地元工務店編その②

地元工務店を断った理由です。

 

昨年の夏頃の話ですが、いくつか気になる地元工務店のモデルハウスや見学会に参加をさせてもらいました。

 

え~今回は多分に批判的な意見が入るので企業名・法人名は伏せさせていただきます。

 

地元の工務店さんは明確なコンセプトや方針をもって家づくりをされているところが多く、実際に完成した家を見せていただいても「なるほど、嘘偽りなくコンセプトどおり」という印象を受けました。

良い家もたくさんありましたし、とても幸せそうに暮らしている方々もいらっしゃいました。

 

で、とある地元工務店さんから「イメージ的な設計だけでも出させてもらえませんか?」との提案を受け、とりあえず無料でやって頂けるとのことだったのでお願いをすることにしました。

 

我々はかなり軽い気持ちでお願いをしたのですが・・・

その工務店さんは、役所調査から実際の敷地確認、具体的な間取りイメージ、スケジュール、費用の概算などまで出してくれました。

もちろんその努力はありがたかったのですが・・・(その人件費が他の方の家の費用に上乗せされてると思うと申し訳ない)

 

間取りのイメージを聞かれた際に営業担当さんが

「うちの会社はこういうコンセプトを元にやっているので、自分の持っていた間取りのイメージと違ったと言われる方もいらっしゃいますが、住んでみると皆さん満足されます」と。

「うちの設計部は本当にすごいです。少数精鋭でやっているので、1人が何件も担当し、かなりの数をこなしています。他の工務店さんとは経験値が違います。良い設計しますよ。」と。

 

その言葉を聞いた瞬間に「あぁ、だめだ」と。

地元の工務店さんにお願いすることにモヤモヤしていた部分もあったのですが、↑の言葉を聞いてそのモヤモヤ何なのか。溜飲が下がった思いがしました。

 

家の設計ってどれだけその「人」の生き方、考え方や感情といった抽象的なものを具体的に表現してあげられるかが重要なんじゃないですかね?

「数」とか「経験値」じゃなくて、「幸せをどれだけ表現できるか」。だと思うんです。

 

【以下、素人の戯言です】

例えば、一枚の大きな紙があったとします。

その紙に円を描きます。

どっかが出っ張ったり、凹んだり。すごい歪んだ円かもしれません。

その円は自分の幸せの範囲を表しているとします。

 

究極の家って、たぶんその円をそのまま家の形に具現化できた家だと思うんです。

でも実際はその紙の上には「科学の法則の円」があって、「物理の法則の円」があって、それらの円からはみ出す部分は実現できません。

で、次に「法律の円」があって、建築基準法や都市計画法、民法や果ては憲法まで、日本国の法律・条令の円からはみ出す部分は実現が困難になります。

で、その次くらいに「慣例や風習、伝統の円」があって、場合によってはそれからはみ出す部分もカットされます。

まだまだ円はあって、「企業のコンプライアンス・方針の円」とか「設計士のアイデアの円」とか、「時間の円」とか、「費用の円」とか「隣人関係の円」とか・・・紙の上に書いたその人の「幸せの円」は、他の様々な円が重なった内側の範囲内だけ実現されます。

 

もちろん、その人の「幸せの円」が元々全ての円に収まっている可能性もあります。

そんな人は超ラッキーです。

全てをクリアして自分が本当に満足できる家を建てられる可能性があるんですから。

 

でも、幸せの円が他の円から大きく外れている場合は悲惨です。

例えば「天国に家を建ててそこに住みたいと思っているんですよね~。どうにかなりませんか?」って真剣に考えている人は・・・本当に満足できる家を建てられる可能性はかなり低いでしょうね。

科学的に天国の存在が証明され、物理的に家が建てられて、行き来が出来て、法律上許されなければならないという・・・超難関です。

少なくとも地元工務店にお願いするのはやめましょう。

日本国家が総力を挙げてトゥルーマンショーみたくすれば・・・形上は満足できるかもしれません。

 

長くなりました。

何が言いたいかというと、自分が満足できる家を建てるに当たっては取り除ける「円」は取り除いた方が良いだろうと。

その際たるものが「企業のコンプライアンス・方針の円」なんじゃないかなぁと思ったわけです。

その企業にお勤めの設計士さんは当然その「企業の円」の中でお仕事をしなきゃならないわけで、だからこそ相当な数をこなせているわけであって・・・

お施主さんのためにそこから飛び出た円を描いたら、むしろ会社から怒られてしまう可能性があると・・・

 

色々動いていただいた工務店さんには申し訳ないですが、工務店さんの方針にこちらが合わせる形での家づくりは、すみません。無理です。

もちろん色々な工務店さんがあるので、一事が万事、どの公務店さんも同じだとは思いません。たまたま我々のために動いてくれたトコロが融通の効きにくいトコロだったのかもしれません。

 両親・妻もなんか地元工務店さんと打ち合わせをする中で、その家づくりのスタイルにもやもやするものがあったんだと思います。

費用概算やスケジュールまで(勝手に)作ってもらったところで、地方工務店さんにストップをお願いしました。

 

で、次なる方向性として建築士事務所さんにお願いをするという形となりました。

 

長文お付き合いありがとうございました。