6月のまとめ ① | アタローの読書

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お久しぶりですニコニコ

もう今年も半分が終わってしまいましたあせる

これからスーパー猛暑という夏が来ると思うと憂鬱ですガーン

先月読んだ本のまとめですビックリマーク



6月の読書メーター
読んだ本の数:32


ONE  猟奇犯罪捜査班・藤堂比奈子 (角川ホラー文庫)ONE 猟奇犯罪捜査班・藤堂比奈子 (角川ホラー文庫)感想
ZEROの後編。読んでいる最中で犯人だと解ってしまったが猟奇犯罪捜査班のメンバーや比奈子を知る人達の並々ならぬ捜査への取り組みは読んでいて頼もしかった。自分はどうすることも出来ない比奈子の窮地が心配でならない中島の気持ちが伝わってきて微笑ましかった。ネットを通じての石上先生とのやり取りでも焦って文字がきちんと打てないとは中島らしくなく、とても人間臭い中島が見れて良かった。周囲の人達が比奈子の無事を願い全力で手を尽くして捜査にあたる姿は良かった。
読了日:06月01日 著者:内藤 了
ブランケット・ブルームの星型乗車券ブランケット・ブルームの星型乗車券感想
主人公ブランケット・ブルームの短いコラムの連載を紹介する物語。全てのコラムに主人公の価値観、吉田篤弘さんのモノの要不要を越えた価値観が流れている。ロマンチストの世界に見えながら本質的なところが見え隠れし共鳴する。夜がふけてから想いを巡らせながら読みたい本です。
読了日:06月01日 著者:吉田 篤弘
アキラとあきら (徳間文庫)アキラとあきら (徳間文庫)感想
零細工場の息子・瑛と海運会社の御曹司・彬。瑛は小学生の頃父親の工場が倒産し夜逃げする。母の実家に落ち着くが父親が勤めている工場のトラブルで瑛の家の経済状態は大変な事に。瑛は懸命に生きるも自分の将来を悲観する。一方彬は海運業を手広く展開する大企業の御曹司だが会社は継がず銀行員になる。瑛と彬は同じ銀行に、この2人は時にライバルであり時に助け合いながら運命を乗り越えていく。金融ものであり勧善懲悪のストーリーだが読み始めたら面白く一気読み。是非多くの人に読んでもらいたい一冊。
読了日:06月02日 著者:池井戸潤
完璧な家 (ハーパーBOOKS)完璧な家 (ハーパーBOOKS)感想
延々と続く絶望よりも一旦希望を掴んだ後に突き落とされる絶望の方がより心理的ダメージが大きい。グレースの夫ジャックはそのことを知り抜いている悪魔的な人物だ。殆ど暴力を用いずに少しずつ外部との連絡手段を奪い妻を幽閉その妻の反撃さえも予測し脱出が成功したと思わせておいて最後の瞬間に罠だと明かす手口のタチの悪さ。しかも他人の目には完璧な紳士としか映らない敏腕弁護士。最後の最後まで気が休まることなく怖かった。
読了日:06月03日 著者:B・A・パリス
夜見師 (角川ホラー文庫)夜見師 (角川ホラー文庫)感想
21歳の五明輝は代々五明家の男子に伝わる正体不明の呪いのせいで余命が短い。妹の為に少しでも多くのお金を稼ごうと家政夫の依頼を受ける。雇い主は車椅子に乗った青年の多々良。屋敷には封じられた数多くの祟り神の箱がありお金の為に仕事に励む輝だが屋敷の箱の中に五明家の呪いに関わる祟り神が…。夜見師とは祟り神を始末する者でその存在を知る者は限られている。箱を全て処理し終わったら多々良はどうなるのだろう。
読了日:06月04日 著者:中村 ふみ
貘の耳たぶ貘の耳たぶ感想
自ら苦しんでやっと出会えた赤ちゃんを他人が生んだ赤ちゃんと取り違えてしまう繭子。取り換えられた事など知らずに愛情深く育てる郁絵。繭子と郁絵の視点から物語は進む。取り換えてしまった繭子の心理その後の葛藤血の繋がらない他人の子供なのに育てていくうちに親子の絆や愛情が深まり離れがたくなる。そして子供が4歳を過ぎた頃取り違えが発覚。ずっと葛藤していた繭子、寝耳に水の郁絵深い深い哀しみ苦悩が双方の家族に押し寄せる。物語がラストに向かう時貘の耳たぶというタイトルが繋がった時は泣いてしまった。重い残酷な物語だった。
読了日:06月05日 著者:芦沢 央
ミステリ国の人々ミステリ国の人々感想
ミステリ界を一つの国に見立てその中に住む探偵は勿論、脇役や謎の人物とそんな人達に注目しミステリの楽しさや奥深さ或いは違う角度から楽しみ方が書かれているエッセイ。江戸川乱歩の章では明智文代を紹介されていて文代とは名探偵明智小五郎の妻。明智小五郎が結婚していたことさえ知らない私には初めて知ることが出来良かった。人物紹介だけではなく彼らの登場する作品に対しても非常に興味をそそられる内容で気になる本が次から次へとあり作品や人物に絡めて有栖川さん自身の感想や読書体験も語られガイドとしてもエッセイとしても楽しめる一冊
読了日:06月06日 著者:有栖川 有栖
不発弾不発弾感想
日本大手の三田電機は巨額の粉飾決算が発覚。警視庁キャリアの小堀は巨額の粉飾があったにも関わらず上場廃止にならない三田電機に疑惑を持つ。そして金融コンサルタントの存在を掴む。ターゲットをその男に絞り込み過去にあった企業内の金融絡みの事件を調べていくと不審な自殺や事故で関係者が亡くなっていることが判明する。その男はバブル直前に証券会社に入社し激動の金融業界をあらゆる手段を講じて生き延びた。そんな男が仕込んだ不発弾は予想を超える規模でこの国を蝕んでいた。⬇︎
読了日:06月07日 著者:相場英雄
上流階級 富久丸百貨店外商部II上流階級 富久丸百貨店外商部II感想
老舗百貨店の外商部を舞台に唯一女性外商員静緒が様々な難題に立ち向かうお仕事小説第2弾。静緒の周りはトラブルだらけ、枡家の母がいきなり現れたり、やり手のバイヤー堂上の接近から堂上と枡家はかつて恋人同士で痴情のもつれに巻き込まれたり、顧客でヤクザの愛人が妊娠をきっかけに逃げる算段をつけたり、そしてヤクザと対決したりとお客様の為と働き続ける静緒。彼女の仕事を愛する姿勢が良い。そして枡家の家族問題母親の愛情を感じた、子供が住みにくい世の中なら生きやすいように世間体を与える厳しいが愛情のあるお母さんが好きだなぁ。
読了日:06月08日 著者:高殿 円
【2017年・第15回『このミステリーがすごい!大賞』優秀賞受賞作】 県警外事課 クルス機関 (宝島社文庫 『このミス』大賞シリーズ)【2017年・第15回『このミステリーがすごい!大賞』優秀賞受賞作】 県警外事課 クルス機関 (宝島社文庫 『このミス』大賞シリーズ)感想
一人諜報組織と異名をとる来栖。全てにおいて優秀、非常時でもクールに対処出来る公安刑事。また北朝鮮の工作員・呉のキャラは来栖よりも練られている。冷酷な暗殺者が人の優しさに触れた時あまりにも予想外なことが起きた時どうなるか、そこに人間的魅力を感じた。国際社会において現在日本を取り巻く危機的状況を背景に冷酷な北朝鮮の工作員と来栖の攻防がリアルに描かれて恐ろしさを感じる。スパイ天国と揶揄される日本のイメージがより一層日本の危うさを感じてしまう。
読了日:06月09日 著者:柏木 伸介
掟上今日子の裏表紙掟上今日子の裏表紙感想
容疑者達がやってもいない罪を喋り出してしまうので「冤罪製造機」というあだ名の千曲川署の日怠井警部は警察内部でも最速の探偵として名高い忘却探偵の掟上今日子の取り調べを命じられる。有名な一族のひとりが刺殺された状態で発見され今日子はそのそばで凶器を手に眠っていた。今日子が容疑者?ということで彼女の取り調べを行う日怠井警部と忘却探偵の専門家として協力を依頼された厄介と2人からの視点で描かれている。自分が名探偵だから完全犯罪でない犯罪を起こせるはずがないという今日子の主張は最もであるようなないようなオチには驚いた
読了日:06月10日 著者:西尾 維新,VOFAN
BACK 猟奇犯罪捜査班・藤堂比奈子 (角川ホラー文庫)BACK 猟奇犯罪捜査班・藤堂比奈子 (角川ホラー文庫)感想
都内の病院で起きた大量殺人事件。手口は冷静でまるで淡々と与えられた仕事をこなすように犯行は短時間で行なわれていた。犯人の目的とは?怪しげな容疑者がようやく浮かび犯人と思われた男は死亡してしまう。事件は一見幕を閉じたかに見えたが。事件の詳細が世間に明らかにされないまま解決した「ON」事件。情報は不正解なまま流され地下に潜っている悪意ある人間達が野比先生に注目していた。野比先生と比奈子互いに距離を少し置いたような関わり方が良い。
読了日:06月11日 著者:内藤 了
うちの執事に願ったならば (角川文庫)うちの執事に願ったならば (角川文庫)感想
花穎の大学が夏休みの頃の話。1話目烏丸家が経営している会社の1つで鶏肉を扱っている会社がしているファーストフード店のお客さんが食中毒の疑いが…。花穎はまだ未成年だから経営には参加していないが今作で烏丸家が色々な会社を経営しているということを知れた。食中毒の真相はこんなことがあるのかということに驚いた。そして2話目は花穎が友人の家に泊まりに行くがお祭りの現場で起きる。変わったお祭りだが本当にあるのか?花穎に良い友人が出来て良かった。
読了日:06月13日 著者:高里 椎奈
ときどき旅に出るカフェときどき旅に出るカフェ感想
瑛子はワーキングウーマン。近所で見かけた白い小さな一軒家のカフェに入ったらそこのオーナーが同じ職場にいた後輩の葛井円だった。月の始めにあちこち出かけ旅先で見つけた美味しい物をメニューに載せる。だが実は事情がありというのがおいおい分かってくる。瑛子は常連客になりカフェ・ルーズを舞台に色々な事件が絡みちょっとした日常のミステリを謎解く短編集。カフェ・ルーズは居心地が良さそうでメニューは円が実際に海外で味わった菓子や飲み物がメインまさに旅行気分が味わえる。出てくるスイーツが珍しい物ばかりで私も通いたくなった。
読了日:06月13日 著者:近藤 史恵
殺意の対談 (角川文庫)殺意の対談 (角川文庫)感想
雑誌の対談形式で進んでいく連鎖短編集。登場人物それぞれがこんなにブラックな面を持ち合わせていてどの人物も腹黒い。話が二転三転し予想もつかない方へ転がっていき、あの人はあれでと頭の中が混がらがりながらの展開。少しずつ登場人物たちも繫がっていき最後まで飽きさせない面白さだった。
読了日:06月14日 著者:藤崎 翔
22年目の告白-私が殺人犯です- (講談社文庫)22年目の告白-私が殺人犯です- (講談社文庫)感想
5人を絞殺しその瞬間を家族や最愛の人に目撃させるという残忍な手口の殺人事件が未解決のまま時効を迎えた。その犯人が事件から22年後突然自ら名乗り出た。会見場に現れたのは告白本を手に不敵な笑みを浮かべる曾根崎という男だった。曾根崎の告白本を出す事になりマネージャーとして使われる未南子と絞殺犯を執念で追い続けている刑事の牧村この2つの視点から物語は進む。22年間被害者家族、刑事そして犯人はどのような思いで過ごしてきたのか。二転三転し思わぬ方向へ行きながら真実が明らかになる。読後感も良く面白かった。
読了日:06月15日 著者:浜口 倫太郎
絶望ノート (幻冬舎文庫)絶望ノート (幻冬舎文庫)感想
中学2年生の照音は小学生の頃からいじめられていた。そしてそのいじめの体験や辛さ苦しさを絶望と題したノートに綴り続けていた。父は無職で母はパートの日々家庭は貧乏で心配をかけたくなく誰にも相談出来ずにいた。ある日照音は声を聞く、その声は落ちていた石から出たものだと信じ神棚を作って拝み始める。そして絶望ノートに「是永を殺してください」と書く。是永はいじめの主犯格でクラスの中心的存在。その是永がノートの力なのか死んでしまう。いったい誰が殺したのか?最後の最後まで驚く展開思いもよらぬ話に驚かされた。
読了日:06月15日 著者:歌野 晶午
繁殖 (小学館文庫)繁殖 (小学館文庫)感想
幼稚園で起きた集団食中毒事件だが単純な食中毒などではなかった。管理体制に問題があった訳でもなく分析の結果特定された原因が何故混入してしまったのか何者かによって意図的に混入されたものではないとしたら…。人は驚くほど強くなれるし脆く崩れ去ってしまうほど弱くもなれる。追い詰められた人間はより安易な道へと逃げ場を求めるのかもしれない。身近な恐怖、環境問題を絡めた重いテーマ。犯行に至るまでの犯人たちの行動が唐突に思えた。
読了日:06月16日 著者:仙川 環