
「ぶどうのなみだ」
北海道のソラチという町で、ワイン作りにすべてをかける兄アオと、地に足をつけ麦を育てる弟ロク
そこに旅を続ける女性エリカがやってくる「幸福」を大切にするエリカの生き方は、兄弟の静かな生活に新しい風を起こす
生きていくために本当に大切なものは何か?
様々ななみだが心を捉える物語
北海道空知で暮らす兄アオと一回り年の離れた弟ロク
アオはぶどうを育てワインを作り、ロクは小麦を育てている
アオはピノ・ノワールの醸造に打ち込んでいるが、なかなか上手くいかずにいる
そんなある日、アオとロクの前にキャンピングカーに乗った旅人のエリカが現れ、そこで毎日穴を掘り始める
アオはそれをやめさせようと反発し追い出そうとする
しかし彼女の持つ不思議な魅力が、兄弟の穏やかな日常に変化をもたらしていき…
心に傷を負ったエリカ、アオ、ロクの再生の物語
北海道の大自然や料理、ワインの描写がたまらなく良かった
人間のひたむきさを知りました
「パンツが見える」
パンツが見える
それを喜ぶのは男性で、見られて恥じらうのは女性
でも、つい50年ほど昔まで、たかがパンツごときでときめく男はいなかった
なぜなら、和服の女性はパンツを穿いていなかったから、ふとしたはずみでチラリと見えてしまうのは、パンツなんかじゃなかった
「陰部を見られても、場合によっては仕方ない」、それが戦前の女性の感覚だったはず
だから多くの女店員が裾の乱れを恥じて墜落死したという「白木屋ズロース伝説」は眉唾だ、と説き起こす
「パンツ」をめぐる感性の興亡を考証する、著者10年の思索の結実
女性がパンツ(ズロース)をはくようになったのは、白木屋の火災からだと言われている
1932年(昭和7年)の頃の女性は、和服姿が多く、下着は腰巻きだけで、パンツみたいに局部をじかに覆うものは身につけていなかった
なので下からは丸見えになってしまう
火事にあって避難するも衣服が風であおられ、下からは局部が見られてしまう
しまいには、羞恥心の為に避難ロープから手を放して墜落死したという俗説だそうです
作者は、普段からパンツをはいている女とはかない女、その両者が陰部を目撃された時に抱く羞恥心は、どちらが強いのか?
答えは明らかである
パンツを、はいている女の方が恥ずかしがるに決まっている
陰部を覗かれた時に抱く得難い羞恥心
これは、パンツを穿く習慣が女たちに植え付けた心性である
パンツによって、洗脳されていった気持ちのありようなのだ
彼女たちは、陰部の露出が恥ずかしくてパンツを穿きだしたのではない
穿きだしたその後に、より強い羞恥心を抱きだした
陰部を隠すパンツが、それまでにはない恥ずかしさを学習させたのである
確かにと思う、最初から隠していなければ恥ずかしいという気持ちは起こらない
それとは別に、かつて女性も立ち小便をしていたという驚きの事実
その他には、百貨店の各フロアは、陰毛が沢山落ちててんこ盛りになっていたなど、びっくり仰天な話に驚きました

本面白かったです、ありがとうございます(≧∇≦)

