ご無沙汰しております。
まだ家は建ちません。
色々あって最終的な図面が出来上がっていません。
難産です。
家を建てることの難しさと奥深さを考えさせられたのが・・・「キッチン」。
キッチンで重視すること・・・
「料理のしやすさ」とか?
「家事動線」とか?
「収納力」とか?
「カッコよさ」とか?
スタンスは人それぞれ。無数にあると思います。
当初の自分のスタンスは「妻もしくは母親が良いと思うものを」という、人任せスタンスでした。
我が家の場合、ほぼ完全2世帯住宅なのでキッチンも親世帯と子世帯の2か所になります。
子世帯のキッチンについては初期段階からほぼ変わっていません。
一方親世帯のキッチンについては・・・変わりまくってます。
たぶん基本的な形(アイランドなのか、I型なのかL型なのかなど)だけで、行ったり来たり5回位変わってます。
着工は遅くなるし、図面は完成しないし・・・
建築士事務所のアウラさんも困り果ててしまい・・・ブログにはキッチンについての話が連投されちゃっています。(本当に申し訳ありません)
最初のプランから約7か月・・・ようやく今日最終的なものが決まりました。
なんでこんなに決まらなかったのか?と、1週間ばかり真剣に考えてみたわけです。
で、自分なりの結論は、「立ち位置の把握」と「生活の中で大事な物の把握」が曖昧だった事が大きな原因だったんじゃないかな?と思います。
「立ち位置の把握」は、自分が今、ライフステージのどの段階に立っているのかをしっかりと把握しなければならないという話。
「生活の中で大事な物の把握」は、新たな生活の中で何が一番大事なのかを自分の中で決めておかないといけないという話。
20〜40歳代の家づくりでは憧れを優先して多少背伸びをしても、それに合わせて自分を変えていくことも出来るかと思います。また、その「憧れ」をどう実現していくのかが、家づくりの楽しみともなります。
が、自分の親世代の60歳代〜の家づくりとなると、そうはいかなくなって来ます。
なかなか周囲の環境にあわせて自分のライフスタイルを変えることが難しくなり、むしろ大事なのは現在の自分をしっかりと把握して、自分に合ったものを正しく作ったり選択していくことになってきます。
「形」に自分自身を投影する家づくりをする必要があるんじゃないかなと思います。
今回こんなような事を考えるきっかけとなったのは、両親がキッチンに近い位置から部屋に入る(キッチン入り)とオープンキッチン(アイランドキッチン)という形を選択したからです。
この形はアウラさんとも何回も打合せを重ねて、色々な要望を反映してもらったもので、設計自体には説得力があるものだと思います。
私自信もこの配置で良いかな、と思ってました。
が・・・ある日、アウラさんから「本当にこの形で良いのでしょうか?」と。
詳しくはアウラさんのブログに書いてありますが、両親が選択した「キッチン入り」と「オープンキッチン」は人に「見せる」キッチンの形です。
常に緊張感を持ってキッチンを美しく見せなければなりません。
また、美しく保つ緊張感を楽しめる人のキッチンです。
・・・それは私の両親の形では全くなかったんです。
むしろ、人にできるだけ見せず、散らかせたり使い勝手が良く、緊張感なく使える生活に密着したキッチンが両親の形です。
その違和感に気がつかなかったから、何度も何度も形を変える事になってしまったんだと思います。
他人から見ると、なんでそんな事に気が付かないの?と思われるかも知れませんが、「家を建てる」という建設的な行為の中で、憧れや理想を横に置いて、今の自分を反映するものを一番に選択することは・・・正直難しいです。
二世帯住宅で我々の世帯は今の生活とは違う、憧れや理想、未来といったものを取り入れて設計してもらっています。
私の両親はこれといった病気もなく、まだまだ現役で働いています。
余計に憧れや理想という選択肢が大きかったのかもしれません。
自分達の立ち位置や何を大事に生活したいのか。
憧れや理想だけでなく、先ずはそこをしっかりと見つめ直して家づくりをしなければいけないと、キッチンを通じて本当に考えさせられました。
あ、最終的には両親の今を反映した配置になりました。



