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さて!今日はふうかのお話しですよー!


ふうか。
セントバーナードのふうか。
だいが亡くなる少し前に、アンがいなくなってしばらくしてから、うちに来ました。
弟が セントバーナード を飼いたい!
と言い出したからです。
セントバーナードのイメージ。
皆さんはどんな印象をもってますか?
わたしは、ディズニーのピーターパン、ウェンディのおうちにいる子守のわんちゃん。
おとなしくて賢くておっとりとして、そんなイメージ。
家に来た、生後1カ月ちょっとのセントバーナードのふうか。
ぬいぐるみよりも可愛くて、表現しようのないかわいさを持った子犬。
よちよち歩く小さいその姿を、いつまでもいつまでも見ていました。
けれど、だいが亡くなる時には、もうだいぶ大きくなっていました。
だいを失った寂しさを紛らわしてくれたのはふうかの存在でした。
ふうかはとにかくよく食べました。
ふうかはチーズが大好きでした。
お父さんが軒先で、チーズを片手にビールを飲んでいると、いつのまにか隣に座り、よだれを垂らしてずっと待っていました。
ふうかはとにかくよく走る犬でした。
セントバーナードのイメージとは大きくかけ離れたふうか。
大好きな遊びは、わたし達子供との追っかけっこ。
駐車場に柵をして、グルグルグルグル飽きずにいつまでも走ります。
走った後に水を飲むのですが、垂れ下がった上唇の隙間から、ホースを突っ込んで、ガバガバ飲みました。
そうすると、溢れんばかりのよだれが出てきて、ブルブル首をふり、わたし達の洋服はいつもふうかのよだれまみれでした。
でもそれがとても可愛かった。
たまに脱走もしました。
そうすると、交番のお巡りさんから電話がかかってきました。
お宅のわんちゃんが町を歩いているよ。
小さい町です。セントバーナードはうちにしかいないので、町中の人がふうかを知っていました。
ふうかは人が大好きでした。
誰を傷つけることもなく、誰を怖がらせることもなく、みんなふうかを見守ってくれていました。
そんな小さい町に、野良犬のグループがいました。
ワンワンと吠えながら、子供を追いかけたり、自転車に乗る人を噛もうとしたりするグループでした。
でも、そんな野良犬たちも、ふうかには近づきませんでした。
ふうかは優しく、強い犬でした。
ふうかはうちに来て8年目に死んでしまいました。
夏の暑い日でした。
庭の木陰に、息を荒くして、横たわっていました。
セントバーナードにとって、日本の夏の蒸し暑さは辛かったと思います。
見送ったのはわたしでした。
だんだん浅くなる呼吸。
何度もふうかとよびました。
その度にそっと目を開けまた閉じる。
もう逝かせてくれないかな?
と、言われてる気がしました。
仕事途中のお父さんに電話して、
もう、ふうかダメだと思うよ。
来てあげて欲しい。
と言いました。
お父さんはすぐ来ました。
でも、3分遅かった。
お父さんはふうかの頭やら体やら撫でて撫でて、ありがとうと泣きました。
おてんばセントバーナード、ふうか。
よだれだらけのふうか。
冬になると雪の中を飛んで跳ねたふうか。
真冬の寒い日に、酔っ払って玄関で寝てしまったお父さんを、包みこんで離さなかったふうか。
わたしのソフトクリームを横取りするふうか。
土を掘るのが大好きだったふうか。
ふうかを失ってから、お父さんは犬を飼うのをやめました。
失う辛さに耐えられない、と言っていました。
犬が大好きなお父さん。
豆助を飼った時、わたしの家に飛んできました。
豆助、見せてくれ!!
お父さんに抱っこさせてあげると、にたーっとにやけながら、
やっぱり日本犬はいいなぁ!
かわいいなぁ!
と、嬉しそうでした。
その顔が、ふうかと遊んでいた頃のお父さんの顔でした。
豆助に、だいのような忠実さは求めていません。笑
でも、ふうかのように、やんちゃでおてんばだけど、みんなに愛される、そんな犬に育てていきたいと思ってます。
ふうか、見守っててね。
アン、見守っててね。
だい、たまに天国から豆助を叱っておくれ。
君たちに教えてもらった愛を、豆助に注いでいくよ。