6月のまとめ ☆ その1 | アタローの読書

アタローの読書

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2015年6月の読書メーター
読んだ本の数:31冊
読んだページ数:9280ページ
ナイス数:2569ナイス

ホテルジューシー (角川文庫)ホテルジューシー (角川文庫)感想
大学生の柿生浩美は大家族の長女でしっかり者で働き者。夏休みのバイトに石垣島のリゾートホテルを選び楽しんで仕事をしていたが那覇のホテルで働く事に。路地裏にあるヘンテコなホテルジューシーへ。個性豊かな従業員とホテルジューシーに宿泊する風変わりな宿泊客たちに出会い、おせっかいを焼いていく。そして宿泊客と接しながら浩美は世間の理を知り成長していく。浩美の友達が出ているシンデレラ・ティースも読もうと思います。
読了日:6月2日 著者:坂木司
13階段 (講談社文庫)13階段 (講談社文庫)感想
過失致死で実刑3年の刑を受け出所したばかりの三上純一に刑務所で三上を監督していた刑務官の南郷から仕事の話がくる。それは死刑囚の冤罪を晴らす仕事。2人は事件現場近くにマンションを借り捜査していくが、その場所は三上が学生の頃家出してたどり着いた場所でもあった。仕事の依頼に不自然さを感じながら読んでいたが二転三転するストーリーに驚かされた。死刑の制度で刑罰に対する様々な考えだけではなく刑務官として死刑執行に職務として関わった南郷の心情、一緒に行動する三上が抱えている罪、贖罪。死刑の制度や意味合いなど勉強になった
読了日:6月3日 著者:高野和明
あぶない叔父さんあぶない叔父さん感想
一年中霧に覆われている霧ヶ町そこに住む高校生の優斗と離れに住むなんでも屋を営む叔父さん。短編集だがこの作品は名探偵が事件を解決するわけではないという変わった謎解き。それぞれの事件で何故か叔父さんが様々な形で関わっている、そして事件の真相を全て知っている。事件のラストで叔父さんが語る真相は意外と予想外なものばかり。叔父さん、それは犯罪ではないの?と思われるものまである。題名の通り本当にあぶない叔父さんである。
読了日:6月4日 著者:麻耶雄嵩
イノセント・デイズイノセント・デイズ感想
田中幸乃は元恋人だった男性の家に放火し男性の妻と双子を殺害した。死刑判決を受け静かに受け入れ死刑までの日を待つ日々。幸乃に関わった人達の口から語られる幸乃像は自分の事より友人・恋人を大切にし殺人鬼には到底思えない。唯一人幸乃の無実を信じる男性。必死に無実の証拠を探すが…。ラスト衝撃的な結末に胸を揺さぶられる。幸乃はひたすら自分を必要としてくれる人を愛し、裏切られようとその人の事を大切に思って過ごした人生、死刑を覆す状況になってほしいと想ったが…。悲しかった。
読了日:6月5日 著者:早見和真
先生と僕 (双葉文庫)先生と僕 (双葉文庫)感想
人殺しの小説は読めないという超のつく怖がりな大学生の二葉とミステリーが大好きでイケメンの中学生隼人のでこぼこコンビが遭遇する謎を解き明かしていく。隼人は二葉の家庭教師の生徒であり、なおかつミステリーでは先生になる。怖い話、殺人事件の話などが読めない二葉の為に怖くないミステリーを教えてくれる。そして毎回隼人が二葉に宿題として実在するミステリーの本を紹介してくれる。どれも有名なものばかり。怖がりで小心者の二葉が大胆な発言をする隼人に口には出さず密かにつぶやくツッコミには妙にくすりと笑えました。
読了日:6月6日 著者:坂木司
ダ・ヴィンチ 2015年7月号 05987‐07ダ・ヴィンチ 2015年7月号 05987‐07感想
又吉直樹さんが表紙で又吉さん自身が書かれた直筆ポップが興味深く読みたい本が増えた。中村文則さんと西加奈子さんの対談も良く2人から又吉さんに贈る言葉を読み私も火花を読みたくなりました。いろいろな方が太鼓判として紹介されている本を読むだけで更に読みたい本が増えてしまい大満足の1冊でした。
読了日:6月7日 著者:
世界から猫が消えたなら (小学館文庫)世界から猫が消えたなら (小学館文庫)感想
母親が残した一匹の愛猫と暮らす郵便配達員の僕は脳腫瘍により余命が残りわずかと医師に宣告される。そんな僕に悪魔が現れ何かと引き換えに延命されるという。無意味な人生を生きていくより自分にとってかけがえのないものの存在に気づく、それこそが人生の価値を決めるということ。世界にある全てのものの価値やあるがままの自分を受け入れる事で自分も救われていく。生きる意義や存在意義について考えさせられた。
読了日:6月7日 著者:川村元気
ラプラスの魔女ラプラスの魔女感想
2ヶ所の温泉地で硫化水素による中毒死事件が起こる。2つの硫化水素事故の原因調査を依頼された大学教授の青江は現地へ行き2ヶ所の場所で同じ少女が事故現場にいるのを目撃。その少女が青江に接触してくる。少女は何故事故現場に来ていて、なおかつ2つの事故は本当に事故だったのか?前半数人の視点から話が展開していき誰が主人公なのかと戸惑いながら読み進めていたが後半から面白くあっという間に読了。空想科学というだけあり今までにない内容頼もしく堪能しました。
読了日:6月9日 著者:東野圭吾
浮雲心霊奇譚 赤眼の理浮雲心霊奇譚 赤眼の理感想
時は幕末、呉服屋の息子・八十八は絵師になりたいと思っているが父親には反対されている。そんな八十八はある男性を訪ねる。その男性は真っ白な着物を着流しボサボサの頭で肌が白く赤い布を両目を覆うように巻いている。この男性は腕の立つ憑きもの落とし、その男性を八十八は浮雲と呼ぶようになる。薬売りの土方歳三が浮雲から依頼された調べものなどを請け負い活躍するのがたまらない。浮雲は赤い布で隠されている眼は燃えるような赤い色、その眼は死んだ者の魂や幽霊が見える。八雲の先祖だと思われる浮雲。今後の展開が楽しみだ。
読了日:6月9日 著者:神永学
あのひとは蜘蛛を潰せないあのひとは蜘蛛を潰せない感想
梨枝は薬局で働く28歳の女性。実家暮らしの母親からの呪縛が解けず外泊はダメ門限は10時。年下の彼氏がいるが彼には秘密があり…。親元で暮らしていた少し臆病な梨枝が一人暮らしを始め仕事と恋に向き合いながら自分を見つめ直し他者との関わりを築くための新たな一歩を踏み出していく。言葉にするのが困難であったり、なかったことにしたくなる本当の気持ちと向き合う困難と痛みが丁寧に描かれている。読んでいて顔をしかめてしまう表現が出てきたり、人の弱さや一瞬顔を背けたくなるような描写を巧く描かれて共感した。
読了日:6月10日 著者:彩瀬まる
いつかパラソルの下で (角川文庫 も 16-5)いつかパラソルの下で (角川文庫 も 16-5)感想
厳格な父親が亡くなる。異常なくらい厳格だった父親に反発し家を出た兄の春日、主人公の野々、母親と同居している妹の花は予想もしなかった父親の姿を知らされ集まり父の暗い血、謎になっていた父の出生地について調べる為佐渡へ。旅を通し強いと思っていた父親の姿が等身大の一人の人間になった時兄妹たちは父親の呪縛から解放され成長していく。父親や自分たちのルーツを訪ねる旅が結果的には自分自身を見つめ直す旅へと物語は移り変わっていく。ラスト兄妹たちが穏やかな心持ちへとなっていく展開に気持ちが良かった。
読了日:6月11日 著者:森絵都
秘密は日記に隠すもの (双葉文庫)秘密は日記に隠すもの (双葉文庫)感想
日記形式で描かれた4話からなる短編集。4話の短編集の主人公たちは微妙に繋がっていて、よく読むと意外な感じで繋がっているのだと関心した。「道化師」ではラストのオチで意外な事実を知り、「夫婦」ではゾッとさせられたりとどの話も短く読みやすいのだが、泣いたり笑ったりゾッとしたりと読み手を魅きつける要素がふんだんにあり、とても濃密に感じた。叙述トリックには騙されました。
読了日:6月11日 著者:永井するみ
神様のケーキを頬ばるまで神様のケーキを頬ばるまで感想
錦糸町にある6階建ての雑居ビルに入っている人たちの連作短編集。どの主人公も平凡で一人一人が挫折感や悩みを抱えながら地道に前へ向いて進もうとしている。生きていくということはいろいろな困難があって当然。救いや癒しはあるが、人の内面描写が素晴らしく描かれている。人と接していきながら少しずつ前向きに行こうと思える。
読了日:6月12日 著者:彩瀬まる
アヒルキラーアヒルキラー感想
新米刑事・赤羽健吾は行動分析課に異動となり課長の八重樫育子とアヒルキラーと呼ばれる事件を調べる。だが赤羽の祖父が担当した家鴨魔人という犯人の事件が酷似している事を知る。この2つの事件が交互に描かれている。アヒルキラーは早い段階に捕まえられるが、アヒルキラーの計画は警察に捕まっていても犯行を実行する事ができるというのが恐ろしい。プロファイリングの八重樫とアヒルキラーの頭脳戦は頼もしく読めた。ラストの二転三転するどんでん返し面白かった。
読了日:6月12日 著者:木下半太
骨を彩る骨を彩る感想
タイトルにある骨、死者との繋がりをテーマにした5編の連作短編集。どの主人公も自分の中になにかが欠けていると感じている、普通ではないと。主人公たちは異なるもの、内に秘めた痛みを出会った人たちと分かち合うことで光が差し込むような気持ちになれる。骨の奥に染みついた黒いものみたいなことがテーマであるが、読了後心地よい気持ちになった。
読了日:6月13日 著者:彩瀬まる
今日のごちそう今日のごちそう感想
初読みの作家さん。出会い、幸せ、別れなど家庭料理を題材にした23編の短編集。どれもありふれているような日常の些細な時には大きく心を動かされるような出来事。ありふれた毎日、ありふれたごはんを食べる登場人物たちを身近に感じるようでもある。食べ物や料理とは人と人との思い出に繋がり出会いもあれば別れもある、そんな人たちが織りなすドラマに料理が絡められている。読了後幸福で胸が満ち足りた心温まる気分になれた。
読了日:6月14日 著者:橋本紡
I'm sorry, mama. (集英社文庫)I'm sorry, mama. (集英社文庫)感想
行き場を失った女性たちが集まる娼婦の置屋で生まれ育ったアイ子は父親が誰かも判らない上に母親にも捨てられ戸籍のない子供。アイ子が放火殺人を皮切りに犯歴と汚辱にまみれた半生が語られていく。アイ子は自身の非道を反省することなく、自分が気に食わない奴は目の前から排除する。生きていく為に金品を奪い次々と殺人を繰り返す。アイ子という女性は稀代の悪女だと痛感した。
読了日:6月15日 著者:桐野夏生
はぶらし (幻冬舎文庫)はぶらし (幻冬舎文庫)感想
脚本家として成功している鈴音の元に高校時代の同級生・水絵が子連れで転がり込んでくる。最初に一週間だけの約束で泊めたがその後もなんだかんだと理由をつけては居座り続ける。鈴音の住んでいるマンションや生活に入り込んでくる水絵への嫌悪感や母子家庭の生きにくい世間の偏見への憤りに挟まれ揺れる鈴音の思いや居心地の悪さがひしひしと伝わってくる。断りきれないままに居候され追い出したくても追い出せない水絵への猜疑心と嫌悪感。母子共々路頭に迷わせることへの良心の呵責の心理、葛藤が上手く描かれていた。
読了日:6月16日 著者:近藤史恵
オーダーメイド殺人クラブオーダーメイド殺人クラブ感想
中学2年生の小林アンは家族や友人達からのしがらみから抜け出せない事にリア充を感じる。ある日ビニール袋に入れた小動物を残虐に殺すクラスの冴えない男子を見かけてから自分と似たような趣味を持っている事を知り「私を殺して」と頼む。誰にも忘れられないように演出し過去に前例のないオーダーメイドの死を。母親との毎日に閉塞感を抱え鬱屈とした同級生との人間関係にうんざりし強く死に憧れる。中2病という人間関係の悩みやアイデンティティーなど学生時代を思い出し共感できた。ラストは清々しくホッとさせられた気持ちで良かった。
読了日:6月18日 著者:辻村深月
御子を抱く御子を抱く感想
カリスマ的な部長の星川が死去。残された御子を巡って派閥争いが発生する。星川を慕って埼玉県越谷市内の振興住宅地に彼の信者が次々と引越してきて大コミュニティーを形成。死んだ星川の妻と御子を祭り上げようとする女性、星川の直属の部下達、元請的立場にあるメーカーの製造部長と配下の技術者。この三者から御子を傍らに置く事で星川の教えを受け継ごうとするが殺人事件まで起こってしまい。宗教的な話だと思いながら読んだがラスト真犯人に驚き面白く読めた。
読了日:6月19日 著者:石持浅海
掟上今日子の推薦文 (講談社BOX)掟上今日子の推薦文 (講談社BOX)感想
忘却探偵シリーズ第2弾!掟上今日子が覚えている事が出来るのは今日1日の記憶だけ。今作では事ある毎に事件に巻き込まれる物語の語り部の隠館厄介が登場しない、その代わりに事件の渦中に身を置く事になるのが警備会社に勤める親切守。彼が警備する美術館にいつも来る掟上今日子、やがて1枚の絵を巡る難事件が発生するが…。事件に巻き込まれる親切守や脇を固める人物達も個性豊かでどの人物もダメな部分をがあっても憎めないのばかり。魅力的に描かれているミステリー。
読了日:6月21日 著者:西尾維新
少女 (双葉文庫)少女 (双葉文庫)感想
高校2年生の由紀と敦子。表面上は仲良くしているが腹の底ではお互い自分のことをどう思われているのか不安に感じている。女子校生の繊細な複雑な気持ちや、微妙な友達関係をリアルに表現されている。章ごとに「私」の人物が変わる。登場する女子高生の皆が主人公なのでそれぞが友達を分析している。その他にも介護の問題、ストレス社会に生きるサラリーマンの心の破綻がうむ現状。それに巻き込まれる家族の心、今の現代社会をありありと描いている。
読了日:6月23日 著者:湊かなえ
新版 休みの日には、コーヒーを淹れよう。新版 休みの日には、コーヒーを淹れよう。感想
コーヒーの世界がどれほど魅力的で奥の深いものだと本書を読み楽しめた。表紙や中身がシンプルだが、とても落ち着く静かな感じ。コーヒーの淹れ方にもいろいろな種類がありコーヒーの生豆から自分で焙煎まですることを丁寧に書かれている。おうちカフェでも豆乳ラテやキャラメルラテなどのレシピもありクオリティが一気にアップした。コーヒーを堪能しようと思う。
読了日:6月23日 著者:狩野知代,藤原ゆきえ