設計士さん?建築士さん?それとも建築家さん?

設計士事務所?建築士事務所?建築家事務所・・・はないか。

「〇級建築士」というのが資格としての正式名称なので「建築士事務所」と呼ばせてもらいます。

 

現在の日本で戸建て住宅を建てるとしたら

①ハウスメーカー

②工務店

③建築士事務所

が現実的な選択肢かと思います。

 

昨年の夏前頃から家づくりを真剣に考えるようになりましたが、9月頭頃に地方工務店さんで家を建てることをいったんストップしました。

主な理由は家づくりが工務店本位で進められる可能性があると感じたからです。

ただ、この段階ではあくまで「いったんストップ」で全く選択肢として残らないわけではありませんでした。

 

ハウスメーカーは選択肢の土俵に上げることは出来ず、工務店はいったんストップとなったので、残るは建築士事務所です。

 

建築士事務所さんの順番が後ろになった理由は主に2点。

①我々の家が建築士さんの「作品」になってしまうのでは?

②ハウスメーカーさんや地方工務店さんが使っているような技術(特に断熱や暖房関係)が使えないんじゃないか?

という不安があったからです。

 

特に②の技術的な面はハウスメーカーさんや工務店さんが独自に技術を持っていて、ある程度規格の決まった家でしか使えないもの。もしくは建築士事務所さんが同じ技術を使うのであれば、すごく費用が掛かってしまうんじゃないか。と思っていました。

実はそんな不安はすぐに消えてなくなるんですが・・・

 

ともあれ、まずは情報収集です。

建築士事務所さんはハウスメーカーさんや工務店さんのようにモデルハウスを持っているところは少ないので、方法はネットがメインで、後は足で探しました。

 

条件は

①地元長野の建築士事務所であること。

②家が「落ち着いて」いて「キレイ」であること。

③建築士さん自身がある程度の年齢であること。

④家が作品になっていないこと。

でした。

 

とりあえず・・・長野県にある建築士事務所さんのホームページを(たぶん)全て見て、気になる事務所さんをピックしていきました。

その上でその事務所さんの建物を外観だけですが実際に見に行ってみて、候補を絞っていきました。

 

最初に建築士さんと接触したのは、長野市の更級圭建築設計株式会社(以下「更級さん」)さんでした。

 

更級さんは雑誌に「モデルハウスがある」と掲載されていたので、「建築士さんの作る家はどんなのものんだろう」と思っていた我々は、かなり早い段階でお話を聞かせてもらいに行きました。

松本市の高台にあるモデルハウスは、もともと更級さんに設計をお願いした方がしばらく家を空けるとのいうことで、更級さんがモデルハウスとしてお借りしているとのことでした。

外観も建物内部も・・・やはり違いました。

空間の使い方だったり、見せ方だったり・・・

素直にステキだなと思いました。

 

そこで私は「少し変わった間取りですが、どのくらいお施主さんの意向で聞いて建てられたんですか?」という質問をしてみたわけです。

 

一般的に建築士さんの作る建物ってまだまだ「作品にさせられちゃう」ってイメージありますよね?ありますよね?

 

・・・かなりキョトンとしてました。更級さん。

 

「えーと、(質問の意味が良くわかりませんが)お施主さんのイメージだったり意向は、最大限汲み取ったつもりです。それが我々の仕事です」と。

 

私にとってこのやり取りで重要だったのは「最大限汲み取った」っていう言葉ではなくて、更級さんが「かなりキョトン」ってしたことなんです。

その態度が何より私の質問が的外れな質問であったかってことを感じさせてくれたんです。

 

建築士の作る家が建築士主導の「作品」になってしまうんじゃないかという不安はなくなりました。

あの「キョトン」は更級さん個人だけじゃなく、建築士さんの一般的な考え方が「施主の意向を最大限汲み取る」というものでなければ出ないと感じました。

 

いや~また長くなってしまいました・・・

 

結局、更級圭建築設計株式会社さんはメインが長野市周辺ということもあり、モデルハウスを見学し、少し話をさせてもらっただけで終了しましたが、私の「建築士事務所の家」のイメージを少し変えてくれました。

 

その後、本格的な建築士事務所さん探しが始まりますが・・・また今度。

 

おやすみなさい。

地元工務店編その②

地元工務店を断った理由です。

 

昨年の夏頃の話ですが、いくつか気になる地元工務店のモデルハウスや見学会に参加をさせてもらいました。

 

え~今回は多分に批判的な意見が入るので企業名・法人名は伏せさせていただきます。

 

地元の工務店さんは明確なコンセプトや方針をもって家づくりをされているところが多く、実際に完成した家を見せていただいても「なるほど、嘘偽りなくコンセプトどおり」という印象を受けました。

良い家もたくさんありましたし、とても幸せそうに暮らしている方々もいらっしゃいました。

 

で、とある地元工務店さんから「イメージ的な設計だけでも出させてもらえませんか?」との提案を受け、とりあえず無料でやって頂けるとのことだったのでお願いをすることにしました。

 

我々はかなり軽い気持ちでお願いをしたのですが・・・

その工務店さんは、役所調査から実際の敷地確認、具体的な間取りイメージ、スケジュール、費用の概算などまで出してくれました。

もちろんその努力はありがたかったのですが・・・(その人件費が他の方の家の費用に上乗せされてると思うと申し訳ない)

 

間取りのイメージを聞かれた際に営業担当さんが

「うちの会社はこういうコンセプトを元にやっているので、自分の持っていた間取りのイメージと違ったと言われる方もいらっしゃいますが、住んでみると皆さん満足されます」と。

「うちの設計部は本当にすごいです。少数精鋭でやっているので、1人が何件も担当し、かなりの数をこなしています。他の工務店さんとは経験値が違います。良い設計しますよ。」と。

 

その言葉を聞いた瞬間に「あぁ、だめだ」と。

地元の工務店さんにお願いすることにモヤモヤしていた部分もあったのですが、↑の言葉を聞いてそのモヤモヤ何なのか。溜飲が下がった思いがしました。

 

家の設計ってどれだけその「人」の生き方、考え方や感情といった抽象的なものを具体的に表現してあげられるかが重要なんじゃないですかね?

「数」とか「経験値」じゃなくて、「幸せをどれだけ表現できるか」。だと思うんです。

 

【以下、素人の戯言です】

例えば、一枚の大きな紙があったとします。

その紙に円を描きます。

どっかが出っ張ったり、凹んだり。すごい歪んだ円かもしれません。

その円は自分の幸せの範囲を表しているとします。

 

究極の家って、たぶんその円をそのまま家の形に具現化できた家だと思うんです。

でも実際はその紙の上には「科学の法則の円」があって、「物理の法則の円」があって、それらの円からはみ出す部分は実現できません。

で、次に「法律の円」があって、建築基準法や都市計画法、民法や果ては憲法まで、日本国の法律・条令の円からはみ出す部分は実現が困難になります。

で、その次くらいに「慣例や風習、伝統の円」があって、場合によってはそれからはみ出す部分もカットされます。

まだまだ円はあって、「企業のコンプライアンス・方針の円」とか「設計士のアイデアの円」とか、「時間の円」とか、「費用の円」とか「隣人関係の円」とか・・・紙の上に書いたその人の「幸せの円」は、他の様々な円が重なった内側の範囲内だけ実現されます。

 

もちろん、その人の「幸せの円」が元々全ての円に収まっている可能性もあります。

そんな人は超ラッキーです。

全てをクリアして自分が本当に満足できる家を建てられる可能性があるんですから。

 

でも、幸せの円が他の円から大きく外れている場合は悲惨です。

例えば「天国に家を建ててそこに住みたいと思っているんですよね~。どうにかなりませんか?」って真剣に考えている人は・・・本当に満足できる家を建てられる可能性はかなり低いでしょうね。

科学的に天国の存在が証明され、物理的に家が建てられて、行き来が出来て、法律上許されなければならないという・・・超難関です。

少なくとも地元工務店にお願いするのはやめましょう。

日本国家が総力を挙げてトゥルーマンショーみたくすれば・・・形上は満足できるかもしれません。

 

長くなりました。

何が言いたいかというと、自分が満足できる家を建てるに当たっては取り除ける「円」は取り除いた方が良いだろうと。

その際たるものが「企業のコンプライアンス・方針の円」なんじゃないかなぁと思ったわけです。

その企業にお勤めの設計士さんは当然その「企業の円」の中でお仕事をしなきゃならないわけで、だからこそ相当な数をこなせているわけであって・・・

お施主さんのためにそこから飛び出た円を描いたら、むしろ会社から怒られてしまう可能性があると・・・

 

色々動いていただいた工務店さんには申し訳ないですが、工務店さんの方針にこちらが合わせる形での家づくりは、すみません。無理です。

もちろん色々な工務店さんがあるので、一事が万事、どの公務店さんも同じだとは思いません。たまたま我々のために動いてくれたトコロが融通の効きにくいトコロだったのかもしれません。

 両親・妻もなんか地元工務店さんと打ち合わせをする中で、その家づくりのスタイルにもやもやするものがあったんだと思います。

費用概算やスケジュールまで(勝手に)作ってもらったところで、地方工務店さんにストップをお願いしました。

 

で、次なる方向性として建築士事務所さんにお願いをするという形となりました。

 

長文お付き合いありがとうございました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

本日解体終了いたしました。
とてもキレイに仕事をして下さり、ありがとうございました。
なんか・・・ホントに気持ち良く役割を終えて行ったような気がします。


90年分の片付けは・・・そりゃあ凄いものでした。

まずは蔵の中を片付けて、残す家財を搬びいれました。捨てるものは産廃業者のコンテナを借りたり、軽トラでゴミ処理施設に何回も搬び入れたり、地元新聞に「差し上げます」掲載をしたりと。

わたくしと妻は同じ町内のマンションに住んでいますが、実家に暮らしていた両親は約9ヶ月間、片付けのしっぱなしでした。
お疲れ様でした。

これからは地盤調査や遺跡調査などが入るためしばらくこのままです。

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事の発端は諏訪市の住宅展示場にある地元工務店フォレストコーポレーションさんの2世帯住宅モデルハウスからでした。

そう。この家を見てから「家を建てるなら2世帯住宅もありかも」と妻ともども思うようになりました。

 

キレイに植栽がされたイイ角度の片流れの屋根の2世帯住宅です。

玄関とつながるように通り土間があり、通り土間を挟んで子世帯と親世帯が分かれている住宅です。

 

通り土間には薪ストーブと囲炉裏が置いてあり、美味しくお酒が飲めそうです。

 

プライバシーを確保するなら1階と2階で世帯を分ける必要がある・・など、それまで自分が持っていた2世帯住宅と違うイメージの家でした。

 

家族が集まれる通り土間という曖昧な空間があることにより、2世帯住宅であってもお互いのプライバシーが確保されるというコンセプトを持って建てられた住宅・・・・

かどうかは知りませんが、勝手にそんな印象を受けました。

 

この家を見たことにより、2世帯住宅という選択肢が現実的に考えられるようになり、色々な住宅展示場やモデルハウスを良く見に行くようになりました。

両親にも「もし仮に2世帯住宅を建てるのであれば、フォレストコーポレーションさんの様な建て方ならアリ」と言う提案もするようになりました。

 

長野の諏訪・伊那・松本あたりの住宅展示場を回ると大手ハウスメーカーと地元の工務店のモデルハウスが半々くらいの割合で展示されています。

正直、営業の方針なんかは・・・ハウスメーカーも工務店もあんまり変わりません。好きではありません。

が、自分が一番違うと感じたのは「建物自体の方針」です。

 

ハウスメーカーは企業としての方針がまずあって、その中でいくつかの異なるコンセプトのシリーズの「家を売る」というイメージ。

地元の工務店は長野県という土地で長野県に合った「家を建てる」という意思があって、「長野という気候風土に合った家はこういう家です、なので結果としてこういうコンセプトでうちはやってます。」といった「家を建てる」というイメージ。

 

具体的に冬の対策をとってみるとハウスメーカーは長野で建てる家はあくまで「寒冷地仕様」という扱い。もしかしたら長野では少し寒いかもしれないけど、十分過ぎるかもしれない。

で、地元工務店は「長野仕様」といった感じ。

 

経済的・時間的なコストやアフターメンテナンス、設計やネームバリュー、実績、耐震性など家を建てるにあたって重視する視点は色々あり、人それぞれかとおもいますが、自分としてはこの「うちは長野県で家を建ててる会社です。うちが建てる家は長野県仕様の家です・・・なので、それなりに高いです」という明確なスタンスは大事かなと。

 

ということで、夏の間、妻と両親とともに地元の工務店のモデルハウスや実際に建てられた家の見学会などに参加しました。

 

中でもフォレストコーポレーションさんと松本のクラフトさんは何回かモデルハウスや見学会に足を運ばせてもらいました。

どちらも明確なコンセプトを持った工務店さんで、社員さんが楽しそうに自社の家の話や生活の話をして下さり、好印象を持ちました。

 

まぁでも、正直この時点でもまだ具体的に「いつまでにいくらでこんな家を建てる」といった段階ではなく、情報収集と勉強を始めた段階で・・・。

 

そうは言っても何回もモデルハウスや見学会に参加していると、そりゃあ工務店の対応の方その気になってくるわけで・・・

 

結局は地元の工務店さんも選ばないのですが、理由は「その2」にて。

おやすみなさい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


重機を使った取り壊し開始から丸一週間が経ちました。


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母屋と2階建ハナレはすっかり無くなりました。




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南面からみると裏山がキレイに抜けて見えます。
いや〜見慣れない。

そしてこの電線の多さ。
いや〜埋めて欲しい。




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庭と蔵、ハナレは生きています。

蔵とハナレは自分が産まれた頃に建てられました。

これらが残っていることで、なんか「家」というものが引き継がれて行く気がします。