生霊の如き重るもの 三津田信三 | アタローの読書

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刀城言耶シリーズを読みました!




『生霊の如き重るもの』です☆






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刀城言耶は、大学の先輩・谷生龍之介から幼い頃疎開していた本宅での出来事を聞かされる





訥々と語られたのは、「生霊」=「ドッペルゲンカー」の謎だった





怪異譚に目がない言耶は、その当時龍之介が見たものが何だったのか解明を始めるのだが…






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刀城言耶シリーズ、5編の短編集です





刀城言耶の学生時代の事件簿






「死霊の如き歩くもの」

民族学の教授である本宮武の変わった屋敷に招待された刀城言耶



狩猟民族のスグショウ族の儀式で足音と足跡だけを残す死霊の話を聞く



翌日、屋敷の中庭で雪の舞う中、下駄だけが独りで歩いているのを目撃する



下駄の足跡だけある密室殺人






「天魔の如き跳ぶもの」

武蔵茶郷の箕作家は、天魔という屋敷神を奉っている


裏庭にある竹やぶで不意に空中に吸い込まれてしまう不思議な人間消失が起きる


刀城言耶の先輩・阿武隈川烏が話す内容に興味を持った言耶が、事件の真相にせまる



阿武隈川と言耶で箕作家を訪れるが、近所の子供が足跡だけを残し…






「屍蝋の如き滴るもの」

怪奇作家であり、民族学者の土淵庄司の屋敷に招かれた言耶は、屋敷の庭にある池の真ん中に浮かぶ島で、宗教を興し即身成仏を果たし、屍蝋化した土淵庄司の父の話を聞く



その夜、屋敷に泊まった言耶は池の真ん中にある浮かぶ島で死体となって発見される事件に遭遇する



ぼろ布を全身に纏っている屍蝋の姿、島に佇んでいるのを目撃されている






「生霊の如き重るもの」

刀城言耶は大学の先輩である谷生龍之介から、子供の頃疎開していた本家で遭遇した長兄・熊之介の生霊の話を聞く



病弱な熊之介は亡くなり、次兄の虎之介は出征していたが、戦争が終結し帰ってくるが虎之介が2人になっていた



言耶は本物の虎之介をという依頼で谷生家を訪れる



二転三転する推理物です






「顔無の如き攫うもの」

怪談会をしていた学生たちに、通りすがりたまたま聴いてしまう言耶



飛び入り参加し、幼い頃近所の子が旅芸人の集まった空き地に入り込み行き止まりのそこから煙のように消えたという体験談を聞く



空き地に出没する顔無の化け物にさらわれてしまったのか?






元華族であり父の刀城牙升(冬城牙城)は、そういった特権階級を嫌い公爵を継ぐのを嫌い家を出、私立探偵となり難事件や怪事件を解決し名探偵と呼ばれている






父と確執がある言耶も家を出、下宿生活をしている






言耶の先輩・阿武隈川烏のキャラが最高に良い






阿武隈川烏(クロさん)は、実家が小さいながらも歴史のある京都の神社、由緒正しい家柄の出である






クロさんは食い意地がはり、誰も知らない人たちの鍋パーティーにもいつの間にか参加しているというキャラ






今回の短編集を読み、言耶の好青年ぶりなども分かり今まで読んできたシリーズより、親しみを感じながら読めました(^O^)