時の河の流れの畔          崩れ往く廃寺 | 黄昏黒猫屋敷ー布人形とイラストの小部屋

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世間からかなりずれている管理人、黄昏黒猫堂こと黒猫が自作人形やイラストを発表しつつ、ニート、ひきこもりなど生きずらさを考える。(画像一覧で作品を見ていただけるとうれしいです。)

 

時の河の畔を旅してみよう

妖精物の怪の時はゆっくり過ぎる

人の時は明滅してせわしなく

時の河の畔に立つこともかなわないが

 

(画像と本文は直接の関係はありません)

 

 

 6月に入って、休日の用事が目白押しとなって、バイクツーリングに行く時間が思うようにとれない。隙間時間に近くを乗り回すのが関の山といったところか。6月1日の午後は、ちょっとまとまった時間がとれたので、八郷盆地北部の廃寺を探訪してきた。廃寺という言葉の響きは侘しいものがあるが、すべてのものが辿る道でもある。地球も例外ではなく、数十億年先には存在してはいないだろう。

 八郷盆地北部のコンビニに排気量110ccの小型自動二輪、スーパーカブ110プロを乗りつけ、店で買った握り飯を駐車場の隅で頬張る。こういう食事のスタイルは、あまり行儀はよくないが、個人的には結構好きだ。

 コンビニからほど近くにある善光寺の入り口付近から見た吾国山(518m)。山の裏側、ここから見て北側が、国道50号線が走る八溝山地の地峡部となっている。善光寺といっても長野の善光寺とはゆかりはなく、室町時代の1501年に常陸の国南部の有力大名、小田氏によって建立された寺だ。

 実はこの善光寺は今は廃寺となっていて、本堂は朽ち果てるに任せているのだが、楼門だけは重要文化財に指定され、大切に保存管理されている。楼門は文化財として修復されても本堂は修復されることもなく崩れ去っていくだけだ。残るもの、消え去るものの明暗が見事なまでに向かい合っているのが見られる場所だ。

 楼門の仁王像。見事な彫刻なのだが、金網が張り巡らされていて、とても見づらい。

 楼門から参道を登っていく。ここまでを見る限り、荒れ寺があるとは思えないのだが。

 もはや打ち捨てられた本堂。側面が崩れているのがわかるが、周囲の景観は意外なほど清々しい。

 本堂の裏側の破損がひどい。ビニールシートがかけられてはいるが、修繕しているといった様子ではない。破損個所のむき出しの木材が意外ときれいなのが妙に思えた。それと、何人か本堂の写真を撮りに来ている人たちがいた。朽ちていく姿を見とどけたい、そんな気持ちがあるのだろう。昼間の明るい時間帯はそうでもないが、夜の帳が降りれば物の怪の住み家に一変するのだろうか。

 楼門から見た加波山連山。帰りはあの山の峠を越えて行く。

 

 

 新参仔猫のスモモも生後7か月となり、避妊手術を受けた。この週末に抜糸の予定。

 手術前日のスモモ。ちょっと仔猫っぽさのとれた表情を見せることもあるが、ノルウェージャンフォレストキャットは成長がゆっくりだというので、さて、どんなものだろう。少なくとも、2年前に18歳で亡くなったキジトラ雌猫のサクラやクーさんの7か月の時と比べると、幼い感じがする。

 どてっとお腹をみせて寝るクーさん。黒猫といっているが、実はお腹の毛は灰色。のんびり寝ているが、スモモに乗っかられて、「ウギャ!」。サクラが亡くなって、どこかしもげた感じがしないでもなかったが、スモモが来てから、ちょっと活気が出たような気もする。スモモをうざがってはいるものの、まんざらでもない様子だ。

 

 

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