく過程も良く、座間味くんの名前の由来も解った。
読了日:05月12日 著者:石持 浅海
人魚ノ肉人魚ノ肉感想
8編の短編集。全ての話に竜馬達が少年時代に故郷の桂浜で打ち上げられた人魚の肉を幼馴染の中岡慎太郎・岡田以蔵と共に食した人魚の肉と血が関わる。土佐の須崎に伝わる八百比丘尼伝説と竜馬暗殺を結びつけた発想は奇抜で人魚の肉と血と幕末の京都を駆け抜けた新撰組隊士の振りかざす血刀が混然一体化し血や屍肉の臭いが濃厚な妖の世界に引きずり込まれた。そしてそこに人間の強さや善性が描かれていて良かった。
読了日:05月13日 著者:木下 昌輝
蜩ノ記 (祥伝社文庫)蜩ノ記 (祥伝社文庫)感想
第146回直木賞受賞作。主命により切腹の日を決められている秋谷は静かに家譜編纂をしながら日々を暮らしている。すべてを受け入れて静かに真っ直ぐに残された人生を生きていく。間近でそんな秋谷の生き方を見守ってきた庄三郎も彼の影響を受け変わっていく。秋谷の想いは庄三郎にそして郁太郎に引き継がれていく。秋谷という人物の凛とした生き方に心洗われるような物語だった。
読了日:05月14日 著者:葉室 麟
追憶 (小学館文庫)追憶 (小学館文庫)感想
ひと月だけ家族だった篤、啓太、悟らにとっては本当の家族だった。そして起きた悲劇…。29年後刑事の篤、容疑者の啓太、被害者の悟として再会した。悟を殺したのは啓太なのか?啓太は固く口を閉ざしたきり守りたいものとは。29年間秘密を抱えて苦しみ続けた篤と啓太。3人の小学生を母親として受け入れた涼子そして涼子を支え続けた山形。誰にも心を開かず生きてきた篤の選んだ結末は良かった。あの夏親に恵まれなかった3人が涼子と出会ったのがせめてもの救いだと思った。
読了日:05月16日 著者:青島 武
機長、事件です! 空飛ぶ探偵の謎解きフライト機長、事件です! 空飛ぶ探偵の謎解きフライト感想
ニッポン・エアラインのパイロット間宮治郎は成田発シャルル・ド・ゴール着のフライトで国際線の副操縦士としてデビュー。フライトを共にするの美人でクールで冷静沈着からアイス・クイーンの異名を持つ氷室翼との初フライトは事件が頻発。往路では高級宝飾品消失、フライト先のパリの市場では怪しげな連中に追われ、モン・サン・ミシェルでは殺人事件に遭遇さらに帰路では搭乗客が苦しみ出す。氷室は持ち前の洞察力で証拠から矛盾を見出し事件の真相に迫る。事件と推理そして航空業界の仕事と成長、軽い感じもするが楽しめた。
読了日:05月16日 著者:秋吉 理香子